東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「肝」って何ですか?(その2)

2010.04.29

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これまでのお話・・・

「肝(かん)」って何ですか?(その1)


・・・「肝」というのは、五臓六腑の中の一つです。

「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか? 参照


 

東洋医学の言う、五臓と六腑には、それぞれに独特の働きがあり、それらがうまく協調しあうことによって、正常な人間の機能が保たれます。

 

これは、西洋医学の言う「内臓=organ」とは違う!ということは、何度も何度も、繰り返し繰り返し、述べている通りです。

(笑・・・しつこい?)

 



では東洋医学の言う「肝」というのは、どういうもので、何をしているところなんでしょうか?

 


まず、中医学の教科書的には、肝には、「疏泄(そせつ)」という重要な働きがあります。

 

”疏泄”という単語の歴史的経緯、変遷についてはまた色々とあるんですが、ここでは省きます。)

 


これは要するに、

全身を流れる「気(き)」や「血(けつ)」という、流動物を、足らないところには補い、渋滞があったら取り除く(通じさせる)、

という、肝の臓の重要な働きのことです。

 



これがあるから、少々の滞りや過不足であれば、「肝の疏泄機能」によって体が勝手に改善してくれる、という訳です。

 


次に重要なのが「蔵血(ぞうけつ)」という働きです。

 



これは読んで字のごとくです。

 

 


「血(けつ)を蔵する」訳ですから、体の正常な状態を維持するのに欠かせない「血」を、不足したところに補うためには、常にどこかに蓄えていないといけません。

 



「肝の臓」は、それ自体に”血を蓄える”という、重要な働きを担っております。

 


上記の2つは、東洋医学的「肝の臓」の機能の中でも最も重要な2つの働きです。

 


ちゃんと「疏泄」するためには、必ず十分に「蔵血」してないといけないし、たとえ「蔵血」だけしてても、「疏泄」しなかったら意味がありません。

 


この2つの働きは、「肝」という臓の、内向き(蔵血)と外向き(疏泄)の2つの機能として、「肝の臓」という臓の働きを考える上で、とても重要な「陰陽バランス」なのです。

 


ではそれ以外の働きはというと・・・それは次回。

 





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