東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

「大寒」とお餅

2011.01.23

20日から、24節気で言う、「大寒」に入りましたね。

 


患者さんの中に、

「大寒に入ったから、寒餅(かんもち)を注文したのよ~。」

とおっしゃっている方がおりました。

 


大寒の日にはお餅をついて食べる風習が昔からあるということは、あまり知られていません。

(皆さんご存知でしたか??実は、僕も知りませんでした・・・。)


・・・ところで何で、大寒にはお餅をつくんでしょうか?そこで今日は、もち米についてのお話。

 


「大寒」とは1年のうちで最も寒い、とされている時期です。

 


これはつまり冷えの邪気、「寒邪(かんじゃ)」が人体に最も侵襲しやすい時期、という風にも考えられます。

「寒燥」について 参照

 


そしてこの時期のお水は綺麗で、この水で餅をつくと、日持ちもよく、一番おいしいと言われているようです。

(水というものについても、またいつか述べましょう。)

 

もち米は漢方薬の生薬名を『糯米(だべい)』と言います。

(ちなみにうるち米のことを『粳米(こうべい)』と言い、こちらも有名です。)

 

 

コメには数種類ありますが、有名なものとして、粘り気の違いによってうるち米の『粳米(こうべい)』と、もち米の『糯米(だべい)』があります。

 


詳しくは述べませんが、これら2つはデンプンに含まれる成分の割合が違います。

 


『糯米(だべい)』つまりもち米から作る有名な生薬に、「膠飴(こうい)」というものがあります。

 


これはいわゆる”水飴(みずあめ)”のことです。

 


因みに源草社の田畑隆一郎氏の著『薬徴』に、

「もち米(糯米)を麦芽で糖化した飴を最上とする」

とあります。

 


どんなデンプンからでも飴はできるが、もち米から作った飴が一番いい、というわけです。

 


コレは、もち米が含むデンプンは、特別に良質なものであることが古来から分かっていた証拠です。

 


また、元気、気力の『気』の文字は、もともと『氣』と書き『气』は雲の流れる形で雲気をいい、『气』は生命の源泉、おおもととされ、

米はその気を養うもとである、というので、『气』『米』を加えて『氣』になったとされています。

 


「米を食べないと、元気が出ない」

と昔から言いますが、その通りなのだと思います。

 


そしてもち米は、米の中の米、

KING OF 〝KOME”

ってとこなんでしょう。(笑)


また当然、現代栄養学でも、”お餅”といえば有名な高カロリー食でございます。

 

(だから正月に太るし、七草粥の意味も出てくるわけですね)

 



そしてこれはゆっくりと消化されますので、血糖値の高い状態を保つことが出来て腹もちがよく、寒さに負けない、つまり「寒邪(かんじゃ)」に負けない体づくりに、

 

一役買ってくれます。


・・・昔の人は、もち米が薬になるぐらい良質のデンプンを含んでいることも、もち米が体を元気にし、厳しい寒さを乗り越えられるようにする食品であったことも、

 

当然のように気付いていて、こういう風習を残してくれている訳でしょう。

 



現代の加工食品、保存料といったものが、その優れた「合理性」とともに、こういう素晴らしい知恵を我々から奪っていくのかもしれませんネ・・・。

 

 

参考 Wikipedia 二十四節気

 

 

 



読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

清明院に皆様のお力を!<m(__)m>

↓↓清き1票を!        ↓↓清き1票を!

人気ブログランキングへ      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

清明院オフィシャルホームページ(PC)


清明院スタッフブログ『清明なる日々』 


 

 

 

関連記事: 時事ネタ

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です



:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

 RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿