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こんばんは 謝敷です^^
本日は慢性腰痛に対する鍼灸のエビデンスについてご紹介いたします!
まずCochranライブラリーでの評価をみてみます。
ここでは「明確な病因がなく3か月以上痛みが続く腰痛」を対象に、
33 件の研究 (37 件の論文 対象者8,270 名)が参照され、
鍼治療の有効性について検討しています(2020年)。
慢性腰痛コクランライブリーはこちら
参照された論文はドイツ、中国、米国、英国、日本、
スペイン、スウェーデン、イタリア、韓国、インド、
ブラジル、レバノン、イランなどでの行われた研究結果が含まれています。
色々な国で検討されているのですね!
参照している研究では、
主に痛みの度合いや、日常生活動作(機能)、生活の質等に対し
鍼治療が偽の鍼、無治療、通常の治療(鎮痛薬や運動療法等)と比較して
有効であったかを検討しています。
治療の種類は、中国医学理論を運用したものから、
現代医学の神経や筋肉をもとに刺す鍼、電気を通す治療(通電)も含みます。
結果、
鍼治療群 と 偽鍼治療群 の治療直後の痛みの軽減度の差は-9.22、
鍼治療群 と 通常治療群 の治療直後の痛みの軽減度の差は-10.26、
鍼治療群 と 無治療群 の治療直後の痛みの軽減度の差は-20.32
であったと報告されています。
一見、お!鍼治療は効果がありそう!と思えますが、
臨床的に意味のある違いを示す差は、ここではマイナス15として統計学上評価されているため、
無治療群と比較した場合のみ、鍼治療は鎮痛効果の可能性が示されたとの結論に至っています。
今回ご紹介するのは研究結果の一部の抜粋ですが、皆様はこの結果をどう読まれますか?
またこれらの研究は「盲検化」の不十分さが課題として指摘され、
信頼度が低い結果であるとも記載されています。
結果の解釈や、「盲検化」をはじめとする鍼灸に関する臨床研究の課題については、
また別の機会に吟味していこうと思います。
次回は頭痛と鍼灸について見て参ります!
<参考資料>
・Cochran Library
https://www.cochranelibrary.com/cdsr/doi/10.1002/14651858.CD013814/full/ja
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こんばんは 謝敷です^^
これまでEBMとは何かを見て参りました。
それも一重に鍼灸のエビデンスをご紹介するため…笑
私が大学院に進学するきっかけにもなった“鍼灸はエビデンスに乏しい”という現状ですが、
鍼「acupuncture」をキーワードに論文を検索すると、
1827年から2023年(9月16日時点)までの間の42,530件が表示されます(論文検索サイトPubmed)。

(ちなみに1827年の文献は、米国の医師が慢性下痢の症例報告の中で、
リウマチの痛みに対し、鍼を刺すことで痛みが緩解することがあったことを記載していました!)
米国のニクソン大統領が中国を訪問し、
鍼麻酔への注目が高まった1970年頃から論文数が増え始めているのが興味深いですね。
1980年代は、鍼麻酔から派生して、動物を対象に、
なぜ鍼は痛みを抑えることができるのか(鎮痛機序)を中心に研究が行われていました。
しかし、鍼灸は効果の評価が難しいことや
患者さんによって治療方法が異なること(疾患によって同じツボを使用しない)等により、
いわゆる信頼度の高いといわれるエビデンスを作ることには課題があり、
症例報告と言って、治療経過の記録が主なエビデンスとなっていました。
2000年以降、鍼灸にも例外でなくEBMの波が押し寄せ、
臨床研究(ヒトを対象とした鍼灸効果の検証)が徐々に増えていきます。
そして現在、約4万件ほどある論文の中から、こちらのブログでは、
EBMの歩み2(こちら)でご紹介したGRADEシステムを活用している
Cochrane やUpToDateで検討されている鍼灸治療や
日本のガイドラインに鍼灸の活用が示されている疾患についてのエビデンスを紹介させて頂こうと思います。
Cochranとは英国に本部をおく国際的な非営利団体で、
コクラン・レビューとして、多くのシステマティック・レビューを作成し、
エビデンスの質の高さが評価されています。Cochranサイトは→こちら
UpToDateは米国に本部をおく情報サービス事業会社が提供する情報で、
専門医が診断、治療、予防、予後等について、エビデンスに基づいた臨床情報を執筆し、
信頼性の高い臨床情報源として評価されています。UpToDateサイトは→こちら
では早速次回は、これらの情報源を元に、
国民生活調査で男性では1位、女性では2位の有訴者率を誇る
「腰痛」についての鍼灸エビデンスをご紹介いたします!!
<参考資料>
・寺澤佳洋 編著.鍼灸のことがきになったらまず読む本. 中外医学社, 2022.
・川喜多健司, 矢野忠 編著.鍼灸臨床最新科学. 医歯薬出版株式会社, 2014
・Elliotson J. On the Use of the Sulphate of Copper in Chronic Diarrhœa. To which are added some Observations on the Use of Acupuncture in Rheumatism. Med Chir Trans. 1827;13(Pt 2):451-68.
・Cochrane https://www.cochrane.org/about-us
・UpToDate https://www.wolterskluwer.com/ja-jp/solutions/uptodate
・厚生労働省eJIM https://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/index_cochrane.html
・日本病院ライブラリー協会 https://jhla.jp/katudo/rinsho-kyu/rinshosienjigyo/update/
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