東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「SAKEBI」

2010.08.05

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こないだ飲み会で、とある先生達とした話が印象に残りました。

 


今日はその話の内容からインスパイアされた、僕なりの「叫び」であります。

 


僕は叫びます。

 

次から次へと。

 

一貫性のある主張を。

 


・・・このブログ上で、僕は常々、

「西洋医学の内臓(organ)と、東洋医学の五臓六腑は違う!即ち、東洋医学と西洋医学は、両方とも間違いなく”医学”だけど、

 

これらの混同、同一視はナンセンスだ!!」

ということを言い続けています。

 

 

しかし、この言葉に対して、

「へ?なんで??両方の共通項を見出して、東洋でも西洋でもない、第3の医学を作った方がよくない??」

と思う人も、当然いらっしゃることでしょう。

 

 

要はこれが、最近よく言われる、「統合医療」という考え方の一つです。

 


この「一見合理的で美しい」主張、および行動が、実際に後を絶たないんです。特に鍼灸界。

 


・・・で、コレ、誰がどういう風に統合すんの?

 


確かに現状、”実際に治らない病人が存在する”ということは、東西の医学、どちらにも限界がある可能性が高い、ということには疑いの余地ナシです。

 


だから、こういう考え方が生じるのは、分かる面もあります。

 


・・・なので別に、そういう人達の”研究”には、水をさす気はサラサラないけど、そういう考え方を持って、”研究”ではなく、実際に患者さんをやっている人に対しては、

「あそお。ではよしなにやんな。それを支持する患者さんがいるんであればね。・・・でも、あなた達がやっているそれって、

 

実績ほぼゼロの”医学らしきもの”を患者さんに提供している、ってことなんだぜ。それ、分かってるか?」

と、言いたいです。

 

 

また、

「共通項、共通項、とくくろうとするのはいいけど、それを見出すのと同じぐらい、”相違点”を明らかにする努力、なさってますか??」

とも言いたいです。

 

 

そしてさらに、

「ましてそれを、”これが東洋医学です。”なんて、患者さんにプレゼンしてないでしょうねえ?」

と聞きたいです。

 

 

さらにさらに・・・まーいーや。(笑)

 


・・・「気」と「陰陽」という哲学に立脚した東洋医学には、約3000年の実績があります。

 

(確認できる範囲で、です。)

 


「実証主義的な物理科学」に基づく西洋医学は、ルネッサンス期以降のヨーロッパを中心に発展した医学で、東洋医学の歴史と比較すれば浅いものの、

 

数百年の実績があります。

 


これらを”それぞれ別の医学、という認識で”真摯に学び、患者さんに実践、提供するのが、現代の医療人としての、当然の態度だろう、と「僕は」思います。



とりわけ、薬やメスでなしに、鍼と灸を持って治療にあたろうとするんであれば、東西の医学のどっちに重きを置いた方がいいかは明らかでしょう。

 


そうしてよく学び、よく実践する者同士が、お互い、自分自身の限界を自認し、患者さんのために協力し合う、これはあり得ると思うし、

 

現状としてはそれこそが理想的な姿だと思います。

 


しかし、現代日本の医療体制の中で、東アジアの周辺諸国と比較したら、東洋医学の満足な教育システムもない、東洋医学と西洋医学の協力体制もほぼない、

という現状の中で、いきなり謎の「第3の医学」の創設、とりわけそれの実践を語るのは、あまりにも時期早尚じゃないでしょうか?

 


患者さんは「患者さん」であって、「実験台」ではないんですよ?

 


・・・そう思いませんか??

 


むしろ東西の医学双方の「共通点」よりも「相違点」を明らかにして、そこから、

東洋医学に「しか」出来ないこと

西洋医学に「しか」出来ないこと

を明確にしていく方が、双方の存在意義がハッキリするのではないかと「僕は」思っています。

 


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この記事に関するコメント

“「SAKEBI」” への2件のフィードバック

  1. しむしむ より:

    素晴らしい「SAKEBI」です。
    さすがいんちょう、高い次元で考えてるなぁ~・・・。
    今の僕の「SAKEBI」はせいぜい
    「だったら給料上げろ~!」ですよ(笑)
    まぁでもいんちょうなど「いい手本」となってくれている人が結構いるので、鍼は楽しくてしょーがないですね♪

  2. いんちょう より:

    しむしむさん
    コメント、ありがとうございます
    いえいえ!そんなに褒められると恐縮です!
    こういう話を書いてるとアツくなっちゃって、なかなかうまく書けなくてね・・・。(苦笑)
    まあ、これからも読んでやって下さい

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