お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
****************************************************************************************
読者の皆様、 こちらのバナーのクリックにご協力下さい!
こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
牛肉、鳥肉、豚肉、羊肉と書いてきました。
今回は馬肉になります。
まずは歴史から。
もともと日本に馬は存在せず、弥生時代末期ごろに大陸から連れてこられたのではないかと考えられているようです。
早く走る能力や持久力が着目され、移動の手段や農耕などに利用されるようになりました。
675年に天武天皇によって牛・馬・ニホンザル・ニワトリ・犬を食べることを禁ずる「肉食禁止令」が出されました。
ちなみに、この肉食禁止令ですが、全く食べては駄目ということではなかったようです。
毎年、4月~9月までの農耕期間に限り食用と狩猟が禁止されていたようです。
対象となっていたのは、牛、馬、猿、犬、鶏で、鹿と猪(イノシシではなくブタ)はこれに含まれていなかったようです。
牛や馬は農耕や重い荷物の運搬には欠かすことが出来ず、鶏は神の使いとする神道に配慮したからと考えられています。
また鹿は新芽を食べ、猪は夜間に農作物を掘り起こして食べてしまうし、共に農耕の妨げとなります。
ちなみに、このころ日本でも犬は食べていたようですが、猿は食べていなかったようですね。
このことから、675年頃には、馬肉は食べられていたことがわかりますね。
日本の肉食禁止令は仏教の考えがもとになっているようで、過去にこのような令を出した天皇や将軍はたくさんいるようですね。
馬肉を庶民が食べ始めたのは江戸時代ごろからといわれています。
馬肉・馬刺しを食べる文化が広まったのは、肥後熊本藩初代藩主の加藤清正にルーツであるという熊本県の俗説が有力です。
400年前の文禄・慶長の役当時に豊臣秀吉との朝鮮出兵で大陸に渡った際、食糧が底をつき、やむを得ず軍馬を食した事が発端となりました。
帰国後も好んで馬刺しを食べたことから領地である熊本で馬刺しを食べる文化が根付き、全国へと広まったと考えられているようです。
こんな事がきっかけなのですね。
さすが「地震加藤」です!
江戸時代には、食料としてだけでなく、滋養と強壮によい「薬膳料理」として扱われていました。
また民間療法として湿布のように火傷に貼ると、患部を冷やす役割を果たしていたようです。
身体を冷やしてしまうことから、「妊婦が食べてはいけないもの」などといわれていますが、実際のところは「リステリア菌とトキソプラズマ」に感染する可能性が高いためだそうです。
では、なぜ馬肉は「さくら」と呼ばれるようになったのでしょうか。
説がたくさんありすぎるため、以下羅列します。(笑)
ちょうど桜が咲く季節の馬肉が脂のバランスが良くて、美味しいからと桜肉と呼ばれるようになった説。
坂本龍馬が高杉晋作とお酒を飲んだ時に歌った、「咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が騒げば花が散る」という都々逸から、「駒=馬に桜」が一対の言葉となり桜肉と呼ばれるようになった説。
高村光太郎の詩「夏の夜の食欲」の、「浅草の洋食屋は・・・・・(中略)ビフテキの皿に馬肉(ばにく)を盛る。泡の浮いた馬肉(さくら)の繊維(後略)」の一節が元となり広まった説。
江戸時代には獣肉を食べる事が禁じられていた為に、役人にバレないように「猪=ぼたん」「鹿=もみじ」「馬=さくら」と、隠語で呼ばれるようになった説。
千葉の佐倉に江戸幕府の牧場地があり、立派で良い馬が揃っていたことから、「馬といえばサクラ(佐倉)」と呼ばれるようになった説。
色々とありますね~。
個人的には、役人にばれないように使用していた隠語説好きですね。
続く
関連ブログ
読者の皆様、こちらのバナーのクリックにご協力下さい!
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
求人募集しております!
募集内容の詳細は こちら !!
↑↑↑ ↑↑↑
読者の皆様、 上のバナーを1日1回クリックにご協力下さい!<m(__)m>
**************************************************************************************
おばんでございます。樫山です。
前回までのブログ
↓ ↓ ↓
前回は、現代で言う感染症のような症状を東洋医学ではどう考えているか書きました。
やはり昔から流行病というのはあって、普段診る様な一般的な風邪などの症状とは違った、独特な症状が出ている病に対し温疫という独立した考え方がありました。
東洋医学でもそれらの症状に対する考え方や治療法があり、様々な対処法が考えられてきました。
現代西洋医学では、急性感染症に対し、抗生物質やワクチンなどを発見し対処してきました。
中には非常に効果のある薬もあり、多くの感染症の治療に効果を上げています。
ただ、今後も未知のウイルスや細菌が出現し、人類の生命を危険にさらす事があるかもしれません。
東洋医学は感染症の治療は不得手と言われる事がありますが、全く手出し出来ないという訳ではなく、東洋医学独自の治療法があります。
人間にはもともと自分を感染源から守る抵抗力が備わっていて、感染源を薬で 直接殺すのではなく、自分の抵抗力を高めてやることによって感染源を排除する。
そのような考え方が根底にある東洋医学が、感染症の予防や治療に役立つ事も大いにあると思います。
*****************************************************************************************
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.11.25
牙齦萎縮(がぎんいしゅく)とは①2025.11.24
感謝を込めて2025.11.23
第43回日本東方医学会2025.11.22
婦人科⑪2025.11.21
反応の違い2025.11.20
治療原則―三因制宜2025.11.19
問診に関して54(⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)②)2025.11.18
牙歯焦黒(がししょうこく)とは②2025.11.17
血の病㉔2025.11.16
プラセボとは(同一化の法則)⑩2025.11.15
婦人科⑩2025.11.14
関心ごと2025.11.13
治療原則―調整陰陽2025.11.12
問診に関して53(⑨女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)①)2025.11.11
牙歯焦黒(がししょうこく)とは①2025.11.10
血の病㉓2025.11.09
プラセボとは(同一化の法則)⑨2025.11.08
婦人科⑨2025.11.07
良い季節2025.11.06
治療原則―扶正祛邪2025.11.05
問診に関して52(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査④)2025.11.04
牙疳(がかん)とは②2025.11.03
血の病㉒2025.11.02
プラセボとは(同一化の法則)⑧2025.11.01
婦人科⑧2025.10.31
慎重かつ安全に2025.10.30
治療原則―治病求本2025.10.29
問診に関して51(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査③)2025.10.28
牙疳(がかん)とは①2025.10.27
そろそろ立冬2025.10.26
プラセボとは(同一化の法則)⑦2025.10.25
婦人科⑦2025.10.24
良い刺激2025.10.23
臓腑弁証―腎の病証2025.10.22
問診に関して㊿(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査②)2025.10.21
牙歯浮動(がしふどう)とは②2025.10.20
10月20日2025.10.19
プラセボとは(同一化の法則)⑥2025.10.18
婦人科⑥2025.10.17
身近なもの2025.10.16
臓腑弁証―肺の病証2025.10.15
問診に関して㊾(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査①)2025.10.14
牙歯浮動(がしふどう)とは①2025.10.13
血の病㉑2025.10.12
プラセボとは(同一化の法則)⑤2025.10.11
婦人科⑤2025.10.10
後期は実践2025.10.09
臓腑弁証―脾の病証2025.10.08
20歳2025.10.07
牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは