東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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素人と専門家の違い

2010.06.24

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毎日毎日患者さんを診ていますと、たまに面白いことをおっしゃる患者さんがいます。

 


初診の時、

「私は肝腎陰虚証(かんじんいんきょしょう)なので、お願いします!」

・・・とか、


「病院で、昔”貧血”と言われたことがあって、東洋医学的には”血虚”だと思ったので、三陰交にお灸をしてますので、据えて下さい。」

・・・とか、

「私は独学で中医学を学んでいまして、自分で漢方を服用して大体の症状は治せるのですが、先生の場合だとどういう診立てになるのか興味があってまいりました。」

・・・とかです。orz



大概そういう方に、

「ほー、それで結局、現在はどうなっていますか?」

と聞くと、なんだかんだいって結局は治ってない、ということが多いように思います。

 


・・・これ、何でですかねえ?

 


おかしいですねえ??

 


いっぱい「独学」したのにねえ???

 


あのー・・・ですねえ、コレねえ、正直ですね、そしたら、鍼を売ってあげますから、ご自分で「独学で調べて」「知人の方にでも」やっていただいたら如何でしょうか?と、

 

申し上げたくなります。

(苦笑・・・もちろん言いませんよ。険悪ムードはやだしね。まあやんわりとお勧めはしますがネ。)

 


コレは別に僕らの職業に限らず、現代は様々な分野の専門家の方々が、皆さん頭を抱えていらっしゃるところなんじゃないかと思います。

 


現代はかつてない情報化社会、知りたいことが瞬時に、インターネットを通じて知れる世の中です。

 


例えば自分の症状や、病院で告げられた病名をPCに打ち込んで検索すれば、その状態の人によく使われる漢方薬やツボの名前が即座に分かり、

 

それらをやってみようと思えば簡単に出来ます。

 


・・・で、その漢方薬を飲むなり、そのツボを刺激するなりして、もし治れば、治ってしまえば、その人はあたかも自分が専門家になったかのような錯覚に、

 

徐々に徐々に陥ることがあります。

 

(錯覚ですよね)


まあ、陥ったまま、幸せに暮らしていただければ何も問題はないのですが、僕らのように、いやしくも「専門家」を標榜して生計を立てている人間の前に来て、

 

冒頭のような態度を最初からとりにくるのはいかがなもんでしょうか。

 


普通に考えてこれは、”失礼”、”無礼”ではないでしょうか。

 


よく言われることですが、医療者と患者さんというのは、治療効果を最大限に高めるためにも、なるべく親しくなって、「信頼関係」を築かなくてはなりません。

 


その方がいいに決まってます。

 


というかそうしないと「病治し」というのはなかなか上手くいきません。

 


僕の経験からも、それは明らかです。

 


ですから、こちらもなるべく患者さんの悩みを詳しく聞くし、それに対してそれぞれの専門の見地から、最大限のご提案をさせていただこうと思っている訳です。

 


いつもブログに書いているように、僕の場合であれば”東洋医学”という、独特の人体のとらえ方をする医学の見地から、
西洋医学の場合であれば、

 

最新の見解や研究データをもとに、”最善”を尽くそうとする訳です。

 


なのにいきなり初対面から、

「俺が(私が)こう思うからこうやれ。」

と来られても、信頼関係も、プロの技術も、へったくれもないですよ?

「あのー・・、なにか勘違いしていませんか?」

・・ってなるだけです。

 


偉そうに言う訳ではもちろんなく、我々の業界に限らず、素人と専門家は明らかに違います!

 

 

僕もこれまで、医療関係はもちろん、車やバイク、建築、スポーツなどなど、あらゆる、その道の専門家と接する機会を持ってきましたが、

 

その知識の深さから経験値から、素人とはまっっっったく「別モノ」です。

 


我々専門家というのは、国が定める教育課程を修了し、国家資格を取得し、なおかつ数年から十数年にわたる実地臨床の経験を経て、自信がついた段階で、

 

ようやく開業している訳です。

(借金コンクリートでガチガチになってまで・・です。(笑))

 


そこに至る努力や苦労なんて理解できない、というようなら、わざわざそういうところに相談に行く必要なんてないと思います。

 


時間とお金と労力の無駄です。

 


清明院は、大切な人を大切にします。

 


患者さんが人間であるように、僕らも人間なんですから。

 


「感情」というものがあるんです。

 


・・・なんか今日は愚痴ブログみたいになっちゃったけど、コレって大事なことだと思います。

 



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この記事に関するコメント

“素人と専門家の違い” への2件のフィードバック

  1. ぷらら より:

    西洋のお医者さんて、こういう症状だから、この薬ください~前にも貰いました~って言うと、普通にくれる人多いですよ。明らかに同じ薬がダブっても、薬剤薬局さんは、同じの2つ飲まないでね…って処方してくれますし…だからネットで精神科のクスリ出回るんですよ~
    なんとかしてケロ~です。

  2. いんちょう より:

    ぷららさん
    コメント、ありがとうございます
    > 西洋のお医者さんて、こういう症状だから、この薬ください~前にも貰いました~って言うと、普通にくれる人多いですよ。明らかに同じ薬がダブっても、薬剤薬局さんは、同じの2つ飲まないでね…って処方してくれますし
    これは西洋医学、薬局に限らず、鍼灸院でもそういうところはあります。大変な問題だなあ・・・、と思います。
    これを回避するには、本当に信頼できる医療機関にかかることが一番と思います。僕はそれの受け皿になりたい、と思って清明院を始めました。
    今後も頑張りますので宜しくお願いいたします

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