東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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三陰三陽経の特徴

2019.07.10

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今月の21日、高田馬場で行われる(一社)北辰会の定例会で、久々に喋ります!!

 

(たった1時間ですが。(笑))

 

 

しかも今月の定例会には、藤本新風代表も見えます!!

 

 

代表講演のテーマは「経穴の考え方」

 

 

しかも今回は、山梨の渡辺久子先生による特別講義「中医眼科学~基礎編~」もあります!!

 

 

実は、渡辺先生の御尊父は、山梨で有名な眼科医の先生なのです☆

 

 

聴き逃がせませんよ~~~(=゚ω゚)ノ

 

 

・・・で、今回私が喋るのは「十二皮部について」という、なかなか珍しいタイトルです。(笑)

 

 

この講義のスライドをまとめているんですが、ほぼ出来ました!!

 

 

・・・で、これをまとめる過程で、久々に『黄帝内経』の中と、その後の歴史における「三陰三陽学説」について勉強し直したんですが、これが楽しすぎる。。。(゚∀゚)

 

 

止まらなくなる。。。

 

 

時間忘れる。。。

 

 

『黄帝内経』の中では、素問陰陽離合論、陰陽類論篇霊枢根結篇から、三陰三陽開闔枢理論てやつをいじくり回して、六経弁証と重ねてみたり、

 

素問皮部論と重ねてみたりしてたら、妄想が止まらない。。。

 

 

まあ、あまりマニアックな内容になっては上手くないので、初学者にも分かりやすく、この医学における「皮膚」の重要性を説こうと思います!!

 

 

乞うご期待!!!

 

 

 

 

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「三陰三陽」という考え方 8

2015.11.29

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これまでのお話

 

 

「三陰三陽」という考え方 1

「三陰三陽」という考え方 2

「三陰三陽」という考え方 3

「三陰三陽」という考え方 4

「三陰三陽」という考え方 5

「三陰三陽」という考え方 6    参照

 

 

では、続きいきまーす!!

 

 

◆その他の三陰三陽経の働き

 

 

東洋医学のバイブル、『黄帝内経』には、他にも三陰三陽についての記載があります。

 

 

『黄帝内経素問』陰陽類論(79)では、

 

・太陽経を「三陽」と呼び、「経」と称し、人体の後面、体表にあり、「父」の様に優れて尊い、とし、

 

・陽明経を「二陽」と呼び、「維」と称し、人体の前面、体内にあり、「衛」という、とし、

 

(ここでの「衛」は外側ではなく”内側を”守る、という意味だと思っています。by竹下)

 

・少陽経を「一陽」と呼び、「游部(ゆうぶ)」と称し、人体の前後内外を動く存在とし、「紀」と言って”綱紀(規律の意味)”の様に重要なものだ、

 

としています。

 

 

また、

 

・太陰経を「三陰」と呼び、六経の主であり、「母」の様に他の五経を育み養うとし、

 

・少陰経を「二陰」と呼び、肺と膀胱に通じ、「雌」のように背後で援助する、とし、

 

・厥陰経を「一陰」と呼び、「独使」と言って陰陽の間を通行する存在としています。

 

 

ここまでをまとめると、

 

太陽経→三陽、経、父     太陰経→三陰、母

陽明経→二陽、維、衛     少陰経→二陰、雌

少陽経→一陽、游部、紀    厥陰経→一陰、独使

 

となりまして、ここでは、一陰の厥陰経を「独使」と呼んで、陰陽の間を動く存在、と定義づけたところが興味深いですね。

 

 

ここまでの理解では、開闔枢理論で言えば少陰経が「枢」皮部論で言っても少陰経は「枢儒」ですから、三陰経の中で陰陽を調整するのは少陰経だと思っていましたが、

 

開闔枢理論では「闔」であり、皮部論では陰の極みで「害肩」である厥陰経が「独使」と呼ばれ、陰陽の間を動くとは、なかなか意味が深いように思いますね。

 

 

 

続く

 

 

 

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「三陰三陽」という考え方 7

2015.11.28

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これまでのお話

 

「三陰三陽」という考え方 1

「三陰三陽」という考え方 2

「三陰三陽」という考え方 3

「三陰三陽」という考え方 4

「三陰三陽」という考え方 5

「三陰三陽」という考え方 6    参照

 

 

 

では、続きいきまーす!!

 

 

◆三陰三陽経が支配する皮膚の部位

 

 

今日は我々にとって重要な「皮膚」について考えてみたいと思います。

 

 

鍼も灸も、皮膚からのアプローチですわな。

 

 

『黄帝内経素問』皮部論(56)によると、その皮膚も、部位によって三陰三陽経が支配している、と言われます。

 

 

どの部位をどの経絡が支配するかは、その経絡が流れる部位を頼りにすればいいそうです。

 

 

そしてそこには、それぞれ、何やら変わった名前が付けられています。

 

 

手足の陽明経が支配する皮膚の部位のことを「害蜚(がいひ)」と言います。

 

 

「害蜚」”万物を損なう”という意味だそうで、陽気が盛んになるのも陽明経、陽気が損なわれるのも陽明経、という意味なんだそうです。

 

 

手足の少陽経が支配する皮膚の部位のことを「枢持(すうじ)」と言います。

 

 

「枢持」「枢」の意味は、前回のお話の「開・闔・枢」の枢に通じ、気の出入を調整、調節する重要な機構、という意味なんだそうです。

 

 

手足の太陽経の支配する皮膚の部位のことを「関枢(かんすう)」と言います。

 

 

「関枢」の意味は、「関」は堅め守る、「枢」は先ほど言うように出入の調整ですから、「枢」の働きを固め守る、という意味なんだそうです。

 

 

そして、手足の少陰経の支配する皮膚の部位のことを「枢儒(すうじゅ)」と言います。

 

 

少陰経も、前回の「開・闔・枢」の話しで出てきたように、その働きは「枢」でした。

 

 

「枢儒」「枢」もその意味であり、少陰経が支配する皮膚の部分が「枢」の働きを持っている、という意味だそうです。

 

 

手足の厥陰経の支配する皮膚の部位のことを「害肩(がいけん)」と言います。

 

 

「害肩」の意味は陽明経の「害蜚」と似ており、厥陰経は陰の極みであるから、陰が盛んになるのも、陰が損なわれるのも厥陰経、という意味で

 

「害肩」と名付けられているんだそうです。

 

 

手足の太陰経が支配する皮膚の部位は「関蟄(かんちつ)」と言われます。

 

 

「関」は固める、「蟄」はこもる、という意味がありますので、陰気を固めこもる、という意味があるようです。

 

 

以上、三陰三陽経が支配する皮膚の部位の名称は

 

太陽経→関枢   太陰経→関蟄

少陽経→枢持   少陰経→枢儒

陽明経→害蜚   厥陰経→害肩

 

となり、これに前回の開闔枢を重ねると、

 

太陽経→関枢   太陰経→関蟄   太陽経と太陰経は「開」

少陽経→枢持   少陰経→枢儒   少陽経と少陰経は「枢」

陽明経→害蜚   厥陰経→害肩   陽明経と厥陰経は「闔」

 

となります。

 

 

・・・まあ、太陽経と太陰経、つまり陰陽離合論「開」の働きを持った経絡に、皮部論では「関」の字があてられているあたり、非常に興味深かったりするのですが、

 

ここはあえて深入りは避けます。(笑)

 

 

 

続く

 

 

 

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「三陰三陽」という考え方 6

2015.11.27

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これまでのお話

 

「三陰三陽」という考え方 1

「三陰三陽」という考え方 2

「三陰三陽」という考え方 3

「三陰三陽」という考え方 4

「三陰三陽」という考え方 5   参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

前回、手足の経絡は3つの陰経と、3つの陽経とに分類される、というお話をしました。

 

 

それを「三陰三陽経」というワケですが、その名前を陰経から言うと

 

「太陰経」「少陰経」「厥陰経」、

 

陽経では

 

「太陽経」「少陽経」「陽明経」

 

でしたね。

 

 

そしてこれらは、陰気や陽気の多寡によって、このように呼び分けられている、というお話をしました。

 

 

今日は、それ以外の特徴について触れておこうと思います。

 

 

◆三陰三陽経と開・闔・枢(かい・ごう・すう)

 

 

この話は一般の方には難しいと思うけど、ついでなんで書いときます。

 

 

三陰三陽、それぞれの経絡の”働き”を考えた場合、開・闔・枢という3つの働きに分けることが出来ます。

 

 

これは、『黄帝内経素問』陰陽離合論(6)というところに書かれています。

 

 

「開」には開くという意味があり、気の出入に関係します。

 

 

三陰三陽経の中で「開」の働きを持っているのは、陽経では太陽経、陰経では太陰経です。

 

 

太陽経は小腸と膀胱の経絡、太陰経は脾と肺の経絡です。

 

 

・・・まあ、この4つの臓腑ともに、”開く”ことによって気の出入を調整するという意味で、理解できなくもないと思います。

 

「小腸」って何ですか?(その5)

「膀胱」って何ですか?(その5)

「脾」って何ですか?(その9)

「肺」って何ですか?(その12)   参照

 

 

 

「闔(ごう)」は閉じるという意味があり、気の保護に関係します。

 

 

「闔」の働きは陽経では陽明経、陰経では厥陰経です。

 

 

陽明経は胃と大腸、厥陰経は肝と心包です。

 

 

この4つも、閉じることによって気を保護する、と、理解出来なくもない感じです。(笑)

 

 「胃」って何ですか?(その10)

「大腸」って何ですか?(その6)

「肝」って何ですか?(その13)

「心包」って何ですか?(その6)   参照

 

 

「枢」”開と闔(つまり開閉)を調整する”という意味があります。

 

 

ドアで例えれば、開いていて出入り自由な状態が「開」、閉じた状態が「闔」、それを調整する蝶番のような役割を担うのが「枢」です。

 

 

「枢」の働きは少陽経と少陰経です。

 

 

少陽経は胆と三焦、少陰経は心と腎です。

 

 

この4つが、「開く」「閉じる」を調整するというのも、分からんではない、という感じですな。

 

「胆」って何ですか?(その12)

「三焦」って何ですか?(その12)

 「心」って何ですか?(その7)

「腎」って何ですか?(その11)    参照

 

 

 

 

ここで個人的に重要かな、と思うのは、上に一応臓腑を働きとともに挙げましたが、開・闔・枢というのは、「臓腑」そのものの働きことを言っているのではなく、

 

あくまでも「経絡」(手足三陰三陽経)の、生理的な働きのことを言っているのだ、ということです。

 

 

手足三陽経において、人体後面(陽の部位)を大きく流れる太陽経は、開く(エネルギーを発散する、と言い換えてもいいかもしれません)働きを持っており、

 

人体の前面(陰の部位)を大きく流れる陽明経は、閉じる(エネルギーをため込む、と言い換えてもいいかもしれません)働きを持っており、

 

人体の側面(陰陽が中途半端な部位)を大きく流れる少陽経は、その開閉を調整する働きを持っており、手足三陰経においては、手足三陽経のその働きを支えつつ、

 

自身も開・合・枢の働きを有し、表裏のエネルギーバランスの調整(恒常性維持)に役立っている、ということだと思います。

 

 

このように経絡というのは、それぞれに気血の量が多かったり少なかったり、それぞれに担う働きが違ったりしながら、人体の複雑で霊妙なバランスを支えている機構なのです。

 

 

 

つづく

 

 

 

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「三陰三陽」という考え方 5

2015.11.20

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これまでのお話

「三陰三陽」という考え方 1

「三陰三陽」という考え方 2

「三陰三陽」という考え方 3

「三陰三陽」という考え方 4  参照

 

 

では続きいきます!

 

 

ここまで、手足の三陰三陽経と、五臓六腑との関わり(仮説も含めて)を説明してきました。

 

今日はまた別の角度から考えてみたいと思います。

 

手足の経絡にはそれぞれ、「三陰三陽」の名前が付いています。

 

どういうことかというと、以下の通り。

手の大腸経、足の胃経・・・陽明経(ようめいけい)

手の三焦経、足の胆経・・・少陽経(しょうようけい)

手の小腸経、足の膀胱経・・・太陽経(たいようけい)

手の肺経、足の脾経・・・太陰経(たいいんけい)

手の心包経、足の肝経・・・厥陰経(けついんけい)

手の心経、足の腎経・・・少陰経(しょういんけい)

とまあこのように、手の経絡と足の経絡を一つづつまとめて一対にし、それぞれに名前が付けられています。

 

この、”陽明”だの”少陽”だのという名前は、もちろん『黄帝内経』にて定義されたのですが、どういう意味かと言うと、一つには

「その経絡の陽気や陰気の多寡」

を示すんだそうです。

 

少陽経と太陽経といったら、何となく太陽経の方が陽気が多そう、というのは、字からしてすぐ分かりますね。

 

少陰経と太陰経もしかりですね。

 

では、陽明経というのはいったい何なんでしょう。

 

これは、太陽経よりもさらに陽気が多く、いよいよ明るい、という意味なんだそうです。

 

では、厥陰経というのはいったい何なんでしょう。

 

これは、太陰、少陰と陰気が少なくなってきて、いよいよ尽きるように少ない、という意味なんだそうです。

 

(厥には”厥(つ)きる”という意味があるそうです。)

 

でもまあ、本当に尽きてしまっては死んでしまいますから、あくまでも生きている人間の中における、相対的な陰気の少なさを示すのが、この呼び名なんだそうです。

 

そして、この6つの呼び名を「六経(りっけい)」と呼びまして、これが後代の有名な『傷寒論』「六経弁証」という考え方に繋がっていきます。

 

『傷寒論』というのは、「傷寒」というぐらいですから、超簡単に言えば”寒邪(冷えの邪気)”にやられ、色々な症状を呈しながら、

最終的には死んでしまうところまでの病気の流れ(各ステージ)について、病の起承転結を詳細に詳細に説明した本です。

『傷寒論(しょうかんろん)』という本 参照

 


ですから当然、経絡それぞれの陽気や陰気の多寡に応じて、寒邪に侵襲された場合に出てくる症状や所見が、それぞれの経(位置)によって違うのです。

 

続く

 

 

 

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「三陰三陽」という考え方 4

2015.11.16

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これまでのお話

 

「三陰三陽」という考え方 1

「三陰三陽」という考え方 2

「三陰三陽」という考え方 3 参照

 

 


では続きいきます!

 

 

前回は、手の三陰三陽の経絡に関して、若干の考察をしてみました。

 


では、足の三陰三陽はどうでしょうか。

 


足の陰経が関わる臓は肝、脾、腎

 


足の陽経が関わる腑は胆、胃、膀胱です。

 


こちらはいずれも、中焦から下焦に存在するので、手よりも足と関係が深そう、というのは何となく感覚的に分かりやすいですね。

 


そして、肝、脾、腎の三臓はどれも管腔状ではない、ミチッと詰まった実質臓器です。

 

脾は胃と隣接し、胃の働きを助ける臓で、肝は血を蔵し、腎は精を蔵す。

 

ビッチリ中身が詰まっているわけですね。

 

胆、胃、膀胱の三腑も、胆は胆汁(精汁)、膀胱は濁液(尿)、胃は飲食物(水穀)を、一定程度ため込んで、必要に応じて送り出します。

 


単に通過するだけでなく、一定程度ため込む時間がある、という意味では、大腸、小腸、三焦よりも陰的なのです。

 


だから陽である手ではなく陰である足に、その気の反応が現れる、と。

 

次回、さらに突っ込んでいきます。

 

続く

 

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「三陰三陽」という考え方 3

2015.11.15

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これまでのお話

 

「三陰三陽」という考え方 1

「三陰三陽」という考え方 2 参照

 


では続きいきます。

 

今日は、ここまでの話を少し突っ込んで、

「では十二経絡を分ける時に、どういう考え方で分けたのか」

という問題にいこうと思います。

 


まず、五臓(心包を加えて六臓)と六腑の経絡に分けた。

(・・・というか、この六臓六腑に合わせて12経になったんじゃないかと思います。)

 

次に、流れる場所で分けた。

 


つまり手に6、足に6ですね。

 

そして、手の陽の三経絡(手の三陽経)は小腸、大腸、三焦の三腑です。

 


手の陰の三経絡(手の三陰経)は心と心包と肺の三臓です。

 


臓腑を陰陽に分けて考えれば、腑は陽、臓は陰ですから、陰陽の経絡に臓と腑とが分けられるのは当然のこととして理解できます。

 


ただ、分かりにくい面もあります。

 

心と心包と肺は胸(上半身)にありますから、それと関連の深い経絡が足ではなく手を通る、というのは何となく感覚的に分かるけど、

大腸と小腸は下腹部だし、三焦は全身のことですから、何故に手にその経絡が配置されてるのか、ちょっと詰まってしまいますよね。

 

これは、一つには大腸と肺、小腸と心、三焦と心包がそれぞれ”働きの上から”密接に関わっており、東洋医学では

「表裏関係」

と言われる関係を持っているためだと思います。

「表裏(ひょうり)」する臓腑 参照

 


腑、そのものの位置としては下腹部(下焦)にあっても、働きの上でそれぞれが密接に胸部の臓と関わっているので、この三腑の経絡の脈気は、

 

関連する臓と同じように手を通る、と、考えたのではないか、と思います。

 

あるいは、心も心包も肺も小腸も大腸も三焦も、これらは全て管腔状、あるいは膜状の、形の曖昧な、管のような袋のような組織であるので、

 

相対的に陽的な形態であるから、手足を比較すると相対的に陽である手に、その気の反応が現れる、とかね。

(笑・・・でもこれは、膀胱とか胃とか胆もそうなんで、ちょっと苦しい解釈になりますな。)


あるいは、心と心包と肺というのは空気や血の通り道となりますが、常にため込んでおくわけではないので、そういう意味では腑的な臓である、とかね。

 

まあ他にも、この問題は色々と妄想させてくれるテーマでもあるんですが、あまり私見を言っても仕方ないので、このくらいにしときます。(笑)

 

続く

 

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「三陰三陽」という考え方 2

2015.11.14

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昨日、「三陰三陽」という考え方 1という記事を書きました。

 

早速、続きいきます。

 


まずは前回の復習から。

 


我々にとって欠かせない「経絡」なるものは、脾胃のある中焦から始まって全身を一周し、再び中焦から全身を巡ります。

 


このように、全身をくまなく巡って、全身に気をスムーズに行き渡らせる機構が「経絡」です。

 

そして、その「経絡」は、通過する場所によって関連の深い臓腑があり、臓腑別に、全部で12の名前があります。

 


それを「十二経絡」と言いました。

 


そして、その「十二経絡」も、陰陽に分けられています。

 


その分け方を「三陰三陽」と言い、他の東洋思想、東洋哲学にはない、医学分野独特の分け方(※)なのです。


(深い意味がありそうですねえ。)

※因みに、三陰三陽学説が東洋医学独特の考え方である、という論は、私の鍼灸学生時代の恩師でもある、松本弘巳先生『鍼灸臨床のための素問・霊枢医学』の記載を参考にさせていただいています。

 

・・・とまあ、ここまでが前回の復習。

 


で、その分け方はどうかというと、

「3つの陽の経絡と、3つの陰の経絡があり、合わせて6つの経絡が、それぞれ手と足にある、だから手に6、足に6、6✕2で12経絡」

というセッティングになっています。

 


手足も陰陽ですから、12の経絡をまずは大きく手足に6つずつ分け、さらに手の中にも陰陽、足の中にも陰陽、と分け、さらにさらに陰を3つ、陽を3つに分けた訳です

 

ですので、手に三陰三陽の六経絡、足に三陰三陽の六経絡、合わせて十二経絡、というわけです。

 


ここでいう陽の経絡というのは、五臓六腑の「六腑」の方と関わる経絡です。

 


陰の経絡というのは五臓六腑の「五臓」の方と関わる経絡です。

 


因みに五臓だと数が合わないですが、肝心脾肺腎に、心の臓のガードマンである心包の臓を入れたら六臓ですね。

 

 

心の臓と心包の臓は働きの上でニコイチ、という話は以前しました。

 

心・小腸

心包・三焦   参照

 


このように、手に6つの経絡、足に6つの経絡、そしてそれらは三陰三陽、半分に分けられ、人体に左右対称に存在する。

 


総じて、陽の経絡は体の後外側、陰の経絡は前内側に配置されています。

 

このように考えられているのが、われわれ鍼灸師がこの上なく重視する、「経絡」の主な系統です。

 

では、もう少し詳しく考えていきます。

 

続く

 

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「三陰三陽」という考え方 1

2015.11.13

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東洋医学、とりわけ鍼灸医学において重要な「経絡経穴学」。

 

我々鍼灸師が、他の誰よりも詳しくなくてはならない学問分野だと思います。

 


今日はこのうちの「経絡学」に関する内容を少しお話しします。

 

人体の、気が流れるルートとされる「経絡」は、胃から始まって、全身をくまなく一周します。

 

その長い道のりは、特に関わりが深い臓腑別に、12の名前に分けられます。

(肝の臓なら肝経、大腸の腑なら大腸経・・・、といった具合にです。)

 


これを「十二経絡」と言います。

 


このように、始りから終わりまで、場所によって12の名前があるのですが、全てひっくるめると1本に繋がっていて、

それが全身をくまなく巡って一周すると、再び胃から始まって、全身を一周する、考えられています。

 

このように、まるで輪っかの様に、端っこが無いとされるのが経絡です。

「如環之無端」という言葉 参照

 


そして、この十二経絡も、陰と陽に分けられます。

(なんでも陰陽に分けるのが東洋医学です。)

 


それも、ちょっと独特の分け方をされます。

 


それを「三陰三陽学説」といって、他の中国思想や中国哲学にはない、中国医学独特の、『黄帝内経』独自の、分け方なのです。

 


これについて、以前ホントにチラッとしか書いてなかったので、今回はもう少し詳しく書きます。

「心包」って何ですか?(その5) 参照

 

続く

 

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臨床メモ ④ 股関節痛

2019.02.19

20190120_212209.JPG

 

 

 

 

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清明院では女性の患者さんが多い、「股関節痛」

 

 

これは、外側に出るもの、内側に出るもの、動作時に出るもの、動作開始時にのみに出るもの、安静時にも出るもの、大腿部にまで放散するものなどなど、痛みの出方は実に様々。

 

 

整形外科で、股関節の変形を指摘されているものも、ないものもある。

 

 

この部位の疼痛は、膝関節と同じく、毎日歩行する以上、安静が保てず、症状が遷延しやすい。

 

 

また、一時的に疼痛が緩解しても、再発を繰り返しやすい。

 

 

鍼灸臨床サイドでは、如何に「人工股関節」という最終手段にさせないか、筋力低下、歩行困難を食い止めるか、がポイントになる。

 

(もちろん無理、無茶はしません。)

 

 

即効性が得られ、なおかついい状態が持続するものの多くは軽症であり、正気の虚が関与しているものであれば、治療に時間がかかることが多い。

 

 

しかし、三歩進んで二歩下がるような地味な治療であるが、キチッとやると、キチッとした効果が期待でき、患者さんから非常に感謝される症状でもある。

 

 

それくらい、歩行時の腰下肢の疼痛というのは嫌なものだ。

 

 

股関節(周辺も含む)に流注する経絡は、ザっと

 

足陽明胃経(経脈(気衝)、経別(髀関)、経筋(髀枢))

足太陰脾経(経脈(衝門)、経別(髀)、経筋(髀))

足太陽膀胱経(経脈(八髎穴、髀枢、会陽穴)、経筋(会陽))

足少陰腎経(経脈(長強、会陰))

足少陽胆経(経脈(環跳、居髎、気衝)、経別(髀枢)、経筋(髀枢、長強、伏兎))

足厥陰肝経(経脈(衝門、府舍)、経別(前陰部で足少陽と会合))

 

となり、

 

(笑・・・足の三陰三陽全部じゃんか!)

 

奇経では、

 

任脈(会陰)

督脈(会陰、会陽)

衝脈(会陰、気衝、陰股の内廉)

帯脈(五枢、維道)

陽蹻脉(居髎、環跳、股外の前廉)

陰蹻脉(陰股)

陽維脉(居髎、環跳)

陰維脈(股の内廉、府舍、会陰の傍ら)

 

となる。

 

(笑・・・これも全部じゃんか!)

 

 

絵が下手だから書かないけど、上記を股関節にズームして図に起こすと、股関節の経絡学的な立体構造が見えてくる。

 

 

それを疼痛部位、可動障害の起こっている方向と照らし合わせれば、経絡学をキチッとやっている人であれば、色々な配穴や診どころが浮かぶ筈。

 

 

まあ、臨床上多いと感じるのは、脾経胃経、肝経胆経から起こるもの。

 

 

それらを勘案して、上手に調整すれば、イケるものはイケる。

 

 

つい最近もイケた。

 

 

今まさにイケつつある症例もある。

 

 

腎の関与がキツイものだと、難しいのかな、という気もする。

 

 

 

【参考文献】

 

『臓腑経絡学』藤本蓮風他 アルテミシア

『現代語訳 奇経八脈考』李時珍著 勝田正泰訳 東洋学術出版社

『奇経八脈考全釈』李時珍著 小林次郎訳 燎原

 

 

 

 

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