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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
前回は気の運動に関して、書いていきました。
今回は、運動の乱れ方に関して書いていこうと思います。
気の昇降出入のバランスが取れている状態を、「気機調暢(ききちょうちょう)」と呼びます。
「暢」という字は、あまり馴染が無いかもしれませんが、「のびのびする」などの意味を持つので、気がのびのびと流れていると思って頂けるとわかりやすいかもしれません。
良い時もあれば、もちろん、悪い時もあります。
昇降出入のバランスが崩れている時は、「気機失調」「気機不暢」とも言います。
これは、何らかの原因によって、体の気の昇降出入が妨げられることにより、気の昇降出入のバランスが崩れることにより、様々な異変を生じます。
異変の種類は、大きく以下の様に挙げられます。
①気鬱
②気滞
③気逆
④気虚
⑤気陥
⑥気脱
⑦気閉
次回からは、これらに関して簡単ではありますが、書いていこうと思います。
参考文献
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
前回までは、気の働きに関して、書きました。
今回は、気の運動に関して、書いていこうと思います。
人間の気は絶えず動いています。
どのように動いているかというと、「昇ったり、降りたり、出たり、入ったり」しています。
これを気の「昇・降・出・入」と呼ばれます。
気の昇降出入は、具体的に臓腑を中心とした、様々な生理活動として行われております。
昇降は、上下の動きになります。
気が上る運動に関して、関連する作用は、肺の宣発作用や、脾の昇清作用、肝の昇発作用などが主に関わってきます。
逆に降りる運動に関して、関連する作用は、肺の粛降作用や、胃の降濁作用などが主に関わってきます。
出入は、内外の動きになります。
出の運動に関しては、肺の宣発作用や、腎の気化作用などが、挙げられます。
入の運動に関しては、腎の臓精作用や、腎の納気作用などが、挙げられます。
上下、内外という形で、色々な臓腑が関与し、絶えず気が動くことにより、人体のバランスを取っています。
このバランスは、固定したものではなく、常に動ている動的バランスになります。
参考文献
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
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