東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

「ホメオスターシス」という考え方

2011.01.13

wp-1584358156209.jpg

 

 

「ホメオスターシス」

一般には、何やら聞き慣れないこの言葉・・・。

 


僕らが学校に通っている時に、よく聞いた言葉です。

 


医療系の学校に通ったことのある方ならご存知でしょう。

 


・・・この言葉は、20世紀初めにアメリカのキャノンという人が唱えた言葉で、homeo(同一の)とstasis(状態)と言うギリシャ語をドッキングさせて作った言葉なんだそうです。

 


コレを簡単に言うと、

「生き物が一定の状態を常に維持しようとする働き」

と言えます。


・・・我々の体には、もともとこの「ホメオスターシス」が備わっております。

 


外界の温度が上がれば汗を出して体温を下げようとし、寒かったら汗を止め、震えたり、代謝を亢進させたりして、体温を上げようとします。

 


ウイルスや細菌が体に入ったならば、それを除去する仕組みが働きますし、体に傷が付いたなら、血を固めて止め、傷をふさぎ、

 

やがては周りとのギャップが少なくなるように傷口を仕上げてくれます。

 


西洋医学では、コレには自律神経系、内分泌系、免疫系などが複雑に関わり、
これらが有機的、合目的的に働き、この仕組みを維持している、と考えています。

 


しかし、いまだに不明な点も多いそうで、何故人間がこういう感じで維持されているのかの細かい部分は、実はまだまだ分かっていないようです。

 


東洋医学では、数千年の昔から、これをまさしく気、陰陽、五行、五臓六腑、経絡、経穴という理論を使って、この働きを説明しております。

 


大自然と人間は一体不可分であるという、「天人合一思想」に基づいて、です。

 


背景にあるその思想性、哲学性を是とするならば、単なる原始的でおおざっぱな理論ではない、ということはすぐに分かるはずです。


・・・まあいずれにせよ、「ホメオスターシス」という言葉が出来たのは20世紀であっても、考え方としてはそれ以前からとっくにあるということです。


最近よく聞く、「自然治癒力」というものも、この「ホメオスターシス」の一部といってもいいでしょう。

(ちなみに清明院も、”治る力を活かす”とうたっています。(笑))

 


・・・つまり「病的な状態」というのは”何らかの原因で”この「ホメオスターシス」なるものが追い付かなくなっている状態、と考えられます。

 


・・・ということは、それに対して「治療」を考えるならば、”何かをすることで”、追い付かなくなっている状態を助けてあげたらいい訳です。

 


”ちょん”と押してね。(笑)

 


もちろん、西洋医学的な理論を使ってそれをしなければいけないなんて決まりはありません。

 


なのにどうして、医療といえば西洋医学しかない、というような発想が、日本国民には染みついているんでしょうか?

 


先ほども言うように、自律神経も免疫も内分泌も、分からないことだらけと色んなところで宣言されてるにもかかわらず。

 


・・・フシギデスネエ。

 


・・・ドウシテデショウネエ。

 

 


読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

人気ブログランキングへ      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)



清明院スタッフブログ『清明なる日々』 

 

 

 

関連記事: 東洋医学あれこれ

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

“「ホメオスターシス」という考え方” への4件のフィードバック

  1. 中司 より:

    初めまして。
    治る力で根本的に病を治す東洋医学を受けてみたいと思いネットを調べていました。
    いくつか調べた所私の住む関西では北辰会さんが特に治療実績を上げていると拝見しました。
    是非受けてみたいとは思うのですが同じくらいの距離にいくつか鍼灸院がありどこにすればいいのかで悩んでおります。
    今まで中々治らずドクタージプシーになっておりこれ以上回るのも難しいのが現状なのですがどのように選べばよいものなのでしょうか?

  2. いんちょう より:

    中司さん
    はじめまして。コメント、ありがとうございます。
    > 私の住む関西では北辰会さんが特に治療実績を上げていると拝見しました。
    > 是非受けてみたいとは思うのですがどこにすればいいのかで悩んでおります。
    > どのように選べばよいものなのでしょうか?
    東洋医学に可能性を感じ、鍼灸治療を受けてみたくて、特に北辰会に期待感を持たれている、ということですね。それであれば、関西にお住まいなのであれば、奈良まで一度足を運んで、代表理事である藤本蓮風先生の治療院である藤本漢祥院を受診されることをお勧めします。
    それで、蓮風先生から、中司さんの御自宅近くの北辰会の先生を紹介してもらうのが一番間違いないであろうと思います。
    治療院選びに確実を期したいお気持ち、よく分かります。私からのご提案としては、この方法が、もっともよいかと思います。

  3. ルッコラ より:

    東洋医学に対する知識を持ってる一般の人って少ないですよね・・・
    逆に偏見や間違った知識もたれたり。
    「気」からして見えるもの、特定できるものでなく証明しにくいですもんね・・
    でも「じゃ、気は存在しないのか?」と聞くと即座に「イエス」って答える人はほとんどいないと思うんですが。
    (西洋の医学にしても未だに風邪は風邪薬で治すものだと思っていたり、熱は下げなきゃいけないと思うような人もいますケド゙)
    特に鍼灸は鍼だけを使って治すのでフシギ感満載なんでしょうね。
    そういう私も今だに脈診してもらうとき、これで体の様子がわかるってやっぱりすごいなぁと感心してしまいますし。
    (自分でとってみても「ウン、生きてる」としか・・・)
    民族的にも日本人は中国人ととっても近いのだからもっととりいれるところがあってもいいと思います。
    西洋のお人は狩猟民族で、日本人とは腸の長さがちがうとかナントカ言ったりしますし、西洋の食生活が入ってきてから増えた病気もあります。
    あとやっぱり保険が効かないから特殊な感じがするのかな。
    もし保険が効くのなら私はウチの家族全員を診てもらいます!
    でもでも、リーズナブルになればうれしいけれどそれで逆に変な制約がかかってできなくなることが出ると困る・・・
    先生方に縛りができて本当にしたい治療ができなくなると困る・・・
    鍼灸院さんに公から補助金が出ればいいのに。
    私の単純な頭ではこんなことしか思いつきません。
    今の自分にできることは言えそうな場面があればすかさず鍼灸の良さを宣伝することぐらいです(T_T)
    ところで今通院しているところは北辰会の医院だとわかりました~
    清明院さんの治療の流れのページを読んで、とてもよく似ているなとは思っていのですが、これも何かのご縁かも。

  4. いんちょう より:

    ルッコラさん
    > 今の自分にできることは言えそうな場面があればすかさず鍼灸の良さを宣伝することぐらいです(T_T)
    いやいや、それをしていただけるだけで十分だと思いますよ。(笑)鍼で治った患者さんが、どんどん良き伝導者となっていただければ、そのうち大きな動きが生まれるはずだと思います。
    > ところで今通院しているところは北辰会の医院だとわかりました~
    > これも何かのご縁かも。
    そうでしたか!(笑)そこの先生によろしくお伝えください♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です



:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿