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こんばんは、永井です。
11月も3週目です。
日に日に気温が下がり寒さが厳しくなっています。
本日は、腎が協調するその他の臓腑の続きです。
肝についてです。
肝腎同源、という言葉があります。
腎は精を臓することを主り、肝は血を臓することを主っています。
精と血は源は同じで、互いに養い合います。
精血が十分に存在することで、血海が満ち溢れます。
また、肝は疏泄を主り、腎は閉臓を主ります。
これは、肝は開き、腎じは閉じる、という役割を意味しています。
こうした開閉が行われることで、血海が十分満たされ、正常に機能するのです。
そして、肝が蔵する血は、血海にも注いでいます。
『肝は血海を司る』、『女子は肝を先天とする』という言葉がありますが、それは、肝が血の臓で、女性の生理的活動と密な関係があることを指しています。
血を臓し、疏泄させるという肝の機能は、月経が定期的に始まり終わる、ということに関して、量的な意味で重要な働きを担っています。
血海に血を蓄え、その血を流しています。
肝気が疏泄され、肝血が豊かに流れ、直接、乳汁を調節し、少腹の気血を調え、陰部の皮膚、毛を栄養しています。
参考文献
『中医婦人科学』 主編:辰巳洋 (源草社)
『現代語訳 黄帝内経素問 上巻』 石田秀実 監訳 (東洋学術出版)
『中医学入門』編著:神戸中医学研究会 (東洋学術出版)
『まんが中国古代の養生法』 絵・文:周春才 訳:鈴木博 (医道の日本社)
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こんばんは。齋藤です。
あっという間に11月も中盤に差し掛かろうとしています。
クリスマスやおせちという言葉をコンビニなどで見かけるようになりましたね。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
前回は、血虚(けっきょ)について書きました。
今回は、「血瘀(けつお)」について書いていこうと思います。
まず、「血瘀」と似た言葉に「瘀血(おけつ)」があります。この二つは東洋医学では区別して使われます。
「血瘀」とは、血液の運行がスムーズでなくなり、滞りが生じている**「状態」**そのものを指します。
「瘀血」とは、その「血瘀」という状態によって、経脈中(血管など)に滞ってしまった血液や、あるいは経脈を離れた血液(内出血など)が体外に排出されず体内に停留してしまった「病理産物」を指します。
内出血して皮膚が青紫色になっている状態(いわゆる「あおたん」)は、まさに「瘀血」が目に見えている分かりやすい例です。
血液は人体の中にあっては滞りなく流暢に流れているのが正常であり、この流れが滞って「瘀血」が形成されると、様々な病変を引き起こすと考えられています。
では、瘀血が形成されると、どういった症状が出てくるのでしょうか。
瘀血が引き起こす症状は多岐にわたりますが、代表的なものには以下のようなものがあります。
・痛み
瘀血が局所の循環障害を引き起こすため、痛みが発生します。
特徴としては、「刺すような痛み(刺痛)」や「痛む場所が移動しない(固定痛)」などが挙げられます。
・外見的な変化
皮膚が紫暗色(しあんしょく:暗く紫がかった色)になったり、舌に紫色の斑点(瘀点)やシミ(瘀斑)が現れたりします。
・腫瘤(しゅりゅう)
瘀血が長期間溜まって大きくなることで、体内に「しこり」や「かたまり」を形成することがあります。
・出血
瘀血によって正常な血液の流れが妨げられ、行き場を失った血液が血管から漏れ出て出血の原因となることもあります。(瘀血出血)
このように、瘀血は局所的な問題を引き起こすだけでなく、全身にも影響を及ぼします。
例えば、瘀血があって循環障害が発生すると、血液だけでなく「気(き)」や「津液(しんえき:体内の正常な水分)」の流れも悪くなります。
気血の流れが停滞することで、熱が発生したり、逆に末端が冷えたりすることもあります。
また、出血が続けば、それは「血(けつ)」の消耗につながります。
血が消耗すると、血によって栄養されている「神(しん:精神・意識活動)」が不安定になり、不眠や不安感などの精神的な症状を引き起こす可能性も出てきます。
さらに、血の減少が「血虚(けっきょ)」や、エネルギー不足である「気虚(ききょ)」の状態を二次的に引き起こすことも考えられます。
瘀血=痛み、と短絡的に考えるのではなく、それが引き金となって様々な病態を発生させる可能性があります。
そのため、瘀血のサインを見つけたら、局所的な問題だけでなく、全身にどのような影響が出ているかを注意深く確認する必要があります。
『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)
『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)
『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
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本日ラストとなります。