東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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気象発病学説

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

今週は、夏日のような気温かと思えば、夕方には一気に涼しくなったりと、寒暖差の激しく、体温調節の難しい1週間でした。
 
 
 
 
 
 
 
気象発病学説についてです。
 
 
 
 
 
 
まず、外邪の侵入ですが、
黄帝内経『素問』では、邪気が侵入するところには必ず虚の状態が存在している。と記載があります。
 
 
 
 
 
 
正気虚があるところに邪気が入り込みます。
 
 
 
 
 
 
例えば、内湿が生じる条件として、脾虚があることが前提となります。
 
 
 
 
 
 
 
ちょうどこれから、梅雨に入るわけでありますが、梅雨はまさに雨が多く外湿邪が強い時期になります。
 
 
 
 
 
この時期に脾虚がある場合は、内湿は生じやすく、逆に脾虚がなければ、内湿は生じにくい、ということになります。
 
 
 
 
 
また、脾が弱ると、あっというまに内湿が生じて脾弱になってしまいます。
 

 

 

 
外邪を侵入させないようにするためには、まず脾虚にならない工夫が必要です。
 
 
 
 
次回へ続きます。
 
 
 
 
 

参考文献

『四季の健康法』 主編:橋本浩一 (緑書房)

『内経気象学入門』 著者: 橋本浩一 (緑書房)

 
 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

 

先週に引き続き、『汗』について書いていきます。

 

 

 

c.生理的な発汗と病理的な発汗

 

 

 

生理的な発汗と病理的な発汗を区別します。

 

 

 

 

生理的な発汗のメカニズムについて、五臓の生理と関連して総合的に説明していきます。

 

 

 

 

『素問』陰陽別論には「陽が陰に加うる、これを汗という。」とあり、

 

 

 

 

陽とは、体内の陽気のことであり、陰とは陰精や津液など、体内の有形のものを指します。

 

 

 

 

通常の生理的な状況においては、陰精や津液などの水液成分に陽気が作用してわずかに発汗させ、これによって生体内の環境の陰陽のバランスや相互の協調関係が維持されています。

 

 

 

1 )生理的な発汗

 

 

 

 

「気候が暑く、衣服を重ね着していると腠理が開いて汗が出る。気候が寒いと腠理が閉じ、気と水湿がめぐらず、水は下焦・膀胱において溜まり、小便となる」が基本となります。

 

 

 

 

排出すべき津液の分が二便で出きらない場合、汗として排出することがありますが、これも全体の津液の観点からみて「排出できている」とみれば生理になり、「二便で出し切れない」という観点からみれば病理でもあります。

 

 

 

 

2)病理的な発汗

 

 

 

 

最終的には腠理の開闔失調に至って起こるものを指します。

 

 

 

 

① 全身的な発汗異常 → 自汗、盗汗、戦汗、絶汗など

 

② 局所的な発汗異常 → 頭汗、手足汗、鼻汗、服汗、心汗、半身発汗など。

 

③ 汗の色が異常 → 黄汗、血汗

 

 

 

 

汗は、水液代謝の一つの役割をしめし、 三焦が関わっています。

 

 

 

また、『霊枢』経脈篇の、手少陽経脈病症に“汗出”とあり、 三焦経絡の失養により、衛気が傷られ汗が出る。

 

 

 

 

 

次週に続きます!

 
 
 

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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