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「泣く」とはどういうことか(その5)

2010.04.14

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これまでのお話

「泣く」とはどういうことか(その1)

「泣く」とはどういうことか(その2)
「泣く」とはどういうことか(その3)
「泣く」とはどういうことか(その4)

 

 

これまでの話をまとめたら、「泣く」という現象が起こる時、というのは、

「感極まった時」

と、

「物理的な、過剰な刺激があった時」

となりますね。

 


また涙が、「常に目の表面を潤し、保護しているもの」と考えれば、ある意味、人は常に泣いている、とも考えられます。

 


一部の例外を除いて、普通はそれ以外の原因で「泣く」という現象は起こりません。

 


つまり、「泣く」という現象は一種の生理現象なんですね。

 


アメリカの生化学者で、面白い研究をした人がいます。

 


ウィリアム・フレイ二世という人ですが、彼は

『涙-人はなぜ泣くのか-』

という著書の中で、感情が極まって泣く時の涙は、ストレス解消になっているはずだ、という仮説のもと、普段、眼球表面を潤している涙と、

 

感極まって流す涙の成分分析をやって、2者を比較しました。

 


すると、感極まって流す涙の方が、より高濃度のたんぱく質を含んでいることが分かりました。

 


これにより、感情に起因する涙というのは普通の涙と比べて示す意味が違うのではないか、ということが分かりました。

 


しかし、ではこのたんぱく質とストレスの関係性については、となると、不明な点があり、今日も興味深い研究テーマとして存在しているようです。

 


・・・まあ、ここであまり難しい話をしても仕方ありませんが、日本でも江戸時代に、広岡蘇仙(ひろおかそせん 1696-没年不詳)という人が、その著書

『難経鉄鑑(なんぎょうてっかん)』

の中で、涙に対する東洋医学的な見解を述べています。

(因みに49難です。専門家の先生方や興味ある方は、チェックしてみて)

 


まあ要するに、「泣く」ということは、一時的に起こった精神的、肉体的な不調を整えるきっかけ、サイン、と理解していいと思います。

 


それには五臓の中の「肝」が大きく関わるよ、ということです。

 


だから、「泣きたい時は泣けばいいさ、体が正常に戻ろうとするサインなんだから。」となる訳です。(笑)

 


しかし、人間というのは困ったもので、「泣く」という行為は、一定の精神状態を作れば”演技”が可能ですから、コレにも注意を払わなくてはいけませんがね。(苦笑)

 


以上で一旦このシリーズは終わります。

 


またそのうち、もうちょい突っ込んだことでも書こうかな、と思っています。

 


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