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東洋医学と「痛み」(その5)

2010.12.09

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これまでのお話・・・

スピリチュアルペイン(その4)

東洋医学と「痛み」(その1)
東洋医学と「痛み」(その2)
東洋医学と「痛み」(その3)
東洋医学と「痛み」(その4)


・・・まあ、つらつらと書いてきましたが、この辺でいったん区切りましょう。

 


僕が年末にしゃべるネタが尽きてしまっても困りますんで・・・。(笑)

 


西洋医学では、人間の感情や感覚、思考については「脳=brain」を中心に考えます。

 


それに対し、東洋医学ではこれらのものについても「五臓六腑」、とりわけ「心の臓」を中心に考えます。

 


・・・と言っても、当然「脳」というものを無視した訳ではなく、もちろん「脳」や「頭部」は重要視はするけれども、人間の正常な生命活動維持には、

 

あくまでも五臓六腑だぜ!頭部や脳の機能がいくら重要でも、その根本には五臓六腑の正常な働きがあってこそだぜ!!という立場で、生理学、

 

医学が説明されています。

 


徹頭徹尾その立場で、このシリーズの最初の方に述べた、緩和ケアにおける「スピリチュアルペイン」のようなものについても考えていきます。

 


ですから当然、東洋医学では、そういったものに対する対応も、

「気」を正しく動かし、五臓六腑の陰陽、虚実のバランスを整える、

という方法に、結局は帰結します。

(もちろん、傾聴、ともにいる、といった、緩和ケア医療に出てくる方法論も、上記に含まれます。)



・・・話を戻すと、「痛み」をはじめ、あらゆる不快な感覚(症状)というものを取れにくくさせる大きな要因に「不安感」というものがあります。

 


この「不安感」というものと、「心の臓」は、大変関わりが深いです。

 


「不安」と症状の関係については、以前も書きました。

「不安」と「症状」
「不安」と「症状」(その2) 参照


この「不安感」というものが現れる東洋医学的な原因として、「心の臓」の異常を考える場合が多いです。

 


理屈では分かっていても不安である、何をしていても何となく不安である、考え過ぎてしまう、

 


それにより、症状がなかなかとれない、そして余計に不安になる、という悪循環を何とか断ち切る方法として、「心の臓」へのアプローチを考える場合が、東洋医学にはあります。

 


これがうまくいくと、

非常に強力な鎮痛効果+何とも言えない安心感、安堵感

を、鍼で表現することが出来ます。


(言葉で言うほど簡単ではありませんがネ。)


しかしこれまで、この考え方、方法論に、何度僕自身が救われたことか・・・。

 


末期癌の患者さん、重度の精神病の患者さん、あらゆる「心に残る」「忘れられない」症例が、頭を駆け巡ります・・・。

 

以上で一旦、このシリーズを完結したいと思います。


詳しい話は、年末にしようと思っております。

 



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