東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

Search Results for: 脾胃

問診に関して㉟(二便の問診①)

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

 

今週からは、『二便』の問診について書いていきます。

 

 

 

二便とは大便・小便のことを指します。二便の情報から裏における寒熱虚実の鑑別を行います。

 

 

 

まずは大便の説明から行っていきます。

 

 

 

大便の排泄は、直接的には大腸が主っていますが、その他の臓腑(脾胃、小腸、腎、肝、肺等)とも密接な関係があります。

 

 

 

まず、摂取された飲食物は、 胃の腑での腐熟と脾の運化と肝の疏泄によって、小腸へ送られ、小腸で清濁を泌別します。

 

 

 

そこで泌別された濁なるものを大腸へ送り、大腸での燥化と伝導機能によって、大便が形成され、排便に至ります。

 

 

 

ゆえに、大便の排泄には、脾胃の機能、小腸・大腸の機能に加えて、脾胃・大腸の機能を伸びやかにするための心や肝の作用、

 

 

 

そして、大腸と表裏関係にある肺の宣発粛降と水道通調機能、さらに、腎陽の温照や固摂機能も間接的に関わってくることになります。

 

 

A. 八綱と大便

 

 

 

硬く臭いが強いものほど実熱傾向にあり、 ひどい場合には大便秘結し、腹脹腹満や腹痛が強く出現するのが特徴で、下剤で下すとスッキリして疲労感が全く出ないのが特徴です。

 

 

水様下痢で臭いがないものは虚寒を示し、排出後に倦怠感が出現するものほど虚となります。

 

 

一日のうちに複数回排便し、細切れの状態で出たり、不消化であったり、逆に全く出ないのに腹満や腹部膨満感がないものは虚証となります。

 

 

B. 排便の回数

 

 

明代の書物の 『医学入門』には、便秘であるか泄潟であるかは、排便回数で決まり、

 

 

1日1行(大便の回数は、“行”を使います )を順とし、 3~4日便のないものを便秘、 1 日 3~4 行のものを利となす、とあります。

 

 

この時、食事量と大便の量との相関性、多少に注意する必要があります。

 
 
 
 
次週に続きます。

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

 

 

 

問診に関して㉞(発汗の問診⑦)

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

 

先週に引き続き、『汗』について書いていきます。

 

 

 

H.汗の性質・種類

 

 

冷たい汗(陽虚、衛気不足)・熱い汗(外感風熱、内熱)・しょっぱい汗・無味

 

 

汗が冷たく水のようにサラサラして無味無臭なものほど陽虚であることを示し、逆に汗が熱く

 

 

粘稠で臭いが強く、塩味が強いものほど実熱傾向であることを示します。(黄色くなることもある) 。

 

 

1)冷汗 cold sweating:大量発汗により四肢が冷える。

 

 

2)わきがについて

 

 

虚証・実証ともにみられますが、病因としては湿熱蘊結か遺伝的なものが多いとされています。

 

 

肝胆湿熱の液汗として弁証論治するか手術治療を行います。

 

 

3)油汗 oily sweat :油のようなねばねばの汗。

 

 

4)大汗淋漓 great dripping sweat :異常な大量の汗が流れ続けること。

 

 

5)黄汗

 

 

黄色い汗が出て着衣が黄染すること。汗のついた衣服が黄色く染色されてしまいます。

 

 

黄疸でもみられますが、ここでは黄疸の出ていない場合をとりあげます。営衛壅閉、湿熱蘊積。

 

 

 

I.発汗部位

 

 

1 )上半身

 

 

→気の上逆を示すことが多いです。気の上逆+内湿

 

 

2)全身

 

 

→腎の弱り

 

 

3)下半身

 

 

→内湿、とくに粘った熱い汗は湿熱を示します。手掌・足底の少量の汗は一般的な生理現象です。

 

 

4)頭汗 sweating from the head

 

 

頭、顔または首の過度の発汗のこと。実証では上焦の邪熱、中焦の湿熱によるものが多いです。

 

 

虚証では陽気不足によるものが多く、その他では、関格、水結胸、少陽病。

 

 

重病の末期で突然たくさん汗がでるのは虚陽浮越。

 

 

5)額・鼻の頭

 

 

脾胃の弱り

 

 

6 )脇汗 sweating from the armpits

 

 

脇の下からの過度の特定の発汗。 心肺の弱り、 肝陰虚、肝胆湿熱

 

 

7)胸

 

 

心脾気虚、心腎陰虚、虚証

 

 

8)心汗 sweating from the heart region

 

 

前胸部の過度の発汗のこと。心脾両虚、心腎陰虚。

 

 

9)陰汗 genital sweating

 

 

陰部の局所化された発汗のこと

 

 

10)手足汗 sweating from the hands and feet

 

 

手と足からの過度の特定の発汗のこと。脾胃湿熱、脾胃気虚、脾胃陰虚。

 

 

J .発汗後の疲労の程度について

 

 

発汗後肉体的に疲労感が強くなる場合は正気の弱りがあることを示唆します。

 

 

“ 疲れなし”というのは実はグレーゾーンであり、“ 発汗した方がすっきりして楽になる”のであれば正気の弱りがほぼなく、湿邪や熱邪が発汗によって軽減したと解析できます。

 

 

K.八綱と汗

 

 

表における虚実の弁別として、自汗があれば「表寒虚(桂枝湯証)」、無汗であれば「表寒実(麻黄湯証)」という鑑別要因のーつとなり得ます。

 

 

既述の通り、汗の性質で、寒熱虚実がある程度判別できますが、他の所見と総合して判断することが重要となります。

 

 

 

次週からは「大便(二便)」に関して書いていきます。

 
 
 

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

 

 

 

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ