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おばんでございます。樫山です。
立冬を迎え、暦の上でも本格的な冬に突入しました。
二十四節句の冬は立冬から立春までの、立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒という6つの節句を含めた、一年で最も寒い時期です。
冬は強い北風が吹き、空気は乾燥し、一年の内で最も過ごしにくい季節となります。
この先、約半年の間、寒く厳しい気候が続き、身体の不調を訴える方が多くなります。
冬の主気である寒邪によって、身体の陽気が阻滞され、身体を温める作用が低下し、冷えを起こしやすくなります。
また、寒邪は気機を阻滞させ気血の流れを悪くし、痛みを生じやすくなります。
急な気温の低下や、室内と外の行き来による温度変化などによって、風寒邪が侵入しやすくなり、ひどい寒気を伴う、いわゆるカゼと呼ばれる外感表証が起こりやすくなります。
カゼと一言でいっても症状は個人によって様々で、体力の弱っているお年寄りなどは重症化することもあります。
その様な患者さんを治療するときは、気候の影響、さらに患者さんそれぞれの生活状況・身体状態に合わせ、治療に望んでいかなくてはなりません。
※関連ブログ参照
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おばんでございます。樫山です。
夏の高校野球、甲子園大会も閉幕し、夏の終わりを感じる時期になってきました。
関東では先日8月初めての猛暑日となり、涼しい夏だったこれまでと違い、暑さがぶりかえしてきました。
涼しい気候に慣れてきた体には、ちょっと堪える暑さになっています。
暦の上では処暑を迎え、暑さが後退し始める頃ですが、まだまだ厳しい残暑が続きそうです。
しかし、二十四節句の処暑の前には立秋があって、確実に季節は進み移り変わっています。
これからの時期には、ブタクサの影響と言われる秋の花粉症に悩まされる人が多く出てきます。
春の花粉症と同じ様に鼻水やくしゃみが止らない症状が出てくる時期です。
中医学では、この時期の花粉症は、脾気の弱りが関与しているという考え方があります。
脾気の弱りとは、暑い時期に水分を余剰に摂取したり、冷たい物を多く摂取したことにより、飲食物の消化吸収を助ける脾の機能が低下した状態です。
このような夏の過ごし方に問題があると、秋に向けて様々な症状が出現しやすい状況になります。
今年は夏らしい夏という感じが少なく不完全燃焼感が強い人も多いと思いますが、残暑厳しい気候が続きそうでもう少し夏を楽しめそうです。
ただ、夏を取り戻そうとしてあまり無理をしないよう注意していきましょう。
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