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こんばんは。齋藤です。
オリンピックが始まりましたね。
開会式の日に、国立競技場周辺を自転車で移動していましたが、警察官がいっぱいでした。
交通規制もあり、移動も大変になってきますね。
それでは前回の続きです。
これまでのブログはこちらです。
前回の話はコチラ。
・燥邪は陽邪で、津液・陰血を傷りやすい
燥邪は陽邪であるため、陰分である、血、津液などに影響を与えやすいです。
『素問陰陽応象大論』に、「燥気が盛んであると、乾燥する」と記載されています。
書いて字の如く、乾燥します。(笑)
津液は、生体におけるすべての生理的な水液の総称で、例えば、鼻水、胃液、唾液なども津液で、汗や尿も津液が変化したものになります。
簡単に考えると、身体のあらゆるところを適度に潤してくれるわけです。
その為、燥邪が盛んになると、あらゆるところが乾燥してきます。
長く乾燥した状態が続くと、陰血を消耗していきます。
皆さん、秋の後半位から、ハンドクリームやリップクリームを使用したりしないでしょうか?
前回書きましたが、秋の初め頃は気温が高いため、温燥邪として体に影響を与えることが多く、中盤から後半は、涼燥邪が体に影響を与えることが多くなります。
燥気は口鼻、肌表から入ってくるので、体表を守っている衛気が影響を受けます。
そのうち、温燥邪が肺を犯すと、肺の津液が損傷され、発熱、微悪風寒、頭痛、乏汗症、咽や鼻の乾燥、口喝、舌の乾燥などの症状を呈します。
涼燥邪の場合は、衛気が鬱滞し、津液にも影響を与え、肺の機能低下を引き起こし、発熱、悪寒、頭痛、無汗、鼻づまりなどの症状を呈します。
参考文献
『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)
『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房)
『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
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こんばんは!樫部です。
本日は「光がまぶしく感じる」ことについて、話していきたいと思います。
前回までのお話はこちら!
太陽など強い光を直接見ようとすると、まぶしいですよね…
しかし!
以前はまぶしく感じなかった光の強さでも、その時の身体の状態によっては、まぶしく感じることがあるのです。
まぶしさを強く訴えたり、明るさを嫌ったり、眼球に軽い痛みを伴う場合、病理とみなします。
このような症状を東洋医学的には、羞明(しゅうめい)、畏光(いこう)と呼びます。
羞明の弁証分類は、主に4つあります。
まずは病因が外感による羞明についてです。
1.風寒
風寒の邪が皮毛から肺に侵入すると、肺気を鬱滞させてしまい、白晴の脈絡を阻滞すると羞明を引き起こします。
両目の充血や疼痛、異物感がみられるものの、軽度であるという特徴があります。
2.風熱
目は「火の戸」といわれ、風熱邪を感受しやすい為、火熱が炎上して目を襲い、羞明を発症します。
特徴は風寒の場合よりも、「熱」という点で、両目の充血、眼球の痛みがきついことです。
また、伝染性で、片方から起こり、両目ともに発症します。
次に内傷による羞明についてです。
3.気虚風熱
気虚により、衛気が虚ろになると、腠理が開いている状態となり、風熱の邪が侵入して、目竅に上り生じます。
両目の充血、疼痛、異物感の他に、
目を開けられない、眼角部の緊張、風に当たると流涙、注視すると目がかすむといった症状がみられます。
4.気陰両虚
気陰が不足して、津液が清竅を満たすことが出来ていないと、
腎陰虚で心火が上炎するために生じます。
目の充血と痛みは軽度である特徴があります。
その他に目のかすみ、目を閉じていたい、温熱を嫌うといった症状がみられます。
羞明についてのお話については以上です!
次回は、「涙が出る」ことについてお話ししていきたいと思います。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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