東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

「思」について

2010.02.02

wp-1584969332730.jpg

 

 

七情シリーズ、続いて「思」についてです。


人間は普通、何か行動する時、常にその前にそれを、

「しようと思って」、

行動する訳ですよね?


これが思慮「深い」行動だと、人様から高く評価されたり、思慮が「浅い」行動をして、争いごとの種になったりすること、ありますよね??


しかし、東洋医学では、思慮深かったら無条件にイイ!という訳ではなく、「思慮過度」と言って、思慮しすぎてもいけないし、思慮が不足し、

 

遂げられなくても、体に悪影響だ、と考えます。

(ここでもやっぱり、問題は”過不足”、”バランスの不調和”です。)


「思」という感情は、東洋医学では五臓の中の「脾」という臓に悪影響を与え、食欲不振やお腹が張る、といった、様々な症状を出します。

(これは西洋医学の脾臓=spleenとは違いますよ!僕はこれを何度でも言います!)

 

【参考】

『素問 陰陽応象大論(5)』「・・在志爲思.・・」

『同 五運行大論萹(67)』「・・其志爲思.・・」


・・・まあ、クヨクヨ思い悩んで、食欲不振や消化不良、こういう経験、思い当たる人も多いのでは?


ちなみに東洋医学の言う「脾」というのは、いわゆる現代医学の言う、「胃腸の働き」そのものを指して言うことが多いです。


さらに、東洋医学では、短期記憶や、血流そのものや、血の生成などにも大いに関与する、と考えます。


(ざっくり言うとね。)


また、「思えば気が結す」と言って、思い悩んだ状態が長く続くと、全身の血行が悪くなり、ひどければ出血傾向(不正出血、鼻血etc..)の原因にもなります。

 

(『黄帝内経素問 挙痛論(39)』「・・思則氣結.・・」)


また、飲食の不摂生などによって、先に「脾の臓」(胃腸の働き)が弱って、結果として精神的に思い患いやすくなる、という

「逆のパターン」

もあります。

(これけっこう大事!)


現代人は、食生活のメチャクチャな人があまりにも多い気がします。

(時間といい、食べてるモノといい、です。)


現代は、昔と違って、欲望のままに簡単に何でも食べるものが手に入る、まさに飽食の時代ですので、これが、あらゆる病の原因となっているケースは非常に多いと思います。

(しかも欧米型の、添加物、着色料満載の加工食品ばっかり!)


・・・気を付けたいものですね。(苦笑)


江戸時代中期、観相学(南北相法)で有名な水野南北(1760-1834)は、

「食は運命を左右する。」

と言って、節食こそが運気を好転させる秘訣だ、という意見を述べています。


彼がもし現代にいたら、現代人の食生活を見て、どういう感想を持つでしょうか・・・。(苦笑)



・・・次回は「悲」と「憂」についてです。

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

人気ブログランキングへ      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 


清明院オフィシャルホームページ(PC)



清明院スタッフブログ『清明なる日々』 

 

 

 

関連記事: 七情(感情と東洋医学)

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です



:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿