東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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補瀉 43

2016.04.10

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ

補瀉 23    孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

補瀉 24   金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉

補瀉 25     金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉

補瀉 26     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉

補瀉 27     明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2

補瀉 28   明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3

補瀉 29     明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉

補瀉 30   明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉

補瀉 31   現代中医学における補瀉

補瀉 32     日本における補瀉の受容

補瀉 33    『針道秘訣集』における補瀉

補瀉 34    『杉山真伝流』における補瀉 1

補瀉 35  『杉山真伝流』における補瀉 2

補瀉 36     永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉

補瀉 37   『杉山流三部書』における補瀉 

補瀉 38     岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉

補瀉 39    岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉 

補瀉 40    本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉 

補瀉 41  菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉 

補瀉 42  石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉    参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉 

 

 

さて今日は、坂井豊作先生『鍼術秘要』を見てみたいと思います。

 

 

この先生も、前回紹介した石坂宗哲先生と同じ、江戸後期の鍼灸医です。

 

 

当時流行していたオランダ医学(西洋医学)にかぶれて、全く東洋医学的な鍼が実践されていないことを嘆き、

 

自分なりに研究、実践し、その成果をまとめたのが『鍼術秘要』である、と述べています。

 

 

石坂宗哲といい、坂井豊作といい、江戸後期にオランダ医学が日本に入ってきた時、当時の多くの医師達は皆そっちに流れてしまって、

 

西洋医学が優れていて東洋医学は劣っている、と考えるようになり、真面目にその優劣を論断した医者はほとんどいなかった、

 

という現実を非常に嘆いていたようです。

 

 (今の時代も大して変わんねーね。はあ。)

 

 

坂井先生の特長は、何と言っても”横刺術”です。

 

 

鍼を垂直に刺すのではなく、水平に刺す。

 

 

それによって、病んでいる経絡にビターッと鍼が当たるため、垂直に刺すのの10倍効く、と言っております。(笑)

 

 

また面白いのは、鍼が効く病というのは、「肝の臓」を中心に病んでいる病である、と断言しています。

 

(これも重要な指摘じゃないかな、と思います。)

 

 

そんな『鍼術秘要』の最初の部分に、「針術の要言」という項があり、そこに補瀉について書かれています。

 

 

そこには、

 

「瀉法は鍼の痕から気を漏らしだすやり方であり、補法は凝った経絡を切り裂いて金気を内に送り込むやり方である。」 

 

と、書いてあります。

 

(抜粋意訳 By 竹下)

 

 

そして、この後の段で開闔の補瀉を説き、実際に使うのは瀉法がほとんどである、と説いてます。

 

 

まあこれも一つの考え方ですが、鍼をするにあたって、何かを注入するとか、何かを引きずり出すとか、そういう考え方が、昔から実際にあります。

 

 

これについては、最後のこの補瀉の話をまとめる時に述べようと思っていますが、実はちょっと危険です。

 

 

 北辰会では、そういう考え方で補瀉をやってはいけないと、戒めている部分でもあります。

 

 

坂井豊作先生は63歳でなくなっていますが、もしかしたら寿命を早めた側面があるかもしれませんね。

 

(特にこの補法に対する考え方は。)

 

 

いずれにせよ、「肝の臓」の不調 をベースとした、十四経絡の不通が、鍼で対応できる多くの病に共通している、という認識と、

 

治療における”横刺”という技法は、北辰会にも大きな影響を与えていますし、大いに参考にするべきところだと思います。

 

(ただまあ、坂井流では鍼を100本以上打ったそうですけどネ・・・。(苦笑))

 

 

 

続く

 

 

 

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