東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「変」な気象

2019.07.16

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こんばんは 浅田です

 

 

 

今年の7月は例年に比べて気温が上がらず、冷夏と言われています。

 

 

 

気温が上がるべき時期に上がらないのは、「常と変の法則」でいうと、「変」です。

 

 

 

「変」な気象を言い換えれば、異常気象、特殊気象です。

 

 

 

世界気象機関(WMO)によると、この「変」な気象は、日本・東京だけでなく、世界各地で起こっており、ロシア・シベリアなどの北極圏で記録的な高温となり山火事が多発し、アメリカやバングラデシュでは洪水となっています。

 

 

 

北極圏では広範囲で異例の高温と乾燥状態となっており、シベリアでの今年の6月の平均気温は、例年に比べて10℃も高かったそうです。

 

 

 

欧州やインドなども熱波に襲われており、WMOは「地球温暖化による高温や降水パターンの変化が、山火事や夏の長期化をもたらしている」と分析しているようです。

 

 

 

このように、世界各地では温暖化、日本では冷夏、世界中の寒熱が「変」になっています。

 

 

 

天地が「変」になれば、人も「変」になるので、重症な往診患者さんは注意して診る必要があります。

 

 

 

例えば、熱証であるのに寒証を示す、虚証であるのに実証の姿をみせるなど、真熱仮寒や真寒仮熱、真虚仮実のような「変」の状態には注意が必要です。

 

 

 

四診合参して、陰陽表裏寒熱虚実を判断していかなければなりません。

 

 

 

「天人合一思想」「常と変の法則」を意識して、臨床にあたっていきます。

 

 

 

参考文献

『東洋医学の宇宙』

 

 

 

 

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