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こんばんは 浅田です
前回の続き
参照
緩脈の続き
『景岳全書』には、
和緩不緊也.緩脈有陰有陽.其義有三.
と書かれており、
緩脈というのは、緊張していない脈で、陰証、陽証のものがあり、
緩脈の意味には三つあると述べられています。
一、ゆったりとして、緩やかさを保っていて、浮位にも沈位にも偏らずに中位にある緩脈は、健康な状態を表している。
二、緩脈に滑や大を兼ねるものは、多くは実熱である。
三、緩脈で遅や細を兼ねるものは、多くは虚寒である。
多くの諸家が述べている緩脈とは、この脈のことを言っているのです。
基本的に緩脈は、平人(健康な人)の脈ですが、緩脈に加えてその他の脈状が現れれば、病脈となります。
病脈の場合は、実熱型と虚寒型があるということですが、緩脈を打っているのであれば、大方は軽症であると、『胃の気の脈診』では述べられています。
◆参考文献
『脈経』たにぐち書店
『中医脈学と頻湖脈学』たにぐち書店
『胃の気の脈診』森ノ宮医療学園出版部
『現代語訳景岳全書 脉神章』たにぐち書店
『中医臨床のための舌診と脈診』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
『難経鉄鑑』たにぐち書店
『東洋医学の宇宙』緑書房
『現代語訳素問』東洋学術出版社
『漢辞海』三省堂
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こんばんは!樫部です。
本日は「痰が出る」ことについて、お話ししていきたいと思います。
痰が出るということは、相当な量の津液が停滞して、有形の邪気(湿痰)を形成するに至っているとみることができます。
気滞や外邪の侵襲、脾腎の弱り、湿困脾土などによって津液が停滞すると、それらが凝集して痰を形成します。
この形成の過程に、熱が絡むことが多いです。
また、咳とともに痰が出る病証を咳痰といいます。
痰の特徴から弁別できまして、
痰が稀薄で量が多ければ、寒証や湿証、
粘調で少量であれば、熱証や燥証、
痰が黄色くて粘調だと熱証であることがわかります。
咳痰の弁証分類は、主に6つありまして、まずは外感による咳痰の分類についてお話ししていきます。
1.風邪犯肺(風寒・風熱)
風寒邪や風熱邪が肺を侵襲し、肺気の宣散が阻害され、水湿が貯留して痰が生じます。
希薄で少量または、やや粘調な痰に加えて、咳嗽、悪寒発熱など風寒表証、風熱表証の所見をともないます。
2.肺寒
体質素因が陽虚陰盛で、冷えや冷たいものの飲酒などによって水飲を生じ、寒飲が停滞しているところへ風寒邪を感受することにより生じます。
白色で希薄な痰がみられ、寒がる、四肢の冷え、悪寒が強く発熱が軽い、
その他にも咳嗽、胸痛、呼吸促進といった症状がみられます。
次に外感または内傷による咳痰の弁証分類についてです。
3.陰虚肺燥
湿熱邪を感受して肺の津液が消耗したり、慢性の咳嗽で肺陰が消耗し、肺の清粛の機能が失調して肺気が上逆することにより生じます。
少量で粘調かつ喀出しづらい痰がみられ、痰に血が混ざったりします。
燥邪あるいは肺陰虚の症状も伴います。
4.肺熱
湿熱邪を感受したり、脂物、甘味の過食で痰を生じて鬱し、化熱することによって生じます。
黄色い粘調で、塊や血液が混じった痰がみられ、
その他にも発熱、咳嗽、胸痛、呼吸促進、鼻翼呼吸をともないます。
5.湿熱蘊肺
湿熱邪を感受したり、熱痰の体質持ちであったり、飲酒、辛い刺激物の嗜好により湿熱が蘊結し、肺を上蒸するために生じます。
膿血性の痰や腥い臭いの痰が出ます。
その他にも咳嗽、高熱、潮熱、身体が動かしづらい、重篤になると起座呼吸がみられます。
最後に内傷による咳痰の弁証分類についてです。
6.湿邪犯肺
脾虚で水湿が運化不足となり、湿痰を生じ、肺を襲うために生じます。
白色で多量の喀出しやすい痰がみられ、咳嗽、四肢がだるい、眩暈、すぐに横になりたがる、顔の浮腫がみられます。
「痰が出る」ことについてのお話は以上です。
次回は、胸が苦しいといった症状の「胸悶:きょうもん」についてお話ししていきたいと思います。
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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