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こんばんは 謝敷です
先日の診療中、突然、こみ上げるような咳が出て困っていたところ、
院長が、私の脈を診た後、ふむふむ…と、
文房具屋さんで売っているような直径7ミリ程度の丸いシールを
私の手首(列缺というツボ)と、足(照海というツボ)にペっと貼って下さり、
その直後から胸のつまりやゆるみ、全く咳がこみ上げなくなりました。
種も芽吹くような春の日に、
睡眠不足と、PC作業、極めつけにコーヒー!2杯の日々を送った賜物笑い
やっぱり、すごい…と大感激な瞬間であり、
こういうことが、なかなかEBMの世界に、一つ一つ投じられないもどかしさを感じた一日でもありました。
さて、今日はこれまで見てきた腰部ヘルニアの症例報告の最後の部分を見ていきます。
鍼治療は副作用が少なく、ヘルニアの治療において活用する利点が書かれているものの
同時に、必ずしも全ての症例で有効であるわけではないことも書かれています。
しかし、今回の症例では、様々な症状の顕著な改善と、椎間板脱出部分の有意な減少が観察されたことに触れ、
この治療効果は、鍼の太さや刺激が強かったことに関連している可能性があると記載されています。
(本当か?!!笑)
”By employing thick needles with a 0.4 mm diameter in conjunction with prying-pulling manipulation, it offers prolonged and intensified stimulation, precisely loosens and peels off the adherent tissue, compresses the nerves, relieves pain, and eliminates local inflammation.”
太い鍼を用い手技(こじ開け引き抜く主義…ほぐしながら引き剥がす的な感じでしょうか)を加えることで、
刺激が長く持続し、ヘルニアでの癒着組織がはがれ、神経の圧迫を軽減し、炎症を抑えた… との考察です。
なかなか荒々しそうに書かれていますね
その他にも、鍼が、痛みの伝達に作用し、鎮痛効果を成した可能性や
鍼の刺激による免疫細胞の活性が椎間板組織の自然吸収を促した可能性が書かれています。
鍼灸治療による様々な症例報告が成され、検討されることは、
とても有意義なことであり、学べることも多いと思いますが、
折角であれば西洋医学の生理解剖異なる東洋医学の視座で症例にあたり、
論理的な思考のもとに治療した”らしさ”を残した、むしろ伝える、症例報告を書いてみたいものです。
(参考文献)
Liang H, Huang J.
Case report: Spontaneous regression of extruded lumbar disc herniation with acupuncture therapy. Front Neurol. 2024 Jun 3;15:1381292
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38895697/
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こんばんは 謝敷です
前回より、脱出型腰椎椎間板ヘルニアと診断された
52歳の男性に対する鍼灸治療の症例報告を見ています。
今日は、どのような患者さんなのか、患者さんの概要をご紹介致します。
今回の患者さんは、2023年に激しい腰痛を訴えて病院に受診した52歳の中国人男性です。
仕事はデスクワークが主で、過去1年の間に、数日間、中等度の腰痛を生じたことがありましたが、
下肢への症状はなく、温湿布と休息で痛みが和らいでいたようです。
経済的な制約から、その後も、病院を受診していませんでした。
発症は、来院の1週間で、咳をした際に腰に負荷がかかり、
右下肢に放散痛としびれを生じ、動くと痛みが増し、睡眠に影響するようになりました。
その他、泌尿器症状はなく、内科的疾患や遺伝性疾患はありません。
いつもの問診を想定して読んでいると、
発症前日の生活状況や精神状態等、追記になってしまいますね笑
西洋医学では、どのような検査と診断がされたのでしょうか。
次回は、病院での診断結果を見ていきます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38895697/
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