東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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治療原則―三因制宜

 

 

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こんばんは、三鬼です。

 

 

 

今回は三因制宜という治療原則について書きます。

 

 

 

三因制宜とは、因時・因地・因人の三つの要因に応じて治療を調整する原則です。

 

 

 

同じ病であっても、時期・地域・個人によって治療法を変えるべきだという考え方です。

 

 

 

因時制宜は、季節や時刻に応じて治療を調整することです。

 

 

 

春は陽気が昇発するため、発散の薬を用いやすい季節です。

 

 

 

夏は暑熱が盛んなため、清熱の薬に注意が必要です。

 

 

 

秋は燥邪が多く、潤燥の薬を用います。

 

 

 

冬は寒邪が多く、温裏の薬を用いやすくなります。

 

 

 

因地制宜は、地域の気候や風土に応じて治療を調整することです。

 

 

 

高温多湿の地域では湿熱証が多く、利湿清熱の治療が必要です。

 

 

 

寒冷乾燥の地域では寒証や燥証が多く、温裏や滋潤の治療を用います。

 

 

 

高地と低地、沿岸と内陸でも適切な治療法は異なります。

 

 

 

因人制宜は、個人の年齢・性別・体質・生活習慣などに応じて治療を調整することです。

 

 

 

小児は「臓腑嬌嫩」で薬量を少なくし、作用の穏やかな薬を用います。

 

 

 

老人は気血が虚弱なため、補益を重視します。

 

 

 

女性は月経・妊娠・産後の時期により治療を調整します。

 

 

 

体質により陰虚傾向か陽虚傾向かを見極め、生活習慣や職業も考慮します。

 

 

 

三因制宜により、個別化された最適な治療が可能となります。

 

 

 

【参考文献】

東洋療法学校協会 編;教科書検討小委員会 著.新版 東洋医学概論.医道の日本社;2023

 

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

先週に引き続き、「⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査)」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

3.昼夜との関わり

 

 

“故陽氣者.一日而主外.平旦人氣生.日中而陽氣隆.日西而陽氣巳虚.氣門乃閉.

 

是故暮而收拒.無擾筋骨.無見霧露.反此三時.形乃困薄.”

 

『素問』生気通天論

 

 

人体は、 1日24時間の陰陽とも同調しています。

 

 

 

最も陽気の高まる昼間~夕刻に人間も最も陽気が盛んとなり、最も陰気が盛んとなる真夜中~明け方に人間も最も陰気が盛んとなります。

 

 

4.風向き

 

 

“風従其所居之郷來.爲實風.主生長養萬物.従其衝後來.爲虚風.傷人者也.

 

主殺主害者.謹候虚風而避之.”

 

『霊枢』九宮八風

 

“黄帝曰.願聞歳之所以皆同病者.何因而然.少師曰.此八正之候也.”

 

『霊枢』歳露論

 

 

 

その季節特有の風向きがあります(夏は南~南東の風、冬は北~北西の風など)が、その季節には吹くはずの無い風向きで風が吹くと人体に悪影響を及ぼすことがすでに 『霊枢』で説かれていいます。

 

 

 

5.月齢

 

 

“月始生.則血氣始精.衛氣始行.月郭滿.則血氣實.肌肉堅.月郭空.則肌肉減.

 

経絡虚.衛氣去.形獨居.是以因天時而調血氣也.”

 

『素問』八正神明論

 

 

気血が大いに弱っている重病患者においては月齢の影響を大きく受けるので、治療する側は大いに意識しておく必要があります。

 

 

特に新月あたりでは気血がさらに弱る傾向にあるので要注意です。

 

 

 

6.天地陰陽・四時陰陽に従った刺鍼術

 

 

a.月齢と正気の弱り具合

 

 

大きく正気の弱っている患者に対して新月あたりは強く潟法は施さないのが鉄則です。

 

 

b.季節、風向

 

 

春であれば上へ上へ気が昇るから、気を下げるような治療を考えます。

 

 

春の花粉症や喘息など、上へ上へ突き上げるものは、必ず気を引き下げなければいけません。

 

 

上に取穴するか下に取穴するか、多面的観察がこのとき活きてきます。

 

 

風向きは東西南北から吹き、春には東から、夏には南から、秋には酋から、冬には北からが中心に吹きます。

 

 

また、その季節に吹くはずのない風向きであれば、逆風(邪風)となります。

 

そういう場合には、慎重に穴を使わなくてはいけません。

 

 

例えば、台風が近づくと、外界の湿熱が一気に過度となる。

 

湿熱の影響を大きく受ける患者には、台風が去った後で治療するのが賢い選択肢ですが、そうできない場合には、清熱祛湿を強化する目的で、合谷や陰陵泉や陰谷を使って、健脾利水し、下へ気を降ろすような方法を考えます。

 

 

このように、治療の原則論に合わせ、自然の状況も鑑みて自然の中で治すべきです。

 

 

次週に続きます。

 

 

 

お楽しみに!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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