東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告②

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

 

 

 

いつも朝ドラを見て仕事に出るのですが、
アンパンマンが、実はとっても奥深い優しさを持ったヒーローであることを知り、
今更ながらファンになりました。
グッズのを持つのはさすがに恥ずかしいけれど、
柳瀬さんの詩集は手に取ってみたいなと思う今日この頃です。

さて、先週から硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告を見ています。
今回は、患者さん(男性)の介入前の所見を見ていきます。

人工肛門を閉じ、小腸に一時的な人工肛門を作る手術の後、
2日の間、この症例の患者さんは激しい吐き気を訴えます。

 

 

 

 

3日目に、術後管理のために挿入されていた硬膜外カテーテルが抜け落ち、
その午後に、光線過敏症と吐き気を伴う頭痛(両眼と後頭部)を感じました。
頭痛は、歩行すると悪化し、痛みの強さは0~10のうち5~6でしたが、
頭痛のため、歩行も食事もできませんでした。

4日目、症状は悪化し続け、痛みの強さは最大の10となりました。
鎮痛薬を服用しても改善せず、その午後に鍼治療を受けることになりました。
鍼治療の3時間後、頭痛の痛みは7に低下します。

 

術後5日目、痛みの度合いは8程度の頭痛が続きますが、
患者さんは、西洋医学における治療(硬膜外血液パッチやカフェイン静脈内投与)を拒んだため、
2回目の鍼治療を受けることになりました。
鍼治療後、30分程度で、痛みの度合いは5に低下しました。

翌日には歩行や食事の摂取ができるようになり、痛みの度合いは2に下がり、
鎮痛薬で疼痛コントロールができるようになったため、退院しました。

 

 

 

 

 

鍼治療が、顕著に頭痛の度合いを軽減させていますね。
次回は、実際に行われた鍼治療の詳細を見ていきます!

 

 

 

 

 

来週から、経過を見ていきます!

 

 

 

参考文献

Acupuncture for the Management of Postdural Puncture Headache: A Case Report.
Chang A, Acquah J, Reddy S, Chao MT.
Glob Adv Health Med. 2016 Jan;5(1):103-6. doi: 10.7453/gahmj.2015.010. Epub 2016 Jan 1. PMID: 26937320; PMCID: PMC4756779.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4756779/

 

 

 

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線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告④

 

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こんばんは 謝敷です

 

 

 

 

 

あまりドラマは見ないのですが、総合診療医が主役という「19番目のカルテ」というドラマが始まったとのことで、録画して見てみました。
主役やまつじゅん!嵐世代としても、嬉しいです。笑
そして、そのドラマ、なんと、1話目の患者さんは、この線維筋痛症の患者さんでした!
(これはネタバレというのでしょうか…あまりネット社会のことが分からず、申し訳ありません)

 

 

「異常なし」「ストレスのせい」「年齢のせい」…
身体に不調を抱える中、これらの言葉で対処されてしまうことは、
患者さんにとって孤独の戦いの始まりになってしまう…

 

 

 

私が東洋医学を学びたい、広めたいと思うきっかけは、
まさにこうした患者さんを病院で目にすることが多かったためでして、
映画でもないのに、見た後、涙が止まりませんでした。

 

 

 

でも診断だけでは、なかなか症状は変わらない。
診断されたからと言って、適切な治療法が確立されていない疾患が沢山あるのが現実です。
東洋医学も、もちろん万能ではありません。
でも、適切な診察を行なえば、「原因不明」と「成す術なし」にはならない、という点が、
私にとって、最大の東洋医学の魅力でもあります。

 

 

 

さて、この患者さんは、東洋生医学ではどのような状態と考えられ、なぜ鍼灸が有効だったのでしょうか。
今日は考察を見ていきます。

 

 

 

 

先行研究では、線維筋痛症は自然緩解する可能性が低いことが報告されていますが、
この症例では、約3か月の間に、重症度が重度から軽度に軽減しました。

 

この要因として、以下の3点が述べられています。

 

 

 

 

・西洋医学とは異なる治療理論と治療法を用いたこと

 

 

 

 

・線維筋痛症発症の早期段階で介入できたこと
 (痛みが慢性化している患者さんでは、表皮内の神経線維見d都度の低下が報告され、鍼治療が効きづらくなる可能性が報告されています)

 

 

 

 

・患者さんが抗精神薬(SSRI)を服用していたこと
(鍼治療もSSRIもセロトニン系の神経活動を調整し、痛みを改善する可能性が示唆されています。
 今回SSRIと鍼治療を併用したことが、疼痛の緩和に相乗的な効果をもたらした可能性が考えられます)。

 

 

 

 

 

こうした症例をきっかけに、線維筋痛症という疾患の認知度が上がり、
早期の治療開始の重要性が認められ、
西洋医学と東洋医学の同時介入から、重症化の予防、痛みの改善に繋がる未来が描かれたらいいですよね。

 

 

論文という文字の羅列ですが、こうした総合診療医の先生の熱い思いが伝わってくる症例でした。

 

 

 

 

 

 

Masuda T, Egawa K, Takeshita Y, Tanaka K.
Early-Phase Intervention With Traditional Japanese Acupuncture and Moxibustion for Fibromyalgia: A Case Report.
Cureus. 2024 Nov 25;16(11):e74385. doi: 10.7759/cureus.74385. PMID: 39723277; PMCID: PMC11669051.

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11669051/

 

 

 

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