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「七情」って何ですか?

2010.01.29

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東洋医学では、常に人間の「心」の問題と、「体」の問題との関係性に注目して、この両者を分けずに、医学理論を構築しています。

 

 

講義などで、このことを「身心一如(しんじんいちにょ)」と言って説明することがしばしばあります。

 

 

因みにこの「身心一如」という言葉は、元々は東洋医学の言葉ではなく、仏教の言葉であるようで、日本人では道元(1200-1253)の主著である『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』の中でよく語られる言葉で、

 

そのもとは、中国唐代の禅僧である南陽慧忠(なんようえちゅう 675-775)の語である「身心一如、身外無余」という言葉が先なんだとか。

 

岩波『仏教辞典 第二版』P573 参照)


・・・人間の感情って、色々ありますよね?


時には怒ったり、泣いたり、笑ったり、憎んだり、恨んだりと、日々様々に変化します。


そういう人間の感情を、東洋医学ではサクッと7つにまとめています。

 


それを「七情(しちじょう)」と言います。

 

 

その内訳は・・


怒(ど)・・・怒る

喜(き)・・・喜ぶ

思(し)・・・思い悩む

悲(ひ)・・・悲しむ

憂(ゆう)・・・憂う

恐(きょう)・・・恐れる

驚(きょう)・・・驚く


の7つです。


当然、これ以外にも人間の感情というのは数え切れないほどある訳で、東洋医学の聖典と言われる、

『黄帝内経(こうていだいけい・・・約2500年前の世界最古の医学書)』

では、この7つ以外にも少し挙げているんですが、現代の中医学の教科書では、人間の体に、特にマイナスの影響を与えやすい感情として、この7つを挙げており
ます。

 

(燎原『基礎中医学』P114 参照)



「七情」
という言葉には、実はまた別の感情を取り上げた分類もあったりするのですが、ここでは、現代中医学がオーソドックスに採用している、

上記の7つについて紹介します。


・・・「マイナスの影響を与えやすい」といっても、上記の7つの感情を過不足なく、バランス良く感じている分には、まったくの正常な状態であり、

 

健康を害することはありません。


しかし、何かのきっかけで、怒りすぎたり、恐れすぎたり、常にどれか一つの感情に偏ったり、あるいはどれかが足らなかったりすると、

「病気」になる、と考えます。



ここでもやはり東洋医学はバランスを重要視する訳ですね。



また、面白いことに、これらの感情の一つ一つの過不足が、それぞれ具体的に、体のどういう機能に悪影響か、ということについてまで言及しています。


次回から、そのことについて紹介していこうと思います。

 



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