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「三焦」って何ですか?(その4)

2011.07.12

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これまでのお話・・・



「心包」って何ですか?(その6)

「三焦」って何ですか?
「三焦」って何ですか?(その2)
「三焦」って何ですか?(その3)


 

さあさあ、ドンドコ行きます。

 



☆「三焦」は”外からの熱による病(温病)”の段階と程度、状態を表わすことがある。


・・・人間は、色々な原因があって病気になるワケですが、中国南宋の陳言(1131-1189)先生『三因方』の分類によれば、


1.外の環境の変化によって病になったモノ(外因:がいいん)


2.不養生、不摂生などによって、体内環境の変化によって病気になったモノ(内因:ないいん)


3.その他の要因によって病になったモノ(不内外因:ふないがいいん)

 →例えば先天性の病気、ケガ、虫さされ、毒蛇にかまれたetc...


以上の3つに大別されます。

 



1.の中の一つで、特に外からの「熱邪(ねつじゃ):外界の過剰な熱」による病について考えた時、「三焦」という言葉を使って、


「病の位置」


「病の程度」


「病の状態」


を表わす、という考え方があります。

 




「外からの熱邪」に侵入された病について考える、東洋医学の学問分野のことを「温病学(うんびょうがく)」と言います。

 


これは中国の明~清の時代、比較的近代になってから発達した、東洋医学の中では”年若い”学問分野といわれます。

 



上記の、病を三焦に分ける考え方は、この「温病学」の中の重要な考え方となります。

 



これは、熱邪による病は、浅い位置から上焦→中焦→下焦と徐々に深く侵入していき、最終的には命に関わる段階まで達する、という考え方であり、


上焦を陽、下焦を陰、中焦をその中間(境界線)と考えると、上から下へ、陽から陰へ、浅から深へ、という、熱邪の侵入経路を、


「三焦」という言葉を使って示したものです。

 



「三焦」のどれなのか弁(わきま)える、という意味で、「三焦弁証(さんしょうべんしょう)」と言います。

 


・・・まあ、「上下」という座標軸を「深浅」に転換して、病の位置、程度問題を考えている訳で、これまさにトポロジーですね。(笑)


カテゴリ トポロジー(位相幾何学)について 参照

 


本来「普通の熱」というのは、上へ上へと上昇し、広がっていくものです。

 


しかしこの場合は「病的な熱=熱邪」ですから、逆に下へ下へと侵入し、むしろ収斂していくのです。

 



これは「三焦」という考え方の、一つの臨床応用編です。

 

 




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この記事に関するコメント

“「三焦」って何ですか?(その4)” への2件のフィードバック

  1. ぐっち より:

    初めまして。私はこの春から北辰会式の治療を受けつつ、鍼灸の専門学校に通い始めたぐっちと申します。先生のブログは北辰会の治療院を探している時に発見し、それ以来楽しく拝読させていただいています。
    僕自身、今までは東洋医学や鍼灸治療に関してあやふやなイメージしか持っていませんでしたが、治療を受けさせていただき、また先生のブログを読むにつれて、「なんて論理的なんだ!」と驚かされる毎日です。
    五臓六腑シリーズもとても興味深く、特に肝の臓で出てきた”数の持つ意味”はいつか是非ブログのネタにして欲しいです!
    今回はとりあげられた三焦について一つ疑問があるのですが、なぜ「焦」という字が使われているのでしょうか?「焦」はあせる、こげる、じれる、いられる、やつれる、などの読み方があるようですが、イマイチ文字の持つ意味と三焦の機能の関係が分かりません。何か見解をお持ちであればご回答いただけませんでしょうか?

  2. いんちょう より:

    ぐっちさん
    初めまして!コメントありがとうございます。
    >「なんて論理的なんだ!」と驚かされる毎日です。
    1年生でそこに気が付いたのはスゴイことと思います。その時点ですでに才能あり、と思いますよ。
    > 五臓六腑シリーズもとても興味深く、特に肝の臓で出てきた”数の持つ意味”はいつか是非ブログのネタにして欲しいです!
    「数字の持つ意味」については、五臓六腑シリーズが終わったら一通り書こうと思っております。お楽しみに。
    > なぜ「焦」という字が使われているのでしょうか?
    それについては、このシリーズの中で触れようと思っております。お楽しみに。(笑)

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