東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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問診に関して61(⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)⑨)

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

先週に引き続き、「⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

本日は更年期障害に関してです。

 

 

 

「更年期障害」という病名は、東洋医学の伝統的な医籍には見られません。

 

 

 

現代中医学においては「経断前後諸症」“閉経の前後に起こるいろいろな症状”という意味とされています。

 

 

 

西洋医学の更年期障害という言葉を参考にしたものかもしれないと言われております。

 

 

 

しかし更年期障害という概念は、一般的になっており、閉経前後に起こるいろいろな症候群というものを東洋医学的に捉えて病因病理を考えていくという見方も大事です。

 

 

 

『素問』の上古天真論にある通り、約49歳で任脈、衝脈の機能が衰えてきて閉経を迎えます。

 

 

 

任脈、衝脈の大本は腎ですが、肝の疏泄作用が関与します。

 

 

肝の臓は、精神情緒の不安定や抑鬱等に大きく影響されるので、更年期が40~60代ぐらいとすれば早く起こる人は腎そのものが弱い場合のみならず、肝の変動が衝任脈に影響を及ぼしている病理も考えられます。

 

 

 

自然に閉経が近くなるということは、天葵が衰えてきていることに間違いはないです。

 

 

 

つまり腎が弱ってきている、ということを意味します。

 

 

 

腎は封蔵固摂を主るので、腎が弱ると陽を抑制することができないので、気が上へ上へと衝き上げやすくなります。

 

 

心肝の気が高ぶり易くなるということでもあります。

 

 

 

これが、ホットフラッシュ、のぼせ感覚、熱感、発汗や悶えあるいは精神状態不安定、不眠や動悸、肩凝り、めまい、記憶力の低下等を引き起こすメカニズムです。

 

 

腎の弱りから脾胃に影響し胃気逆を起こせば嘔吐や噦逆・曖気、脾は虚になると下痢、便秘あるい肥満・痩身などを引き起こします。

 

 

 

さらに元々虚寒型の体質の人の場合は、腎の陽気不足の症状が全面に出てきます。

 

 

 

脾の運化作用にも影響して、脾腎陽虚を呈する場合もあります。

 

 

 

そのため、腎虚が根本にあって心肝が高ぶる(肝陽上充、心腎不交)か、

 

 

 

あるいは脾虚を助長させる(脾腎両虚)か、というパターンに分かれることが多いです。

 

 

 

 

 

次週に続きます。

 

 

 

お楽しみに!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「血虚と肝風の舌麻」について、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
まずは血虚の舌麻についてです。
 
 
 
『素問・逆調論』に「栄気虚せばすなわち不仁す」と記載がありますが、営血が不足して舌を栄養出来ないことで舌麻を引き起こします。
 
 
 
栄血不足は、出血多量や気血の化源不足により起きます。
 
 
 
この場合、舌の痺れがあるものの、強ばりは無く、飲食や言語には影響がない特徴をもちます。
 
 
 
また、顔色は黄萎または白色、動悸、息切れ、不眠、多夢、健忘、頭のふらつき、舌質淡、脈細といった血虚の症候がみられます。
 
 
 
治法は、補血を用います。
 
 
 
次に肝風の舌麻についてです。
 
 
 
肝腎陰虚で肝陽を抑えられず、上亢して肝風が生じ、舌を上擾することで舌麻を引き起こします。
 
 
 
本は陰虚であり、症候は陽亢により起こります。
 
 
 
この場合、舌の痺れ、強ばりがあり、ろれつが回らず、飲食、言語にも障害がみられることが特徴です。
 
 
 
また、舌質紅、舌苔少、脈弦で細数、頭のふらつき、頭痛といった症候もみられます。
 
 
 
症状が重篤な場合は、意識障害、半身不随もみられます。
 
 
 
治法は、平肝熄風を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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