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「中医学の教科書はなぜ湯液偏重なのか?」

2017.10.05

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昨日、東洋鍼灸専門学校にて

 

「中医学ってなあに?」

 

というテーマで、再び朝から喋り倒してきました。(笑)

 

 

たまに勘違いされているようですが、北辰会は中医学を理論と用語のベースにしている訳なのであって、中医学の言うことを100ゼロで鵜呑みにしているわけではありません。

 

 

だから、北辰会のことを単に

 

「中医学派」

 

と言ってしまうのは、ちょっとおかしな理解です。

 

(実際にそう言われることもしばしばありますが。。。(苦笑))

 

 

むしろ、北辰会はある意味、中医学に対して非常に批判的でもあり、日本の鍼灸臨床家にとって、中医学では足らない部分や不十分な部分を、

 

絶え間ない臨床実践と、日本固有の伝統鍼灸学の研究の中から発掘、補足していこう、という立場であります。

 

(まあ、言わば中医学を良き叩き台として、活用させていただいているわけです。)

 

 

我々鍼灸師から見た中医学の問題点の中には、

 

「中医学が湯液偏重でまとめられているのではないか」

 

というのがあります。

 

 

ここで、今回学生さんから

 

「なぜ中医学は湯液偏重でまとめられているんですか?」

 

という質問が出ました。

 

 

もちろん、

 

「中医鍼灸学」

 

も存在しますが、中医学の基礎的な教科書を見ると、弁証名の後には、それに見合った「方剤」が載っています。

 

 

配穴や刺鍼手技は載っておらず、全体として、鍼灸の話はあまり出てきません。

 

 

鍼灸家からすれば、

 

「何で経穴や刺法を載せねえんだよ!同じ東洋医学じゃねえか!!」

 

と思ってしまうところですが、これはどうなんでしょう。

 

 

「何で中医学の教科書は湯液偏重なのか」

 

という疑問について、中医学を編纂した中国の中心メンバーの誰かからの、明確な言質を得ているわけではありませんが、やっぱり鍼灸よりも湯液の方が

 

「中医師の有資格者の量産」

 

という意味では、相対的に教育しやすかったからじゃないんですかねえ・・・?

 

 

鍼灸の方が技術的要素が強く、いちいち

 

「手から手へ」

 

の個別指導が必要になり、教育に時間がかかる上に、鍼灸家によってやり方が千差万別であり、教科書にしにくかったんじゃないでしょうか・・・?

 

 

でも、そんなこと言ったら、湯液だって本来の一味一味の生薬の加減なんかは、まさに職人芸であり、個別指導でないと難しい気もします。

 

 

中医学(TCM)を全世界に広める、中医師を量産する、つまり、大学の中医学部での「マス教育」や、資格制度に馴染ませる、というところで、

 

鍼灸は脇役になっていったんでしょうかね。。。

 

 

この辺、どうなんでしょうね。

 

 

・・・誰か知ってますか??

 

 

 

ハッキリしなかったら、今度兵頭先生にでも聞いてみようかな☆(*‘∀‘)

 

 

 

 

 

 

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この記事に関するコメント

“「中医学の教科書はなぜ湯液偏重なのか?」” への2件のフィードバック

  1. 林玄弌 より:

    まいど。
    一鍼堂の林です。

    あれちゃいますか。
    結局、免許制度が入って、
    僕らにとっては
    実際問題鍼師は湯液を基本的に臨床で扱えない、
    あちらさんは鍼が使えないという
    実際がありますので、
    僕らはなんとか鍼師が用いる言語で
    伝えようとして湯液の証で語ることを避けたがりますが、
    はっきり言って、
    理論的な垣根がない場合には、
    曖昧でまとまってない
    鍼の世界の言語を用いるよりも、
    湯液の世界の概念の方がまとまっているのと、
    蓄積、共有されているデータが圧倒的に多いので、
    あっちの共通言語を使った方が
    伝わるってのもあると思います。
    別に当時の東洋医学やっていた人間であれば、
    湯液も鍼も両方使えたでしょうし。

    単純に、鍼治療って東洋医学の歴史の中で
    どのぐらいのポジションがあったのかなって
    本音では思ったりします。
    (中には鍼の名著と呼ばれるものでも、
    トンチンカンな主治を
    永遠に書き連ねるだけであったり。)
    湯液で語られる内容よりも、
    歴史的文献で言うと
    はっきり言って量的にも質的にも
    落ちると思うので、
    鍼が出来たとしても
    それだけで臨床行う臨床家って、
    かなりマイノリティだったんじゃないかな。
    いや、いたのかな。。
    そんなことさえ、鍼の文献を思うと感じてしまいます。
    また、中国の文化からしても、
    やはり皮膚にタッチして鍼を刺入するという
    行為はかなりのリスクを伴うことだと思うんですね。
    そりゃ、湯液使いますよね。
    だから、すくなくとも今から遡って1500年とか1800ぐらいは
    ほぼ湯液じゃないですか。
    現場では。
    悔しいですけど。

    だからですよ、
    もしかすると、
    僕らは免許の問題もあり、
    なんで鍼師の立場ってこうなんだって
    叫びたくなるじゃないですか。
    わかりますよ、
    気持ち。
    でも、
    歴史的には、それってかなり特殊環境で、
    東洋医学の治療家の歴史においては変種なのかもしれません。
    なんでこうだったのかというより、
    これからの世代で作るべき歴史なのかもしれません。
    鍼だけで戦えるぞ、何言ってんだよって
    叫ぶのは僕は、東洋医学の歴史上、
    かなり尖った集団だと思うんですよ。
    それは、いびつな医学制度が生み出した作用なのかもしれませんが、
    しかし、
    そうであれば、これは大きなロマンですよ。
    やりましょうよ。
    やってやりましょう。
    以上、林玄弌の勝手な仮説でお送り致しました。
    失礼しました。

       林

    • seimei-in より:

      林先生

      長文でコメントありがとう☆
      ネガティブからポジティブへの変化が面白かった。(笑)

      そうね、尖りまくって
      「鍼だけで勝負!」
      やってやりましょう☆(゚∀゚)

      『内経』の中心は鍼なんじゃ~!!っつってね。

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