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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
弦脈の続き
弦脈が強く鮮明に打っているのは良くない状態なので、常に緩めておかないといけません。
これについて、『胃の気の脈診』を参考にして補足しましょう。
前回、弦脈は木気によって起こり、肝の臓に通じているという話をしました。
木は水に潤されて生きており、土に培養されて成長しています。
もし木の力が強すぎれば、水は吸い取られ、土もパサついて滋養することができません。
人体において、木の気である肝の臓の気が盛んになり、水の気が破られると腎が虚し、土の気が損ずると胃が損傷します。
木の気である肝の臓の気が盛んになっているこのタイミングでは、弦脈を呈しています。
腎は精血の本で、胃は水穀の大元であり、これらは人体の根本になります。
この人体の根本が損傷すると、生きる力、治ろうとする力、生命力は損なわれてしまいます。
木の力が強い状態を示すのが弦脈なので、この弦脈が緩んでいて、水で潤せて、土で培養できている状態が、人体にとっては良い状態なのです。
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『東洋医学の宇宙』緑書房
『現代語訳素問』東洋学術出版社
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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
弦脈の続き
『景岳全書』には、
弦従木化.気通乎肝.可以陰.亦可以陽.但其弦大兼滑者.便是陽邪.弦緊兼細者.便是陰邪.
と書かれており、
弦脈は木気によって起こり、肝の臓に通じています。
肝の臓には肝陰と肝陽がある為、弦脈は陰脈でもあり、陽脈でもあるとも言え、
弦脈に大と滑の脈を兼ねると陽邪を指し、弦脈に緊と細の脈を兼ねると陰邪を示します。
『頻湖脈学』にも、
肝胆脈弦陰陽分.飲痰寒熱瘧疾身.
と書かれており、
肝胆の病の時は陽邪、陰邪問わず、弦脈が現れ、痰飲、寒熱往来、瘧疾などの病の時も弦脈を帯びるとされています。
『胃の気の脈診』では、
生命(胃の気)が困窮した時や衰弱した時にも弦脈を呈すると、述べられており、
胃の気と弦脈について詳しく書かれています。
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
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