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こんばんは 浅田です
前回の続き
革脈②
参照
今日は軟脈(濡脈)について
軟脈は、字の如く、非常に軟らかい脈です。
『脈経』には、
軟脈極軟而浮細.
と書いてあります。
軟らかく、尚且つ、浮いて細い脈であり、
軽く触れると拍動を感じるが、少し按ずると消えてしまう、無力で細い脈です。
まるで、水に浮かべた濡れた衣を触るような感覚だと言われており、
軟脈は濡れた脈、濡脈とも言われます。
濡れているような脈であることから、湿に関係する病理を示し、
軟らかくて弱い脈であることから、正気の弱りも示します。
大病の後や出産の後にこの脈が診られるのは、気血が損傷されて、まだ回復していないことを現わしています。
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『東洋医学の宇宙』緑書房
『現代語訳素問』東洋学術出版社
『漢辞海』三省堂
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こんばんは。齋藤です。
先週、東京は、ほとんど雨でしたね。
洗濯物を干すタイミングが難しくなりましたね。
私の幼少期に比べ、大雨が降る事が多くなった気がします。
これも温暖化の影響なのでしょうか。
それでは前回の続きです。
前回の話はコチラです。
引き続き、暑邪について書いていこうと思います。
・暑は湿を挟むことが多い
夏の気候は、炎熱であり、湿度が高く、高温多湿となります。
熱が湿を燻蒸するために、暑邪が侵襲した場合は、熱証と同時に湿証もみられることが多いです。
その為、もともと体内に湿邪の多い体質の方は、暑邪を感受しやすく暑邪が結合して発病しやすくなります。
「同気相求」というやつです。
例えば、気温が上昇することにより、口喝して冷飲食が増えたり、冷たい物を過食したりすることにより、胃腸の働きが弱り、余分な水分が溜まってしまうことがあります。
その余分な水分(湿邪)と、六淫の外邪である湿邪が引き合う事により、暑邪を受けやすくなってしまうという事ですね。
夏場は脱水を防ぐために、水分補給をしなければならないのですが、あまり多く飲みすぎたりしても、身体にはよくない事が起きる可能性があります。
日本には四季があり地方により、気温の変化や湿度の変化などが変わってきますので、そういった部分も含めて考察する必要があると思います。
参考文献
『中医学ってなんだろう』著:小金井信弘 (東洋学術出版)
『基礎中医学』 編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸 臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『内経気象学入門』 著:橋本浩一 (緑書房)
『中医弁証学』著:兵頭明、 柯雪帆 (東洋学術出版)
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
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