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こんばんは 謝敷です^^
今回はCochranレビューにて参照された線維筋痛症に対する日本の研究結果をご紹介したいと思います。
具体的な論文についてみたことはありませんでしたね!
システマティック・レビューは、こうした1件1件の論文を集積して検討したものです。
具体的な論文を見た方が、研究内容のイメージはつきやすいと思います!
ご紹介する論文は明治国際医療大学 伊藤和憲先生の
「Effects of acupuncture to treat fibromyalgia: A preliminary randomised controlled trial」です。
【目的】
この論文では、線維筋痛症の痛みとQOLに対する鍼治療の効果を検討しています。
【研究の方法】
対象:
25~63歳の女性13名、男性3名(計16名)で、
以下の条件を満たしている線維筋痛症患者さんが研究の対象となりました。
・線維筋痛症の診断基準を最低1年以上満たしている
・6か月以上、広範囲に痛みを生じている
・神経学的検査が正常
・線維筋痛症のための処方薬が効果をなさない
以前に鍼治療を受けたことがある者や、出血性因子がある者、
自己免疫疾患や炎症性疾患を有する者、他の治験参加者、妊娠・授乳中の者、
障碍者給付を受けている者、線維筋痛症に関し訴訟中の者は対象に含まれていません。
鍼治療の概要:
刺した鍼に電気を通す電気鍼治療を15分、
その後、トリガーポイントと呼ばれる体表のポイントに鍼を刺し15分置く
という治療が行われました。
電気鍼では、鍼を刺す場所は前腕と下肢で、5~20㎜ほどの深さまで刺入し、
通電は4Hz、強度は筋収縮する程度で、痛みを感じない強さで行われました。
トリガーポイントへの鍼は、患者の症状や痛みの状態に従い、最大10か所に鍼をしています。
深さは10~20㎜で、雀啄(じゃくたく)といって、鍼に振動を加え、
局所的な筋肉の収縮反応を誘発して行われ、その後、10分置鍼されています。
(鍼を刺した筋肉は主に次の7か所です。
胸鎖乳突筋、僧帽筋、大胸筋、腰方形筋、脊柱起立筋、中殿筋、ハムストリング他)
鍼は、4年間の鍼灸研修と、3年または10年の臨床経験を積んだ鍼灸師が行ったようです。
介入(鍼治療)のスケジュール(概要図はこちら):
この16人をランダムにグループAとBの2つのグループに分け、
グループAは、最初の5週間は鍼を受けず、5週後に週に1回・計5回の鍼治療を受けました。
グループBは、Aグループが鍼を受けていない5週間にも
週に1回鍼治療を受け、結果、合計10回の鍼治療を受けました。
しかし参加者は、この治療手順やどのような治療が行われたかは知らされず、鍼治療が実施されています。
さて、この研究の結果はどうなったのでしょうか!
次回、結果をご紹介します。
<参考文献>
・Itoh K, Kitakoji H. Effects of acupuncture to treat fibromyalgia: a preliminary randomised controlled trial. Chin Med. 2010 Mar 23;5:11.
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こんばんは謝敷です^^
今回も先週に続き線維筋痛症に対する鍼灸治療のCochranレビューを見ていきます。
▽無治療との比較
電気鍼・トリガーポイントへの鍼治療を鍼治療なし群と比較した場合、
痛みの度合いは、鍼をした方が、統計学的に有意に下がったと報告されています。
(最大の痛みを100とした場合、痛みの減少した点数の平均の差は22.4点)
その他、全般的な健康感や疲労の軽減についても、鍼をした方が向上しましたが、
睡眠については無治療群と鍼治療群では統計学的な差は見られませんでした。
▽偽鍼治療との比較
痛みの度合いや全般的な健康感、睡眠の状況、倦怠感、こわばり、圧痛については、
電気鍼を行った場合、偽の電気鍼よりも統計学的に有意に改善したと報告されています。
(最大の痛みを100とした場合、痛みの減少した値点数の平均の差は13点)
介護者から見た全体的な健康状態についても、電気鍼治療をした群では有意に良い結果となったようです。
一方、電気を通さない鍼と偽鍼の間には有意な違いは認められませんでした。
治療後1か月の身体機能では、むしろ偽鍼の方が優れていたという報告もあります。
▽西洋薬(アミトリプチリン:抗うつ薬)との比較
痛みの度合いは、鍼治療群において、統計的に有意に低下したと報告されています。
(最大の痛みを100とした場合、痛みの減少した値点数の平均の差は17.3点)
圧痛点の箇所についても、鍼治療群の方が有意に減少しています。
また鍼治療に三環系抗うつ薬と運動を併せて行った場合と、服薬のみを比較した場合も
痛みの度合いや圧痛は、鍼治療群にて有意に減少し、
6か月の治療経過観察においても、効果は鍼治療を実施た方が優れていたと報告されています。
▽刺激(得気)のある鍼治療と刺激(得気)のない鍼治療との比較
鍼治療では、「得気」といって、特有の響きを生じることがあります。
同じ鍼治療でも「得気」の有無によって効果の差があるのかといった検討も行われていました。
結果、痛みの度合い、身体機能、疲労感について、両者に優位な差は見られなかったようです。
今回参照された研究の中には、日本人が報告したものもあります。
これまでシステマティックレビューと呼ばれる、複数の論文を統合した結果を見て参りましたが、
次回は少し、具体的な論文として、今回のCochranレビューで参照された日本の論文内容をご紹介したいと思います!
ご参考:記事概要
9つの試験(365名)
データベース等にて、2名の評価者が論文要約をスクリーニングし、
2011年12月までに発表された米国、スイス、ブラジル、日本、中国での研究を採用。
【対象者】米国リウマチ学会の線維筋痛症分類基準にて線維筋痛症と診断れた18歳以上
【介入方法】鍼灸治療(経皮電気刺激療法、赤外線、レーザー、デジタル圧力、刺さない鍼は除外)
【比較対象】偽鍼、認知行動療法、薬物、運動療法
【評価項目】主要評価 痛みの強さ、身体機能、幸福度、睡眠、疲労、朝のこわばり、有害事象
副次的評価 圧痛、精神的な健康、鎮痛剤の使用、症状変化、介護者による全体的な健康状態
<参考文献>
・Cochranレビュー 線維筋痛症
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD007070.pub2/full#CD007070-abs-0001
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2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
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