東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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プラセボとは(同一化の法則)①

 

 

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こんばんは 謝敷です。
 
 
 
 
 
 
 
 
一雨ごとに、季節が変わっていく…
毎年、春に、夏に、秋に、冬に移っていく頃の雨に傘をさし、その音を聞きながら味わっているのですが、
最近の雨は・・めちゃんこ強いですね@@!!
竜巻や雷としてやってくるので、少し驚きながら、これも自然界の調節能力なのかな…と観察しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、今日からはかねてより、私がぬぬぬ、と考えている「プラセボとは・・・」という問いについて、
アメリカで”統合医療の父”と呼ばれているAndrew Weil教授が共著となっている
↓↓以下の論文↓↓を読んでいきたいと思います!↓↓
 
 
 
 
 
 
 
 
そもそも「プラセボ(Placebo)」とは、
ヘブライ語聖書にある「エクレタ」という言葉を、ラテン語に翻訳する際、
喜ばせる、喜びを与える、承認される、喜ばしい、心地よい、受け入れられる、合う、満足する
という意味を有するPlaceという単語をあてらたことに始まるようです。
 
 
 
 
 
 
 
医学上、初めて使用されたのは18世紀後半になってからで、
患者の治療への期待を満足するために用いられるありふれた方法や薬」と定義され、
パンを錠剤にしたものや着色した水等で、患者を喜ばせる手段として使用されたようです。
 
 
 
 
 
 
 
その後、20世紀には、
患者を満足させるためだけに投与される不活性な薬剤や製剤」と定義され、
徐々に研究において、医薬品の有効性を判断するために使用されるものとなります。
 
 
 
 
 
 
 
20世紀半ばには、「偽薬」を使用することによる「プラセボ効果」という表現が使用されるようになり、
同時に、「毒性や負の効果」をもたらす「ノセボ効果」という言葉も普及します。
 
 
 
 
 
 
そして「プラセボ」の意味から、「喜ばせる」という目的が廃止され、
心理的・精神生理学的効果、活性物質と活性物質、研究における「対照」としての役割が認められるようになり、
患者さんの期待やその他の心理的要因を通じて作用するメカニズムが提唱されるようになりました。
 
 
 
 
 
 
その後も、
「効果を発揮するために意図的に行われる、
または患者、症状、症候群、または疾患に無意識のうちに効果がある治療手順やその要素だが、
治療対象となる症状に対する特定の活性を客観的に持たないもの
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「患者の状態の変化が、その治療介入の特定の薬理学的または生理学的効果によるものではなく、
その介入の象徴的な重要性に起因すること」等と定義が変化していきました。
 
 
 
 
 
 
 
2023年時点では、
プラセボ効果は、プラセボ薬やプラセボ治療、あるいは参加者の信念によってもたらされる有益な効果のこと
を指し、これは、
プラセボやその操作自体の特性に起因するのではなく、
期待や、過去の治療経験、他者の有益だったというエピソード、
その場の雰囲気や、治療方法、治療者との関係性等の相互作用によって起きる
神経生物学的変化の一連の反応」と説明されるに至っています。
 
 
 
 
 
 
 
 
つまり、歴史の流れの中で、プラセボは、
偽の治療法や薬で患者さんを喜ばせるものから、
患者さんの信念や期待に対する薬物、治療、または操作となり、
現在では、薬理学的特性や物理的操作に基づいて利益(または害)を生み出す可能性がないもの
概念が変化したようです。
 
 
 
 
 
 
 
しかし、このレポートでは、現時点においても、プラセボの定義が、
実際の現象を網羅しておらず、あいまいさに満ちていることを指摘しています。
 
 
 
 
 
 
 
言葉の定義は進化、発展しているようですが、
何か純粋な概念は語源にあったように感じてしまいます。
介入研究では、ノイズ(邪魔者)として捉えられる「プラセボ」。
 
 
 
 
 
 
もちろん、薬や他の治療法の効果を検討する際には、その純粋な効果の検討を阻害してしまうのですが、

個人的にはプラセボでしっかり症状が治れば、それは一番害の少ない治療法なのではないかと思ったりしています。
人の持っている心と身体の力を良く引き出せているのではないかなぁと。

 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、「同一化の法則」とは何なんでしょう…興味大です!
来週も、続きを見ていきます!
 
 
 
 
 
<参考文献>
Bierman SF, Weil A, Dahmer S. Placebo and the law of identification. Front Psychiatry. 2024 Dec 6;15:1474558. doi: 10.3389/fpsyt.2024.1474558. PMID: 39713767; PMCID: PMC11659211.
 
 
 
 
 
 
 
 

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硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

 

 

 

金曜日は、台風が来ましたね。(金曜日に書いているので、今まさに土砂降りです)
カンカン照りの日が続いていたので、植物にとっては恵みの雨。
ゴクゴク飲んで、葉も幹も根っこも、ほてりをとって潤うといいなと思います。

 

 

 

 

 

さて、今日も硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告を見ています。
最終回です!

 

この症例報告では、歩行も困難なほどの硬膜穿刺後頭痛に対し、
鎮痛剤や制吐剤、2回の鍼治療で、症状の緩解を見せました。

この変化の機序として、
西洋医学的には、鍼治療が、神経伝達物質や神経ペプチドの調整を行い、
三叉神経や脊髄後角ニューロンを抑制することで、痛みを軽減したと考えられる、と考察されています。

一方、伝統中医学的な観点からは、特定のツボに刺鍼することで、経絡の流れの阻滞を解消し、
痛みを和らげたと考察しています。

 

最後に、レポートの最後では、患者さんの声として、以下のような感想が記載されています。

 

 

 

全体的に気分が良くなり、頭痛と吐き気が少し和らぎ、良い治療だった。
最近の病院は不思議で、患者に触れない。
病院には、見えない壁がある。
西洋医学が、「処方箋は喜んで出すが、肩を揉むのはやめよう」と決めているのは変だね。
逆に言えば、処方を出すのは簡単で、時間をかけて患者と共感し、安心感を与える方がずっと難しい。

 

 

 

 

素晴らしい症例でしたが、この症例報告を読んで、鍼や東洋医学に興味を持っても、
中医学的には、何を根拠に弁証し(脈やツボの変化の記載はありますが詳細はありません)、選穴し、
結果、その根拠となった所見がどのように変化したのか…の記載がないので、
結局東洋医学は、謎めいたままで終わってしまうのではないかと感じました。

 

 

主観に頼らざるを得ない治療法だからこそ、可能な限り弁証の根拠となる所見を言語化し、
他者と共有できるようにすることは、
東洋医学が医療として広く活用されるベースとなるのではないかとも思います。

 

 

 

 

そういった症例報告か、介入研究の成果を、いつか出してみたいな…
そして、それが、ひいては、色々な症状で苦しい患者さんに対して、
「鍼灸が選択肢として検討される」未来に繋がって、
薬漬けや自身の苦しい日々との闘いの一助になったらいいな…そんな風に夢見てしまいます。

 

 

 

 

参考文献

Acupuncture for the Management of Postdural Puncture Headache: A Case Report.
Chang A, Acquah J, Reddy S, Chao MT.
Glob Adv Health Med. 2016 Jan;5(1):103-6. doi: 10.7453/gahmj.2015.010. Epub 2016 Jan 1. PMID: 26937320; PMCID: PMC4756779.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4756779/

 

 

 

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