東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「心」って何ですか?(その5)

2010.06.01

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これまでのお話・・・

「心」って何ですか?(その1)

「心」って何ですか?(その2)
「心」って何ですか?(その3)
「心」って何ですか?(その4)

 


今日は、「心」と「血」の関わりについて・・・

 



☆心と血の関係

 



以前、
「肝」って何ですか(その2)において、人体を潤し、栄養する重要な要素である「血(けつ)」は、五臓の中の「肝」に蔵され、

全身に配分調節されている、というお話をしました。

 


しかし、じゃあ「血」は肝に”しか”関わらないのか、というと、そんなことはありません。

 


肝以外の4臓にも、当然関わります。

 

 

その中で、特に「血」と密接にかかわるのが「心」であります。

 



なぜならば、(その1)で述べたように、心の臓には「ポンプ作用(主血作用)」という働きがあります。

 



この働きは、簡単に言うと、ドクンドクンと、全身に血が行きわたるように、律動的に「血」にプレッシャーを与えている作用、という意味です。

(笑・・・そのまんまだネ。)

 


でも、ということは、心には常に一定量の「血」がプールされていなければその働きを果たせませんよね?

 


つまり、十分に血が入ってなかったら、「ドクン」と動いてもスカッと空振りになっちゃうわけです。

 



ですので、「肝」が蔵している血が少なくなってしまうという、病的な状態(肝血虚)の時、肝以外の4臓の中で「心」という臓は非常に悪影響を受けやすい、と言えると思います。

 



こうした、肝と心の密接な関係性を、東洋医学では「心肝同源(しんかんどうげん)」なんて言ったりします。

 



この場合の「源」というのは、この二臓の安定的な機能の源(みなもと)が心も肝もともに「血」であるから、です。

 


そいで、血が少ない、という影響を心が受けると、心の臓の働きがうまく出来なくなり、不眠や動悸、あるいは精神的に不安定になったりと、実に様々な症状が出るのです。

 



こないだ、「肝」って何ですか?のシリーズ10話を読んで下さった、熱心な患者さんに聞かれました。

 

 


患「先生、あれを読むと、体の働きのほとんどは肝がやってないですか?」


竹「いやいや!そんなことはないです。(笑)肝がやってることはすごく大きいけど、他の臓腑の働きもすごいもんです。

これから他の臓腑も解説していきますが、徐々に色んなことが分かってくると思いますよ。お楽しみに!」

 

 



・・・東洋医学をまったく知らない人達に対する、本格的な東洋医学の、誰にでも分かるような解説。

 



この連載は僕にとってのチャレンジでもあるんです。

 



(次回に続く)

 



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