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藤本鉄風という人物

2018.05.24

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昨日、墓マイラー 50という記事を書きました。

 

 

今日はそこで紹介した藤本鉄風先生(生没年不詳)について書いてみたいと思います。

 

 

 

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(北辰会機関誌『ほくと 通巻35号』巻頭語「素人と玄人」より許可を得て転載)

 

 

・・・といっても、鉄風先生の詳しい来歴を示す資料は今のところないです。

 

 

したがって、生没年も分かりませんし、どういう人生であったのかは分かりません。

 

 

現状で分かるのは、明治から大正時代を中心に生き、鍼灸医として活躍された先生で、あの蓮風先生の御祖父君である、ということと、当時の業界誌への二つの寄稿文が残っている、ということくらいです。

 

(あと、真偽のほどは分かりませんが、ウワサでは鉄鍼を使った、割かし強刺激な治療をやっていたとか、馬に乗って往診に行っていたとか、武術の達人であったとか。。。)

 

 

ただ、二つの寄稿文の内容を読むと、鉄風先生の人柄やスタンスが伝わってくるので、ここは簡単に紹介しておこうと思います。

 

(詳細は北辰会機関誌『ほくと 通巻33号』を参照してください。)

 

 

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↑↑今から100年以上前、大正二年(1913年)の業界誌です。他の投稿者には、小児鍼で有名な大阪の小児科医である藤井秀二先生もおられますね。

 

(北辰会機関誌『ほくと 通巻33号』藤本鉄風(永重)論文解題 より許可を得て転載)

 

 

1編目の「簡便無瘢痕灸術」では、当時出雲に伝わっていた迷信的な温石治療に触れ、そういうものには騙されないように気をつけないといけないけれども、

 

効果があるものはある、なのできちんと理解して危険がないように工夫して運用するのであれば、大いに使うべきだ、と主張しています。

 

 

2編目の「ヘツト氏帶とヒヨツトシタ點」では、鉄風先生の4代前(藤本家八代目)の先祖の記録を引用し、腫れ物(おでき)が出来て悪寒発熱する類の病の際に、

 

背中をよーく観察すると必ず感覚の消失しているところが現れており、そこに灸をすると100%治る、しかもその部位は多くは左にある、と主張し、当時、

 

「鍼灸術を医療に応用するなら、古来の経穴を廃し、ヘッド氏帯(※)にある反応点を治療点とするべきだ!灸も痕が残るから止めた方がいい!!」

 

と主張していた医学博士である後藤道雄氏に対して、

 

「僕が(先祖の口伝を参考に)見つけた”ヒョットシタ点”でも効くけど?効くなら捨てちゃうことなくないですか??」

 

と、反論しています。

 

(※ヘッド氏帯・・・内臓に疾患がある場合、その臓器に相当するある一定の皮膚領域に知覚過敏帯があるという説で、1875年にラングが唱え、1888年ロスが研究し、1889年にヘッドがこれを確証し、ヘッド氏帯と呼ばれるようになった。)

 

 

そして、最後に後藤氏に対して、

 

「數百代の間、代々の斯道識者が、無限の辛酸を味ひ以て今日に傳ひたる經穴を捨つることは出来ない、(・・中略・・)

 

それ(後藤氏の主張)は己を信じ、他を信ぜぬの言である。祖先崇拝を止め己崇拝である。昔の諺に

 

”古き道に糞をひらず”

 

と、僕はこの諺を崇拝しております。」

 

と、厳しく批判しています。

 

(この部分の語気が非常にカッコいいので、そのままの文体で転載しました。)

 

 

要するに、後藤氏の主張は、ただ自分のみを信じ、過去の無数の先哲の努力を、”糞で汚す”ような下品な発言だ!と、暗にやったわけです。

 

(笑・・・キツイっすねー、でも、鉄風先生の信念と怒りが伝わります。)

 

 

また最後に、禁鍼穴に鍼し、禁灸穴に灸し、半身不随を全治せしめた症例が三、四あるので、これをいずれ紹介する、とあります。

 

(個人的には、ここもポイントだと思います。)

 

 

この投稿の後、後藤先生からアンサーがあったかどうかは分かりませんが、東洋医学には、先人が数千年もの間培った東洋医学独自の哲学、考え方があり、

 

実効性もあるのに、たとえ最先端とはいえ、西洋医学にかぶれて、全部を捨てるべきだという主張は良くない!東洋医学は東洋医学の考え方の中で、

 

工夫や革新を行うべきだ、という、伝統を重んじつつも、一番は臨床実践を重んじる、という姿勢が伝わります。

 

 

これは蓮風先生にも伝わっているようにも思え、北辰会の基本スタンスとなっている

 

「実践から理論へ」

 

「臨床古典学」

 

にも通じる考え方だと思います。

 

 

東洋医学が過去の遺物と扱われ、文明開化、西洋化に沸いた(のぼせた?)明治大正時代、誌上で鍼灸師が医師に対してこういう発言をするのは、

 

大変なことであったろうと思います。

 

 

・・・カッコいいですね。

 

 

その気合い、気概、信念に感動します。(T_T)

 

 

 

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