東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 腎

「年齢の割に」の腎の臓

2019.09.08

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↑↑普通に雲海撮ろうとしたら友達が反応した。

 

(笑 誰だか分かんねー)

 

 

 

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今日のとめどない診療中に、ふと思った。

 

 

患者さんを診ていて、「年齢の割に」と感じることがある。

 

 

「年齢の割に」若い、「年齢の割に」老けてる、「年齢の割に」幼い、「年齢の割に」大人びてるなどなど。。。

 

 

これは総じて、腎の臓が関与しているように思う。

 

「腎」って何ですか?(その11)    参照

 

 

単純な肉体的、体力的な問題以外にも、なんて言うか、その患者さんの人格形成に大きな意味を持つというか。

 

 

病理的にも、標本の「本」として、外せないことが、かなりある。

 

標本を明確にしたうえで同治する

続・再分析(標本について)            参照

 

 

 

 

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「牛車腎気丸」という薬

2019.04.04

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こないだ、とあるドクターと話していて、「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」という有名な漢方薬の話になった。

 

 

慢性腰痛や耳鳴りの患者さんなんかで、これを処方されている患者さんを、たまに見かける。

 

 

効果のほどを問うと、多くの患者さんは

 

「・・・うーん、うん。。。」

 

て感じの回答が多い。(苦笑)

 

 

・・・何で、こんなことになってしまっているのか。

 

 

少し考えてみたいと思います。

 

 

この薬の出典は、南宋の医家である厳用和(げんようわ)先生が1253年に書いた『済生方』です。

 

 

『済生方』は、厳用和先生の30年以上の臨床経験と学問に基づいて、それまで無数にあり過ぎて、ある意味で医家を混乱させていた、数万もの方剤群を、

 

500程度にスッキリとまとめて下さった、ありがたい本で、中国はもちろん、日本でも珍重され、現代にまで伝わっている書だそうです。

 

 

牛車腎気丸以外にも、現代のうつ病などによく使われる帰脾湯加味帰脾湯など、『済生方』の処方は現代でも応用され続けています。

 

 

牛車腎気丸は、陽気を補い温める作用を持つ「補陽剤」のグループで、あの『金匱要略』に出てくる八味地黄丸の中の桂枝肉桂に変更し、

 

さらに牛膝車前子を加えたものであり、八味地黄丸からさらに、腎を補う作用と、水を捌く力を強めてあるもの、と言えますね。

 

 

ということは、「腎陽虚>下焦の水湿邪」、という診断がついてないのに、使ったらマズい、ということになる。

 

 

腎陽虚とは言っても、八味地黄丸と、牛車腎気丸と、中国明代、張景岳右帰飲、右帰丸あたり、ここを四診(望聞問切)から判断した上で、

 

適切に使い分けているドクターが、どれくらいいるだろうか・・・。

 

 

ネット上を少し見ただけでも、牛車腎気丸のエビデンスレポートはいくつもあるようだが、東洋医学の発想で創方された薬を出すなら、東洋医学的な診断に基づいて、

 

しかも一定期間はそれのみで、使って頂きたいと思うのは僕だけなんだろうか。。。

 

 

西洋医学的な病名に基づき、他の西洋薬とともに漢方薬を出す、これでは何が何だか、じゃないでしょうか・・・?

 

 

 

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腎の大事

2014.07.26

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五臓みんな大事。

 

東洋医学ではこれ(五臓)があらゆる生命活動の中心、主催者グループ、という立てつけになっている。

 


だから大事。

 

でも五臓それぞれ、その大事さが違う。

 

それは当然、受け持っている仕事が違うから。

 


 

腎の大事さはどうか。

 


ひとつには、腎は、背部の太陽膀胱経を支えている、ということ。

 


その太陽膀胱経上には、「五臓六腑の背部兪穴」という、超重要な経穴が並ぶ。

 


太陽膀胱経は、背部の広範囲(ほぼすべて)の気血の巡行に大きく関わる。

 


また、東洋医学の考え方では背骨に、五臓六腑はぶら下がっている。

 


背骨の周辺の気の流れも、太陽膀胱経が支配。

 


背部という、非常に臓腑と近い場所に、左右差や、寒熱虚実など、あらゆる異常を表現できるのは、太陽膀胱経の脈気あってこそだ。

 

で、それを支えているのが腎。

 

五臓六腑は、全て先天の精のバックボーンの下、仕事している。

 

 

先天腎の精気を前提として、後天脾胃を中心とした胃の気の働きによって生じた水(生理的津液)が、腎膀胱の排出再利用メカを通して、

 

結果的に五藏六府を正常に潤しているかどうかが、背部兪穴に現れる。

 

 


だから大事。

 

これが腎の重要性の、見逃せない、しかも見逃しがちな、ひとつ。

 

 

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皮膚と腎臓

2014.07.24

 

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かの澤田健先生が面白いことを言っている。

「皮膚病は腎臓が悪いのです。腎臓と皮膚は表裏。腎臓の排泄作用が衰えると、皮膚から毒素が噴き出すのです。」


と述べ、腎に関する穴処に灸をしている。

 

 

しかし、

「一時的に激しく皮膚が悪化するかもしれません。」

とも述べたそうです。

 

 


そして後年、澤田先生は皮膚病には「肩髃」という経穴を重用するようになっていったそうです。

 


近年、日本の鍼灸家の間で、

「皮膚病の特効穴に肩髃」

という説が語られている場合があるのは、もしかすると澤田健の見解(というか経験)を参考にしたのかもしれませんが、元々この経穴には、

 

およそ皮膚に効くであろうと思われる穴性が伝えられております。

 

澤田先生はどういう発想で皮膚病の治療に肩髃を入れ込んでいったのだろうか。

 

生意気言いますけど、そこをこそ語ってよ、と思いますね。

 

・・・で、そこをこそ聞き書きしてよ、と。(笑)

 

 


肩髃一穴から、相当妄想が広がるのに。。。

 

誰かこの辺に詳しい専門家の先生、教えてください。<m(__)m>

 

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腎着(じんちゃく)? その3

2014.01.25

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前回のお話


腎着(じんちゃく)? 
腎着(じんちゃく)? その2
  参照

 

ここまで、”腎着証”について説明してきました。

 


もし、患者さんの病態がこの”腎着証”そのものであるならば、「苓姜朮甘湯」という薬がよく効くよ、ということが『金匱要略』に書いてあります。

 


・・・では、鍼ならどうするか。

 


それを考えるには、この苓姜朮甘湯がいかなるものか、を考えなくてはいけません。

 

この薬の中身は

・茯苓(ぶくりょう)・・・水腫・痰飲の治療および健脾に使用

・白朮(びゃくじゅつ)・・・主として補脾

・甘草(かんぞう)・・・緩和、緩解、鎮咳、鎮痛、去痰薬として

・乾姜(かんきょう)・・・陽虚あるいは寒凝による冷え、寒がり、疼痛

でございます。

 


ザーッとみて気付くのは、腎の臓に対する生薬が入っていないことです。

 

ま、ここがポイントかな、と思います。

 

あくまでも水邪を動かし、散らし、結果的に脾の臓、腎の臓を活性化し、腰に憑りついた水をどかすことで、各症状を治すのです。

 

ということは、刺鍼するポイントは、寒邪、水邪、痰飲を動かす経穴、となります。

 

(全身にたくさんあります。)

 

ちなみに腎、脾、水邪については

「腎」って何ですか?(その11)
「脾」って何ですか?(その9)
カテゴリ 邪気(発病因子)   参照

 

 

・・・とまあ、こんな感じで、漢方薬の話というのは、鍼灸に翻訳して考えることができるのです。

 

東洋医学の文献には、治療の部分が、漢方薬中心に論述されている古典が多いですが、すべて鍼灸に置き換えて考えることができます。

 

そしてそこには、鍼灸治療の様々なヒントや、新たな考え方が隠されています。

 

終わり

 

 

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腎着(じんちゃく)? その2

2014.01.23

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前回のお話


腎着(じんちゃく)? 参照

 

せっかく触れたんで、もうちょっと掘り下げときます。

 

この”腎着証”、東洋学術出版社『中医弁証学』によると、

1、疲れて汗をかいている時に外寒を感受した場合

2、衣服が雨に濡れたり、湿地に居たりして水湿邪が侵襲した場合

3、腎経が虚冷で、なおかつ風湿の邪気を感受した場合

という3パターンで発症するそうです。

(まあ要は、これらの原因で、腰が冷えて体が重くなるのです。)

 

「痹証」と非常に似ていますが、痹証の場合は関節部を中心とした痛みであり、「腎着証」の場合は腰部や背骨の際を中心とした痛みなんだそうです。

痹証についてはスタッフブログ 痹証(その14) 参照

 

もともとこの病名は『金匱要略』という、漢方の大古典に出てきます。

『金匱要略』についてはこちら参照(wiki)↓↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%8C%B1%E8%A6%81%E7%95%A5

 

『金匱要略』には、

「・・・身体重く、腰中冷え、水中に座っているが如く、浮腫みがあるが、咽喉の渇きはない。小便がよく出て、食欲は普通のものを言う。・・・これには、甘姜苓朮湯がよく効くよん!」

・・・と出てきます。

 


昭和の漢方医学の大家である大塚敬節先生は、この苓姜朮甘湯を使って、坐骨神経痛の頑固なやつを治したとか、田畑隆一郎先生はきつい腰痛と冷えを治したとか、

 

近現代の色々な先生も臨床で応用されているようです。

 

さて、じゃあ我々鍼灸家はこの”腎着証”を前に、どうしたらいいのか。

 

続く

 

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腎着(じんちゃく)?

2014.01.22

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今日、学校の講義で、学生さんから問われて、一瞬ど忘れしていたこの「腎着」という病態。

 

 

ネット上のいくつかの中医学サイト等に解説がありました。

 

 

まあ簡単にまとめると、「腎着」とは、張仲景の『金匱要略』内の「五臓風寒積聚病脈証并治」に出てくる病名で、寒湿邪が腰部に停滞して起こる一連の症状(腰部の冷え、重い痛み、寝返りしにくい、雨天や曇天で悪化など)を言い、

 

治療は苓姜朮甘湯(別名:腎著湯)で行う、とあります。

 

◆参考サイト

http://www.sm-sun.com/family/yougokaisetu/sa/jinntyaku.htm


・・・まあ簡単に言えば、寒邪と湿邪が腰部(腎の臓)を抑え込んだパターンね。

 

虚実については微妙なんでしょうが、邪気を散らすのを優先、と。

 

一考の余地ありですね。

 

・・・調べ直し、勉強になりました。

 

 

臨床上、割かし良くある病態ではないかと思います。

 

学生さん、どうもありがとう。

 

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「腎」って何ですか?(その11)

2011.01.30

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)
「腎」って何ですか?(その9)
「腎」って何ですか?(その10)

 

・・・さて、そろそろ「腎」シリーズ、ラストになります。

 


これまで色々と書いてきましたが、「腎」というのは、五臓六腑の中でも特に重要な臓であります。

 


患者さんが訴える、様々な症状の根本中の根本になっていることも少なくありません。

 


したがって病を根っこから治療しようと考えた時、治療対象になることも多い臓です。

 


東洋医学の言う五臓六腑というのは、どれが欠けてもダメ、全体のバランスが重要、という風に考えますが、その中でもとりわけ重要なのはどれかといえば、

 

私は「肝・脾」・腎」の3臓であると考えています。

(まあここは、考え方によって多少分かれるところでしょうけども。)

ともかく、人間の生殖をつかさどる腎の臓・・・。

 


近年増加し、問題になっている不妊症や不育症、先天性の病なんかにも、大きく関与することが多いのです。

 

 

また、漫画などで描かれる、高齢者のトレードマークといえば「白髪」と「入れ歯」と「曲がった腰」ですが、これらにも「腎の臓」は大きく関わります。

 

☆「腎」と「髪」と「歯」

以前、髪の栄養である「血」と大きく関わるのは「肝の臓」である、というお話をしました。

「肝」って何ですか?(その3) 参照

 

しかし髪の栄養には、「腎」も大きく関わります。

 


なぜならば東洋医学には、

「肝腎同源(かんじんどうげん)」

という有名な言葉があります。

 


・・・コレはどういう意味かというと、腎が蔵する「精(せい)」は、体の状況に応じて「血(けつ)」に変化し、反対に肝が蔵する「血」が、「精」に変化する場合もある、

 

という、「精」と「血」は同根で、もともと同じものである、という考え方であります。

 


つまり、「血」が足らなくなると「精」が変化して補い、その逆パターンもある、ということです。

 


つまり、

「血の余り」

と言われる「毛髮」には、「肝」と「腎」が大きく関わる、という風に考えるのです。

(これを”精血同源(せいけつどうげん)”と言ったりもします。)

 

 

そしてさらに、東洋医学では「歯」のことを、

「骨の余り」

と呼びます。

 


「歯」というのは実際に、上あごと下あごの骨にガッチリとくい込んでいまして、骨を基礎として伸びてきます。

 


まさに、成長過程からも、見た目も見るからに「骨の余り」なんですが、その「骨」と、その中にある「骨髓」をしっかりとした良好な状態に保つ働きを持っているのが、

まさに「腎の臓」なのだ、ということです。

 


・・・ということは、「髪」と「歯」の状態というのは、そのままその患者さんの「腎の臓」の状態を示すことが少なくないのです。

 


小さい頃から虫歯が多いとか、50代後半で総入れ歯になったとか、出産したら歯がボロボロになったとか・・・、小さい頃から骨折しやすいとか、

 

中年期から背骨が変形して姿勢が曲がってきたとか・・・、若いうちから白髪が多いとか・・・、などなど、自分を考えても、周りの人を思い浮かべても、

 

思い当たる方が多いのではないかと思います。

 

・・・信じられない方もいるかもしれないけれども、高齢者で髪が真っ白の方が、鍼治療を始めてから、黒い髪が生えてきた、という事例を、僕は何度も経験しています。(笑)

 

 


まあ要は、

「腎の臓」をいい状態に保つことによって、高齢者はいつまでも若々しくいられるし、

若者は若者らしく、健全な人生を全うすることが出来るのです!

そして、東洋医学は、それの大きな助けになることが出来るのです!


 

・・・ということで、「腎の臓」シリーズ、ひとまず終了。

 

 

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「腎」って何ですか?(その10)

2011.01.29

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)
「腎」って何ですか?(その9)

 

久々にいきます!(笑)

 


☆「腎」と「耳」


前回、「人間の生老病死」をつかさどるのが「腎の臓」なのだ~!というお話をさせていただきました。

 


今日は「腎の臓と聴力」の関係について。

・・・高齢になってくると、耳が遠くなる人が多いですよね?

 


お年寄りに何か話しかけて、

「エエ??」

と聞き返されて、大きな声でゆっくりと話しかけたらやっと通じた、という経験、皆さんしたことがあるでしょう。

 

”音”というのは”振動”です。

 


西洋医学では鼓膜の振動を、耳の奥にある微細な組織と神経が電気信号化して脳に伝えた結果、”音”として認識する、という風に説明します。

 


東洋医学では、音波による振動刺激を「肺の魄気」がキャッチし、「心神」に伝えた結果、”音”として認識する、と考えます。

「肺」って何ですか?(その9)
「心」って何ですか?(その1)    参照

 


・・・しかしそう考えると、

”音が正常に聞こえる”

ということと関与するのは「肺の臓」と「心の臓」しか関わらんじゃないか、とも思えます。

 


でも、東洋医学では、聴覚には腎の臓が大きく関与する、と説きます。

 


コレは、

「耳の中の構造」

と、

「音を伝える仕組み」

に理由があると個人的には思っています。

 


耳の穴の中には、解剖学的には「耳小骨(じしょうこつ)」という小さな3つの「骨」があり、その「骨」”振動”を伝える構造になっています。

 


そして、音が正常に伝わるためには水分が必要です。

 


耳の奥の”内耳”といわれるところは、リンパ液で満たされております。

 


「音」というのは、まず外気の振動によって”鼓膜”が振動して、その振動を耳の中の小さな「骨」が、「水」で満たされた耳の奥(内耳)に伝えるのです。

 


この、音を伝える上で欠かせない構造と成分である「骨」と「お水」をつかさどる役目を担っているのが実は「腎の臓」なんです。

 

 

だから、いくら感覚をつかさどり、伝達と認知をつかさどる心の臓(神)や肺の臓(魄)がしっかりしていても、腎の臓がに異常があれば、

 

耳という「音を捉まえる場」自体が成立しないため、聴き取れない、ということになります。

 

 


大便や小便、発汗に関わり、余分なお水と必要なお水を分け、体内のお水をきれいに保つことに、大きな役割を果たす腎の臓・・・。

 

 

正常な骨の成長発育、成人後の骨の形の維持に大きく関わる腎の臓・・・。

 

 

こういう腎の臓ですから、働きが弱ると、「骨」は脆弱になり、「お水」はよどみ、枯れ、音がうまく伝えられなくなる、すなわち、

”耳が遠くなる”

のです。

 

 

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「腎」って何ですか?(その9)

2011.01.16

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)
「腎」って何ですか?(その3)
「腎」って何ですか?(その4)
「腎」って何ですか?(その5)
「腎」って何ですか?(その6)
「腎」って何ですか?(その7)
「腎」って何ですか?(その8)

 

僕自身が若干飽きてる面もないではないですが(笑)、この五臓六腑シリーズは、少々だらだらしても、必ずやりきろうと思います。

 

大丈夫です。

 

まただんだんと盛り上がってくるはずです。

 

自分で立てた旗を、そう簡単に降ろさない、これ人生の基本であります。

 

・・・そんな訳で、続きいきますよ~!!

 


☆腎と生殖(その2)


前回、一口に五臓六腑といっても、「臓」と「腑」ではおおざっぱに働きが違う、

 


その中で、「腎の臓」は特に”蔵する”働き、つまり「求心性の働き」が目立つ臓である、というお話をしました。

 


ここまでの話をまとめると、「腎の臓」は、

”下焦”に左右一対で位置し、

”豆”のような形をし、

”排尿”に大きく関与し、

”腰の状態”に大きく関わり、

「精」と「志」を蔵し、

人間の「生・老・病・死」の全ステージに大きく関わる、


臓なのでございます。

・・・東洋医学では、人間は生まれる時、父母の「精」が合わさり、そこに天地間の「精」(飲食物からの栄養や空気)が加わり、人間のしての体裁(カタチ)が整う、と説明します。

 


そして、せいぜい長くても100年ぐらいで、その”カタチ”を失う、と。

 

カタチのもとである父母の精も、天地間の精も、もともとは「気」から成っています。

 


その「気」から成る「精」が凝集し、人間らしいカタチを成し、そこに「神」が宿ったモノを「生命」と考えます。

「腎」って何ですか(その6) 参照

 

・・・ということは、仏教の説く人間の四苦である「生老病死」でいえば、”生”そして”成長”という流れは、カタチの成立~充実のプロセスであり、

 

”老”、”病”、”死”というのは、カタチの崩壊~消滅のプロセスですから、気の動きで考えると”生”の「凝集」に対しては「拡散」ということが出来ます。

 


この流れは当然、自然の法則、摂理ですから、”病”以外は逆らうことは出来ませんが、うまく、上手に乗ることは出来ます。


(コレに下手に逆らおうとして失敗している人を多く見かけますが。(苦笑))

 


・・・要は自然に、無理なく拡散させていけばよいのです。

 

 


実際に実践しようと思うと、大変難しいですが、理屈で言えば、そういうことなんです。

 

人間の生老病死・・・。

 

この永遠のテーマの、「正常さ加減」を全面的にプロデュース、オーガナイズしている臓こそが「腎」なのです。

 

 


だからこの「腎の臓」の健康を守るということは、即ち健全な人生を全うすることに繋がるのです。

 

 


大事にしなくてはなりませんネ・・・。

 

 

そこに介入できる、鍼灸という道具。。。

 

 

 

最高過ぎると思いませんか?

 

 

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