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こんばんは!樫部です。
本日は「食後の身体症状」について、お話ししていきたいと思います。
前回のお話はこちら!
脾胃に負荷が掛かると出てくる身体症状について、お話を聞いていくことで、患者さんのお身体が現在どういった状態にあるのか判断する材料となります。
1.食後に眠くなる
東洋医学的には、食後嗜眠と呼ばれ、脾気虚、湿困脾胃に多いとされています。
三食ともに起こるのか、食事量、内容にも左右されるのかについても確認していきます。
食事は、肝気を緩める作用もある為、脾胃メインなのか、肝メインなのか、他の症状を加味して判断材料にしていきます。
2.食べ過ぎたり、食欲が無いのに無理して食べると、悪心、もたれ、下痢がみられる
この場合、脾気虚、脾陽虚に多くみられます。
3.食べ過ぎたり、食欲が無いのに無理して食べると排便したくなる
この場合は、脾気虚、湿困脾胃である可能性が高いです。
4.食過ぎたり、食欲が無いのに無理に食べると腹が脹る、下痢がある
この場合は、脾陽虚、中気下陥に多くみられます。
5.食事ごとに軟便、水様便、未消化便がみられる
この場合、中気下陥が疑われ、空腹時には眩暈や疲労感もみられます。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
『問診のすすめ』
金子朝彦・邱紅梅、東洋医学出版社
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こんばんは!樫部です。
本日は「飲食物と陰陽」について、お話ししていきたいと思います。
前回までのお話はこちら!
飲食物にも陰陽がありまして、特定の味、食品に対する好みが偏って飲食を続けると身体に変化が出てきます。
陰性のものを嗜好すれば陰に傾き、陽性のものを嗜好すると陽に傾きます。
たとえば肉食中心、野菜はまったく食べませんという方の場合は、陽性の肉類が過剰となり、身体が陽に傾いてしまいます。
また、寒熱の問題をチェックする場合は、飲み物についても聞いてみると、良い判断材料となります。
冬でも冷たい飲み物を欲するのであれば「熱」、夏でも温かいものしか受け付けないのであれば「寒」に身体が傾いている可能性がありますが、
健康に良いとテレビで言っていたからと、本当は冷たいものを欲しているにも関わらず、温かいものや常温の飲み物を義務的に飲んでいる場合もある為、詳細を聞いてみる必要があります。
また、東洋医学的に、食事の時間が不規則であったり、早食いや丸飲みするような食べ方は脾胃を傷めやすいとされています。
何をどのくらい食べているかといった情報以外にも、何時ごろ食事を摂るのか、それは規則的なのか不規則なのか、食べ方は早い方か遅い方かなどなど詳しくお話をお聞きすることで、無意識のうちに脾胃に掛かっている負担の状況が明らかになってきます。
つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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2013.11.14
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