東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

『頓医抄』とその特長~世界最古の解剖(その6)~

2013.01.20

*****************************************************************************************
人気ブログランキングへ にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
↑↑↑         ↑↑↑
読者の皆様、 この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリック頂くと、ランキングポイントが上がります!
*****************************************************************************************


こんばんは、森岡です(^_^)


前回までのお話・・・


世界最古の解剖 
世界最古の解剖 (その2)
『存真環中図』~世界最古の解剖(その3)~ 
『頓医抄』~世界最古の解剖(その4)~
僧医・梶原性全~世界最古の解剖(その5)~


続き行きます!!

前回までのお話は、


『頓医抄』を書いた梶原性全(かじわらしょうぜん)について書きました。


彼は僧医であり、その仏心によって広く世の民衆を救済したいとの想いから、


『頓医抄』を上梓したこともお話しました。




今回はその『頓医抄』について、いくつか触れていきたいと思います。




『頓医抄』にはいくつか特長があります。


1.全文和文(かな書)である。


2.全文和文の医書としては現存最古である。


3.解剖・生理の項目を置いた。


4.内容が陰陽五行を背景とした内経医学をベースとしている。


5. 一貫して仏教的慈悲の心が貫かれている。



などが挙げられます。



医学史的には特に1、2、3が重要です。


臨床家的には4、5が重要になってくるかと思います。



この当時(鎌倉時代)、和文は広く普及し、識字率は高かったものの、


漢文に対する素養はほとんどなかったようです。


ですから、中国医学が記された漢籍を読むことができる知識人はあまりいなかったと言えます。



それは医師においても例外なく、漢籍を理解できないため、


中国から入ってくる新しい医学知識や技術を理解できず、デタラメな医療を振り回す、


ニワカ開業医が蔓延し、利潤をむさぼっていました。



この荒廃した医師や医療を立て直さんが為、また一般民衆にも広く医学知識を身に付けさせることで、


多くの民衆が医学の恩恵に授かれると考えました。



そのため、誰にでも読める”和文”にて『頓医抄』を著したのです。



さらに、当時の仏教書は和文で書かれており、


それにより信者を多く獲得していたことを性全は知っていた、


ということも全文和文にした理由の一つだと思います。



3については今まで話してきた通りです。



また、この『頓医抄』のベースに陰陽五行を中心とした内経医学が入ってきています。


この鎌倉時代というのは日本の鍼灸湯液史においてとても重要です。


鎌倉時代は禅僧が盛んに渡宋し、中国の最新医学が日本に多く流入してきた時代でもありました。


そういった流れもあり、この時代からやっと、


五運六気説(五運・・・木火土金水、六気・・・太陽、陽明、少陽、太陰、厥陰、少陰)が普及しだし、


医学に取り入れだされました。



ですから性全は『頓医抄』の中で、


「病気の治療とは要するに五運六気の補瀉を求めることだ」


と論断しております。



これは現在の鍼灸治療の基礎に置かれている考え方ですね。


性全、非常に明快です。



少し長くなってきたので続きは次回に。




愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を! 

↓↓清き1票を!   ↓↓清き1票を!
人気ブログランキングへ にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

清明院オフィシャルホームページ(PC)

清明院オフィシャルホームページ(携帯)

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

関連記事: 森岡医学史

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ