東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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痹証(その14)

2011.11.20


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こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・
痹証(その1)
痹証(その2)
痹証(その3)
痹証(その4)
痹証(その5)
痹証(その6)
痹証(その7)
痹証(その8)
痹証(その9)
痹証(その10)
痹証(その11)
痹証(その12)
痹証(その13)

ではでは、続き行きます!!


行痹から始まり、熱痹まで、だいぶ痹証の話も深まって参りました。

基本的には行・痛・着・熱痹さえ押さえて頂ければ、痹証には十分対応できると思います。


しかし、この痹証という概念は非常に多岐に渡っております。


わが、清明院院長が所属しておられる(社)北辰会も痹証について研究されています。


それだけ病の中でも、痹証は臨床で出会う場面が非常に多いのでしょう。

そんな中で、痹証に対する興味深い見解があるので、1つ紹介させていただきます。


5.肝鬱気滞による


肝鬱によって、経絡の気血が停滞し、引き起こされた痹証のことを

「肝鬱(かんうつひ)」


といいます。


これは(社)北辰会独自の見解であります。

ただし、「肝鬱痹」という概念が現代中医学に無いだけで、

日本では、江戸時代の丹波元堅(たんばもとかた)が著した『雑病広要』に、

これに似た記載があるそうです。


それはさておき、

もう痹証の概念・病態は、皆さん覚えましたよね?


風・寒・湿・熱邪によって、気血の流れが、つまって塞がれ、

通じなくなってしまったことによる痛みや運動不利


が、痹証でした。

つまり、

気血がうまく流れず、痛む”不通即痛”の状態です。

気を暢やかに体の隅々まで循環させているのは、

肝の臓の「疎泄作用」の持ち回りです。


これが、上手くいかず、気が暢やかに循環できていない病態のことを

「肝鬱気滞(かんうつきたい)」と言います。


この「肝鬱気滞」と「痹証」は病態が非常に近似しております。

また、臨床的に見てもこの「肝鬱気滞」が「痹証」に大いに絡んでいることはよく見受けられます。


言い換えれば、

もともと体に「肝鬱気滞」という病理を形成している人が、

証」になりやすく、治りにくい


ということが言えると思います。


症状としましては、やはり、

”スターティングペイン(運動開始時痛)と運動不利”

がメインとなってくるでしょう。


また、

”七情の失調(誤解を恐れず言えばストレス)”

”季節や天候の変わり目”

”冷え”

などで、気の動きが妨げられると、症状が顕著に悪化するという特徴が挙げられると思います。



西洋医学で言う、

”リウマチ”

の症状が「痹証」の概念に入り、

臨床的にみても、圧倒的に「肝鬱痹」によるものが多いということを、

(社)北辰会代表藤本蓮風先生の著書『臓腑経絡学』の中でも言っております。


しかし、「肝鬱痹」の概念は、ストレス社会である現代において、

非常に重要であることは言うまでもないと思います。


今後も、「肝鬱痹」としての病は増えていくでしょう。


というわけで、臨床でよくお目にかかり、今後とても重要になってくるであろう


「肝鬱



覚えておいて損は無いと思いますよ~!!


次回に続く。


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関連記事: 森岡痺証

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この記事に関するコメント

“痹証(その14)” への2件のフィードバック

  1. 山の子供 より:

    リウマチ。
    痺症のお話を沢山聞いても実際の患者さんのイメージがわかなかったのですが、言われれば、なぁるほどと理解できました。
    リウマチって因子持った人がなるんですよね、特に女性。 母方の遺伝が大きいと聞いてます。
    ただ、発病のきっかけがストレスが多いそうですよね。
    ぴったり当てはまりますね。
    周りに二人ほどいらっしゃいます。薬で抑えているようですが、ということは、鍼で治療可能なわけですか?

  2. すたっふ より:

    山の子供さん
    コメントありがとうございます(^_^)
    > 周りに二人ほどいらっしゃいます。薬で抑えているようですが、ということは、鍼で治療可能なわけですか?
    現在は西洋医学の薬でも、かなりイイものが出てきておりますが、全員に確かな効果があるとは残念ながら言えません。
    また、現代医学では未だにその発病メカニズムが良くわかっていないのも事実です。
    であれば鍼灸の出番です。
    東洋医学では痺証というメカニズムがはっきりわかっておりますので、腕のある鍼灸師ならば、必ずいい結果が出せるのではないでしょうか。

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