東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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2020.3.1「浅川ゼミ会」にて講演します!!!

2020.02.01

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すでにFBでは告知しましたが、来たる3.1(日)、八丁堀にある東京医療福祉専門学校にて、浅川ゼミ会さんの講演会で喋ります!!!

 

2020.3.1浅川ゼミPDFポスター  参照

 

 

テーマは「北辰会方式の鍼灸治療ー講義と実技ー」

 

 

かれこれ20年前、学生の頃から知っている、八丁堀の東京医療福祉専門学校。。。

 

 

僕が鍼灸マッサージ科と柔道整復科を卒業した、渋谷にある花田学園では、卒業した後に、東京医療福祉専門学校の教員養成科に行って、教員として戻ってくる、

 

というパターンの先生がけっこうおられるので、昔から気になってはいました。

 

 

また、今回呼んでくださった「浅川ゼミ会」を主宰されている浅川要先生は、僕が生まれる前である、1970年代から業界で御活躍されている先生で、

 

僕から見たら完全に雲上人です。(゜o゜)

 

 

浅川先生の御著書は、何冊も持っていますし、なんといっても我々北辰会が理論と用語のベースに置いている「中医学」の、日本におけるパイオニアの一人であります。

 

 

そんなスゴイ先生の勉強会で喋らせていただけるとは、大変に恐悦至極ですが、久々の単独外部講演、いっちょ張り切って行ってこようと思います!!!

 

 

お時間ある方はぜひ!!!

 

 

受講費は破格の1500円!!!

 

 

申し込みはお早めに!!

 

 

 

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第7回 鍼灸医学史研究会に参加してきました!

2020.01.14

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1.12の日曜日、今年最初の勉強会は、北里大学で行われた、毎年恒例の「第7回 鍼灸医学史研究会」に参加してきました!!

 

 

この勉強会には、何年か前から、毎年参加させていただいております。

 

 

この日は会場に、知り合いの顔がチラホラ。( ^ω^ )

 

 

1コマ目は左合昌美先生による「以字考 −酔以入房の解−」

 

 

東洋医学の重要な養生法に「房事」に関するものがあります。

 

 

「房事」とは、SEXや自慰行為のこと言いますが、これをみだりにやると病になる、酒を飲んでやるのはなお良くない、という考え方です。

 

 

左合先生の研究は何時も非常に精緻なのですが、今回も実に細かい部分に関して疑問を持たれ、解読していかれる姿勢が素晴らしいと思いました。

 

2コマ目は鈴木達彦先生による「生薬とからだをつなぐ−自然の規範と治療について− 」

 

 

今回、「形象薬理」の話が出てきたのが個人的には嬉しかったです。

 

 

しかし、鈴木先生も仰っていたように、現代ではそればっかりではなく、科学的な研究成果とも合わせて、あらゆる知見を駆使して運用するべきだろう、

 

ということだと思います。

 

3コマ目は長野仁先生、富田貴洋先生による 「『五躰身分抄』と『金袖光義抄』をめぐって− 丹波雅忠『医心方拾遺』佚文保存の可能性 − 」

 

 

先日の『歴史秘話ヒストリア』でも出演された長野先生と、その教え子さんである富田先生の講義。

 

 

長野先生よりも富田先生の喋る時間が長く、たいへん精緻な御研究で、優秀な教え子さんを育てておられるなあ、と思いました。

 

 

富田先生の講義では、先生の古典研究の好きさが伝わりました。(^^)

 

 

あのまま研究を進めて、ぜひ平安鎌倉時代の日本医学史研究を発展させてほしいと思います。

 

4コマ目は宮川浩也先生による「七情を再考する」

 

 

七情についてはずいぶん前に書きましたが、実は中医学の教科書にある「七情」以外にも、『黄帝内経』その他の『詩経』『礼記』などの古典には、

 

人間の感情と体調変化については、様々な興味深い記載が出てきます。

 

 

この辺をもっと掘り下げて、中医学の七情論をアップデートした方がいいのではないか、という内容。

 

 

私も同感ですが、実際それを臨床的に考えると、なかなか難しいように思います。

 

 

結局は、どのような感情が生じたにせよ、最終的にその患者さんにどのような変化が起こったかを東洋医学的に診て分析し、そこから身体への影響を類推するしかないのかな、と思いました。

 

 

発表者の先生方は皆さん非常に精緻な研究をしておられ、素晴らしかったです。

 

 

私も見習います。<m(__)m>

 

 

 

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12.22(一社)北辰会代表特別講演、申し込み期限迫る!!!

2019.12.03

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こないだの日本伝統鍼灸学会学術大会の参加レポートを書いている途中ですが、今日はちょっと一休みして、12.22(日)に東京衛生学園で行われる、

 

毎年年末恒例の(一社)北辰会代表特別講演の申し込み期限が迫ってきましたので、ここに再度告知しときます!!

 

 

講演会ポスター(PDF)はこちら!!

 

 

この講演会は、かれこれ10年くらい前から、東京衛生学園の同窓会(掌友会)と共催という形でやらせていただいております。

 

 

今年も(一社)北辰会代表理事、藤本新風先生をお迎えして、1日通じて、東洋医学の診察法にとって欠かせない「脈診」に特化した講演内容となっております。

 

 

私も北辰会の勉強会に参加するようになって20年ほど経っていますが、ここまで「脈診」に特化した講演会というのは、これまでになかったと思います。

 

 

また、あまり知られていませんが、藤本新風先生は、20代の頃から脈診には非常に強い興味を持ち、30年近く、臨床や文献において、研究を重ねて来られました。

 

 

今回、その一端が見れることと思います。

 

 

超貴重なこの機会、「一言も」聴き逃がしなく!!

 

 

午前中は筒井まりか先生の基礎中医学講義「津液の病症について」から始まり、

 

 

尾崎真哉支部長による「脈診の歴史」

 

 

私から「様々な脈診と胃の気の脈診」

 

 

最後は藤本新風先生から「切脈指南ー鍼と共鳴する脈診ー」と題して、脈診と鍼の実技、指導の様子も見せて下さいます。

 

 

丸1日かけて、脈診のことが全部わかる!!という内容になっています。(笑)

 

 

新風先生より、

 

「実技公開時、数名の方と一緒に脈を取り、脈診のアドバイスも行います。少しの工夫で脈がはっきり取れるようになること、また、北辰会の1本の鍼がどれだけ効果があるのか、を実感して頂けると思います。」

 

とのことです。

 

 

私の方も、学生さんからすると恐らくよく分からないであろう「脈診」の世界を最大限に分かり易く、また、臨床家の先生方にも、生意気申せば、

 

歴史的経緯や、段階論と現状論を踏まえて、俯瞰で脈診のことが理解できていて、実臨床で運用出来ている先生は少ないように思います。

 

 

今回、ここら辺を、ズバーッと、いつもの感じで語ろうと思っています。(゚∀゚)

 

 

気合い入れていくんで、どうぞ宜しく!!!

 

 

お申し込みは12.8(日)までで、期限が迫っています!!!

 

 

すでに申し込みは100名を大きく超えていますが、まだ若干入れるようですので、お申し込みはこちらから!!!

 

 

 

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12.22(一社)北辰会関東支部 年末代表講演迫る!!!

2019.11.16

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来たる12.22(日)に、毎年恒例の東京衛生学園AVホールでの(一社)北辰会代表特別講演が行われます!!!

 

 

今回のテーマはなんと1日丸々「脈診」です!!!

 

 

朝からミニ講義「基礎中医学 津液病証について」と題して、筒井まりか先生から脈診と絡めたお話が聴けると思います。

 

 

次に尾崎真哉支部長から「脈診の歴史」と題して、『黄帝内経』から現代にいたるまでの脈診の大きな流れを紹介していただきます。

 

 

午後一は私から「様々な脈診と胃の気の脈診」と題して、そうした悠久の歴史を踏まえて、現在北辰会が何を実践し、主張しているのか、というお話をします。

 

 

最後は(一社)北辰会代表理事である藤本新風先生から、「切脉指南ー鍼と共鳴する脈診ー」と題して、脈診の実技指導のデモと、実際に鍼をして脈が変化する様子を体感して頂こうという、

 

まさに1日で脈診のすべてを網羅したような内容になっております。

 

 

僕も北辰会に初めて参加してから20年になりますが、ここまで脈診に特化した講演会はなかったと思います。

 

 

またこれをやるのは数十年後かもしれませんよ☆

 

 

参加しない手はないです!!!

 

 

お申込みはこちら!!!

 

 

会場が満員になる前にお早めに!!!

 

 

 

 

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内因・外因・不内外因

2019.11.13

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現在の鍼灸学校で使われている『新版 東洋医学概論』の教科書において、「病因」「古典的病因」「(現在の)病因」と分けられており、

 

「古典的病因」として「内因・外因・不内外因」というものが書かれている。

 

 

基本として重要ながら、これまで書いていなかったようなので、ここに書いておきましょ。(笑)

 

 

「病因」というのは言うまでもなく「東洋医学的な病気の原因」という意味です。

 

 

「古典的病因(内因・外因・不内外因)」というのは、中国宋代の陳無択(別名:陳言(1131-1189))が撰した『三因極一病証方論(別名:三因方)』に書いてある分類です。

 

 

それに対して「(現在の)病因」というのは、現代中医学における分類法、と考えていいでしょう。

 

 

「古典的病因」の内訳は、

 

外因:六淫(風・寒・暑・湿・燥・火の6つの邪気のこと)、疫癘(えきれい:強力な伝染病、流行性の病のこと)

 

内因:七情(怒・喜・思・悲・憂・恐・驚)の過不足

 

不内外因:飲食不節、労逸、房事過多、外傷、鳥獣傷など

 

と言われます。

 

 

で、「(現在の)病因」として、

 

外感病因:六淫、疫癘

 

内傷病因:七情、飲食不節、労逸、房事過多

 

病理産物その他の病因:痰湿、瘀血、内生五邪(風・寒・熱・湿・燥)、外傷

 

と分類されています。

 

「中医学的分類」と書けばいいのに、なぜ書かないんだろうか。。。)

 

 

いずれにせよ、これらの病因によって、気血津液の流れが悪くなったのが「病気」であるわけです。

 

 

臨床では、これらの病因が、「どこをどのように」侵し、結果的に今現在どのような不調が起こっているのかを明確にして、よーく的を絞り込んで治療すると、

 

いい結果が得られます☆

 

 

 

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日本東方医学会 研修講座に参加してきました!

2019.10.29

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先週の土曜日は順天堂でお世話になっている長瀬眞彦先生が会長を務める日本東方医学会「次のステップを目指す中医学臨床講座」に参加してきました!!

 

 

今回の講師の先生は熊本の加島雅之先生

 

 

素晴らしく頭脳明晰であり、熊本赤十字病院にて、非常に高度な臨床をなさっている先生です。

 

 

加島先生は東洋医学を基礎から臨床まで、歴史、文献も含めて非常に精緻に押さえておられ、いつも講義を聴くと気合いが入ります。

 

 

今回のテーマは

 

「津液の失調の病態と治療の実際」

 

ということで、非常に興味深く拝聴させていただきました。

 

 

医師ならではの津液やその病態へのとらえ方、治療に関する先生の臨床的な私見など、非常に勉強になりました。

 

 

重篤な疾患で、西洋医学的な治療でうまくいかないもの、手の打ちようのないもの、あるいは他の先生の漢方治療でうまくいかないものを、

 

自分の診立てで、ズバッと治す、やっぱこれですよね。

 

 

現代日本において、東洋医学を学び、実践する者にとっての一つの醍醐味は。

 

 

色々、希望や可能性を感じる講義でした。

 

 

終了後の飲み会でも、やはり漢方だけでなく、鍼灸に興味を抱いている医師は多い、と感じましたね。

 

 

・・・うーむ、もっと出ていかねば。。。

 

 

僕が出来るのは、「デフォルメ」でなく、極力エレガントに「サマライズ」した東洋医学理解を、心ある医療者に促すこと。

 

 

 

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「津」は大腸の腑、「液」は小腸の腑、コレなんで??

2019.10.27

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中医学では、体を流動する生理的な水分のことを「津液(しんえき)」と言います。

 

 

日本漢方の言い方では「気・血・水」「水」ですね。

 

(中医学の言う”津液”と、日本漢方の言う”水”は違う!という厳しい意見が聞こえてきそうですが、ここではザックリとこのように分けさせて下さい。(^^;))

 

 

この津液が、飲食物から吸収され、形成され、全身を巡るのには、比較的複雑な生理システムが関与しています。

 

 

まず、飲食物が「胃の腑」に入って、「脾の臓」の力で消化吸収され、余ったものは「小腸の腑」に送られ、さらに余ったものは「大腸の腑」に送られ、

 

それでも最終的に余った老廃物は、主に大便や小便や汗として体外に排出されます。

 

 

人体の恒常性維持に使えるもののうち、生理的な水分のことを「津液」と呼び、これは体表の露出している粘膜や、その他全身各所に、適度な潤いを与えます。

 

 

よく東洋医学では「五行色体表」といって、あらゆる要素を五分割した表があり、そこでは五液(涙、汗、涎、涕、唾)という表現が出てきますが、これらはぜーんぶ、津液(特に液)です。

 

 

この中で、臓腑経絡学において、「小腸の腑」では飲食物から津液のうち「液」をとり出し、「大腸の腑」では津液のうち「津」をとり出す、と教わりました。

 

 

・・・ところでこれ、何ででしょ??

 

 

東洋医学やってる人、パッと答えられますか??

 

 

水分(津液)は、陰陽で分ければ「気」、つまり「陽」に対して、「陰分」とか「陰液」言われますが、その津液をさらに陰陽に分けると、液は陰、津は陽です。

 

(流動性と粘性の強弱、存在する位置、機能的なベクトルなどから、このように分けています。)

 

 

これにはまあ、色々な説明の仕方が出来ると思うのですが、平たく言えば、小腸の腑の段階ではまだ完全に飲食物は消化され切っておらず、

 

大腸の腑よりも相対的に清濁が判然としない状況ですので、ある意味ザックリと荒っぽく、大まかに水液をとる必要があります。

 

 

従って結果的に流動性の低い、相対的に濁った(粘った)水液である「液」をも、とり出します。

 

 

そして大腸の腑では、小腸の腑と比較すれば消化物はかなり便に近い状態になっていますので、精濁の分化は小腸の腑の時よりも相当ハッキリとしており、

 

大腸の腑では仕上げとして、より完璧に、清濁をキッチリと分ける必要があります。

 

 

従って、流動性の高い、相対的に澄んだ水液である「津」をも、残さずとり出す、ということになるのではないかと思います。

 

 

ここで注意しないといけないのはあくまでも相対的に、という理解ですね。

 

 

四角四面に、小腸=液、大腸=津、と硬直的に考えてしまうと、臨床的には失敗のもとだったりします。

 

 

また、「小腸の腑」「心の臓」と表裏関係であり、五行では「火(君火)」の性質があてられていますが、心の非常に強い陽気の働きを助けとして、

 

ある意味で胃から送られてきた未消化物を”火にかけながら””荒っぽく”、精と濁とを分けるのに対し、「大腸の腑」「肺の臓」と表裏関係であり、

 

五行では「金」の性質があてられており、大腸では肺金の「従革」「粛殺」の気の助けを借りて、ある意味”几帳面に”、”精緻に”飲食物は大便へと”変化”させる、

 

という、五行の性質を通じた解釈もあり得ると思っています。

 

 

この「東洋医学的消化活動」の更なる詳細はここでは述べませんが、この流れにさらに、肝の臓や腎の臓、三焦の腑などなど、あらゆる臓腑が協調して参画して、

 

バランスが崩れないようにシステムで仕事をしてくれています。

 

 

五藏六府の表裏関係の中で個人的に面白いのは肺大腸、心小腸、心包三焦なんですが、他の肝胆、腎膀胱、脾胃と違い、”隣接”という位置関係をとらずに、

 

上焦(心肺)と中下焦(小腸大腸)で表裏関係を成しています。

 

(心包三焦はまたもう一歩特殊で、膜同士、とか、内外、と言っていいと思いますが)

 

 

肺は華蓋で八葉蓮華、蓮の花が”逆さになった”形で描かれ、心は蓮華の蕾のような姿で、これも”逆さになった”姿で描かれます。

 

 

そして、小腸は左旋で16曲、大腸の最初の部分である廻腸も左旋で16曲、という風に描かれます。

 

 

ところで、小腸大腸のこの「左旋」「16曲」、これは何でですか??

 

 

 

続く。

 

 

 

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東鍼校後期授業始まる。

2019.10.09

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さて先週から、東洋鍼灸専門学校での後期授業が始まっております。

 

 

みんなまだネコをかぶっていたりするのでしょう、昼のクラスも夜のクラスもおとなしい印象なのですが、皆さんなかなか真面目です。(*‘∀‘)

 

 

まあこれから半年かけて、また一つ一つやっていこうと思います。

 

 

今日は特別講義として「中医学って何??」という内容。

 

 

WHOだの、ISOだの、ICD-11だの、東洋医学の授業なのに、アルファベット多し。(苦笑)

 

 

色々な質問が出ましたね。

 

 

時間が余ったら実技を見せようかと思っていたのですが、時間が無くなった。。。

 

 

まあ、またそのうちにでも。<m(__)m>

 

 

実技の時間に実技をやらないと、

 

「自信ないんちゃう~ん??(ΦωΦ)」

 

とか、意地の悪いことを考える人もいるのかもしれませんが、正直、90分、僕が実技見せるだけでやらせてもらえるんなら、それが一番楽なんですけど。。。

 

(苦笑・・・毎日何十人やってると思ってんだ、って話です。)

 

 

短い、限られた時間の中で、一生使える学術を学生さんに、と、自分なりに真剣に考え、改良を重ねた結果、あのようなことになっております。(∩´∀`)∩

 

 

 

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(一社)北辰会定例会東京会場に参加してきました!!

2019.09.24

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9.22の日曜日は、(一社)北辰会定例会東京会場に参加してきました!!

 

 

この日は朝から実技訓練「原穴診・背侯診・取穴」

 

 

初学者の方はまずは原穴や背部兪穴の正確な取穴部位や意味(穴性)の確認や基本的な触り方(フェザータッチ)の練習、中級者は、経穴のより精密な診方触り方、

 

上級者の人はそれをどう治療に結び付けるかの考え方の練習。

 

 

さらには、重要な合穴である「陰谷・曲泉」の取穴練習をしました。

 

 

これを臨床にどこまで活かせるかは受講者次第ですが、北辰会の講師はみんな真剣にやっています。

 

 

効果的に伝わればいいな、と思いますね。

 

 

午後は西東京で鍼灸梅庵という鍼灸院を開業しておられる竹山悠樹先生による「円形脱毛症の一症例」を、私と尾崎支部長で解説するという企画。

 

 

竹山先生は開業鍼灸師でありながら、幼少の頃より狂言師としても活躍しておられる個性派の先生です。

 

 

また、北辰会関東支部の運営面での事務関係でも能力を発揮して下さっており、縁の下の力持ち的な先生です。

 

 

この症例は先週、関西の本部でも検討した症例だったのですが、支部ではまた違った盛り上がり方を見せて、マズマズ良かったんじゃないかと思います。

 

 

先週も書いたように、円形脱毛症というのは決して簡単な疾患ではありませんが、色々工夫しながら、北辰会方式の弁証論治の精神に則って、

 

患部を触ることなく、一定の効果をあげた症例だったと思います。

 

 

今年度から久々にカリキュラムに症例検討会を入れていますが、これがやっぱ個人的には一番いいですね。

 

 

基礎中医学と臓腑経絡学をまずはやって、この医学の解剖生理学、基本的な病理学を学んだら、体表観察をやって、診断学、弁証論治の訓練をやって・・・、と。

 

 

今後もいい臨床家がたくさん育つでしょう。

 

 

終わった後は飲み会。。。

 

 

支部の飲み会に参加する人数も、10年前と比較したらずいぶん増えました。

 

 

喜ばしいことですね。(∩´∀`)∩

 

 

 

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「太極」「無極」の意味 8

2019.09.23

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これまでのお話し

 

「太極」「無極」の意味    

「太極」「無極」の意味 2 

「太極」「無極」の意味 3      

「太極」「無極」の意味 4 

「太極」「無極」の意味 5   

「太極」「無極」の意味 6

「太極」「無極」の意味 7    参照

 

 

さて、続きいきましょう!!

 

 

◆戴震の気一元論。

 

 

「太極」「無極」の意味 2に、『道教事典』に書かれてある「太極」の意味の変遷を書いたが、ここに、

 

18世紀に清代考証学の大成者と言われる戴震(1723-1778)が出て、「存在の根源を気に求める思想」を決定的にした。

 

とある。

 

 

まあ、歴史的には王夫之さんから戴震さんの流れで、朱子さんの「理気二元論」の考えにさらに批判が加わって、

 

「理よりも気!」

 

「気こそは動き(自然界の運動)であり、存在の根源!!」

 

という理解が決定的になっていったようです。

 

 

さてこの、戴震さんの「気一元論」というのはどんなもんなんでしょ??

 

 

気のことを考える時の決定版的書籍である東京大学出版会『気の思想』には、戴震さんが

 

「気化流行、生々して息(や)まざる」

 

という表現を好んで用いたことを挙げ、戴震さんが「理」によって規定を受けない気の自己運動を認め、たえず運動することこそ気の本質的な性格とし、

 

静止することよりも運動することの方に大きな価値を認め、かつ生命(自然)を大いに尊重する、という思想を表明した、としています。(P475)

 

 

つまり、有形(形而下)も無形(形而上)も、一切は気の動きであって、気のその場その時でのありように名前を付けたのが「理」であるとし、

 

このように定義すると「気」を離れて「理」は存在しえない、ということになり、「理」よりも「気」を優先する立場をとりました。

 

 

・・・とあります。

 

 

ホントは戴震の論と王夫之の論をもっと精査しなきゃならんけど、この戴震さんの考え方に、北辰会の「気」解釈はかなり近いと言えるんじゃないでしょうか。

 

 

因みに、江戸期、京都の儒学者である伊藤仁斎(1627-1705)戴震よりも約70年も早く、朱子の理気二元論を批判し、この「気一元論」を唱え、

 

後世に大きな影響を与えています。

 

伊藤仁斎という人物       参照

 

 

後世に大きな影響を与えたということと、先見性という意味でも、伊藤仁斎の功績は非常に大きいと評価すべきでしょう。

 

 

伊藤仁斎の後、このブログでも何度も出てきている香川修庵、後藤艮山、並河天民、吉益東洞といった著名な医家が出てきて、いわゆる古方派医学が台頭し、

 

「一気留滞説」「万病一毒説」などの、日本的といわれる「万病一元論」とでも言うべきもの提唱し、医療界にある種の革命を起こしていきました。

 

香川修庵という人物

後藤艮山という人物

墓マイラー 59 並河天民先生

吉益東洞(よしますとうどう)について      参照

 

 

 

約300年前の日本、江戸期のこの動きの延長線上に、現代でもよく言われるような

 

「中医学の弁証論治か、日本漢方の方証相対か。」

 

みたいな問題があることを考えると、ここらあたりの理解は非常に重要なことだと思いますね。

 

「弁証論治」を含む記事

「方証相対」を含む記事   参照

 

 

次回、「太極」を図示した「太極図」に注目してみましょう。

 

 

 

続く。

 

 

 

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