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こんばんは、角田です。
前回までの話
シュタイナー教育
シュタイナー教育 (その2)
シュタイナー教育 (その3)
前回、バランスの取れた精神と身体と心が大事というお話で終わりました。
その3つのうち、精神と身体というのは、生まれた時からある程度親からの影響などで決まっていて、いわば変える事のできない部分とされています。
そのため、どうやって生きて行くかがその結びつけを大きく変えて行く事になります。
今回は、シュタイナー教育の目的とした自由をどう手に入れるのかを話してみます。
まず、自由を手に入れる迄に、シュタイナーは7年周期で成長して3回、21年かかると言っています。
その7年の3回とは、まず、生まれた時に物質体としての身体ができます。そして、最初7年目に生命体、次の7年目に感情体ができ、最後の7年目に自我が生まれるとされ、ここでは4つに分類分けされています。
なんかごちゃごちゃしてきましたが、要は、7年ごとに育つ所が違うと考えるので、教育の狙いも変わるという事です。
そして、最初の7年は、その後の何十年より重要な意味を持っているとし、この期間の教育が重要としています。
また、この時期を「模倣の時期」と呼び、生後7年は、子供は主に反復と動きと自分の周りにあるすべてを模倣することを通して学びます。
それには、規則正しい生活のリズムが大きく影響します。毎日の生活のリズムを繰り返す事で、子供の心は安定し、集中力がつくとされ、身体で生活のリズムを覚えて行きます。
静かに座っているのは,子供にとってほとんど不可能なように、子供はすべてを自分の体を通して理解したいのです。
ただ、子供を自由にし、模倣させるには必ず、秩序だった環境、人の姿が必要です。
子供の教育以前に、親はまず、常に子供に見られているという意識を持たないと、子供は悪い習慣も目の前で起こっている事は全て受け入れ、模倣し、吸収してしまいます。
まさに「親の背を見て子は育つ」であります。
気をつけなくては(汗)
また、この時期に知育を何故してはいけないというと、シュタイナーは,約7歳までの子供に早期の知的学習をさせ,知性と記憶を直接要求すると、身体の発達の為に必要なエネルギーを使ってしまうので
精神が疲れてしまうと考えたのです。そして、早期の知的教育は、早産に当たると考え、子供に悪い影響を及ぼすとされています。
幼い子供の身体的発達のために使われるエネルギーと同じものが,後の知的な発達のために使われるとしたために、知性には直接働きかけず,実際の経験と模倣を通じて学習していく形を勧めたのですね。
今回はこの辺で終わります。
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こんばんは、角田です。
前回までの話
人智学が前回、目に見えるものと、目に見えない物とで成り立っているという所で終わりました。
では、その目に見えないものはなんでしょう。
それは、世界は「精神の世界」、「物質の世界」、「魂の世界」で成り立っていて、人間もその3つの世界に住んでいると考えられています。
この法則を見出した事が、人智学の大きな特徴なのです。
そして、シュタイナー教育は「自由への教育」を目的としています。
「成長しつつある子どもの肉体を健全に育てようとするならば、健全な欲求や欲望に対して喜びを求める心に対して親切に応じよう とする態度が必要である」
「正しい方法で魂や精神が育成された人間こそが、将来現実の社会で役に立つ仕事をすることができる」
と、シュタイナーは言っています。
それは、成人したときに、しっかりとした自分をもち、社会や他の人達と良い関係をもち、その中で、何をすべきか自分でしっかりと決めて、それを実際に責任をもって行える人を育てるという事なんです。
確かに、今そういう人が少なくなってると言われてますね。
少し前に、職場で仕事を与えられないと何も出来ない若い人を「くれない族」なんて呼ばれたりありましたよね。(古い?)
話を戻しますが、はじめの精神、物質、魂というのをわかりやすくいいかえると、精神は精神でそのままで判ると思いますが、物質というのは身体、魂とは心に相当すると考えて下さい。
そしてシュタイナーは、バランスのとれた、精神と身体と心を持つ事が必要だといっています。
そのバランスのとれた人が自由な人という事なんですね。
今回はここまでで、次回は精神、物質、魂の所をもう少し詳しく書いて行きます。
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