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2012.11.20
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先日、こんな患者さんがおられました。
以前から清明院にかかっておられる患者さん。
様々な症状、いずれもかなり落ち着いていたが、久しぶりに来院。
歯ぐきが膿んで、膿みが骨まで達していて深いので、歯を抜かなければいけなくなったと。
・・・で、いざ抜歯する前に血圧を測ったら、180/100だった。
担当の歯医者さん曰く、
「上が150以下じゃないと抜歯できない。内科医を紹介するから、降圧剤をもらって、飲んで下さい。」
と言われたと、不安顔。
この患者さんは、以前から西洋医学よりも東洋医学、鍼灸であらゆる症状を治してきており、”降圧剤”という響きに非常に抵抗を覚えたそうです。(苦笑)
「降圧剤!?それって一生飲まなければいけないんですか??」
と歯科医に聞くと、
「そんなことはないです。抜歯が済んだら止めてもいいですよ。」
とのこと。
・・・でも、まだ安心できない、とのことでした。
抜歯の際に血圧を一定程度下げなくてはいけないのは、麻酔の際に麻酔薬の作用で血管が収縮し、血圧が一過性に上がるからなんだそうで、抜歯の手術中にショック状態になって、
患者さんが死亡した事例もあるそうで、ここは歯科医にとっては当然譲れない部分でしょうし、麻酔ナシで抜歯するなんてのは拷問です。(苦笑)
したがって、この歯科医の先生が仰ったことは、至極妥当といえるでしょう。
しかし、患者さんは強い不安を感じた。
・・・この背景には、
「降圧剤」=一度飲んだら、一生飲まなければならない薬
という認識が、国民にしっかりと浸透してしまっていることが大きく関係しているように思います。
こちらのサイト様によれば、日本は、血圧には特にうるさいと言われることがあるそうです。
末梢の血管にかかる内圧が上がれば、血管が次第に柔軟性を失って、硬化しやすくなるし、破けて出血する可能性も高まる。
だからそのリスクを減らすために、予防的観点からも、降圧剤を飲むのだ~、という主張(脅し?)には、実に説得力がありますよね。
・・・でも、血圧を下げたら、血流に勢いがなくなり、今度は血管が詰まる可能性が高くなるんじゃないでしょうか?
だから脳出血、脳溢血を予防しようとして、かえって脳梗塞になった、なんてことがあり得るんじゃ・・・、という推測です。
この疑問に関しては、こちらのサイト様が非常に分かり易かったです。
多くの論文を参考にすると、結論としては、高齢者の場合は注意が必要、という認識でいいようです。
ネットを見渡すと、中には
高血圧=降圧剤長期服用=かえって脳梗塞のリスク高まる
という感じで、断定的に書いてあるサイトもいくつかあるようですが、ここはちょっと冷静に考えた方が良いと思います。
・・・とはいえ、これを飲んだら一生飲み続けないといけない、という考え方は、病態によっては致し方ないケースはあるにせよ、やはりやや乱暴だと思います。
いくら薬とはいえ、漢方薬と違って、自然界には本来ない、合成された科学物質なワケですから、人体にとって副作用の方が問題になるケースもあるだろうし、
急場しのぎとして使うのは仕方ない場合はあるにせよ、一度使ったら、今後、継続的に使わないためにどうするかを考えるのが普通だと思いますし、
やはりその方が建設的ではないでしょうか。
いいから言われた通り、何がなんでもこれを一生飲むのだ~!
という考え方で、一番得するのは、本当に患者さんなんでしょうか・・・?
血圧に関しては、私の考えとしては、
鍼灸・漢方などの自分自身の治る力を活かす医療と、食養生と、日々の適度な運動
で正常値にするように努力する、というのが王道だと思うし、別に日常生活に差し支える症状がないのであれば、”基準値”より少々高くたって、
別にいんじゃないの??と思ってしまうのは、僕だけでしょうか。
因みにこういった、「西洋医学的な検査数値の基準値」に関する詳しく、分かりやすい記述はネット上にたくさんありますので、そちらをぜひご参照ください。
現代は、わざわざ本屋に行かずとも、専門家に聞きに行かずとも、インターネットから、専門的な情報が簡単に手に入ります。
病院で、何かの異常値を指摘されたら、まずは情報を集め、諸説を踏まえて、それの意味をキチンと理解することから始めましょう。
あまり簡単に言いなりみたいな感じになると、あとで思わぬ後悔を味わわされる可能性があると思います。
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2012.11.15
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清明院、というか、鍼灸専門治療院の宿命として、保険医療機関で治らなかった疾患を扱うことが圧倒的に多い。
2012.11.12
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昨日は、15年ぶりに、とあるバンドのLIVEに行ってきました!!
2012.10.23
2012.09.29
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清明院の患者さんで、
「ポジティブになりたいんです。」
という主訴の人がいる。(笑)
2012.09.27
2012.09.17

清明院では現在、求人募集しております。
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毎日ニュースを見てますと、ニュースがどれだけホントのことを言ってるか分からない、漠たる不安はあるものの、この国の政治がようやっと動いてきそうですねえ。
もちろん動いたからって良くなる保証はないけど、現状維持はあり得ない、という流れなんでしょう。
なんでもそうだけど、「破壊と創造」の繰り返しですね。
僕らの技術もそうで、あることを覚えたら、また、あることが出来るようになったら、次の問題が生じる。
・・・で、思いきって既存のものを破壊して、もう一回創造する。
『求道と創造の漢方』ならぬ「求道と創造の鍼灸」ですな。
(笑・・・分かる人には分かるだろうから、あえて説明しません。)
〇
ところで、ヒンドゥー教では最高神は3柱おりまして、
「破壊の神」のシヴァ
「創造の神」のブラフマー
「維持(繁栄)の神」のヴィシュヌ
という、3最高神による、「三神一体(さんしんいったい、トリムルティ)」という考え方があります。

↑↑ちなみに、左がビシュヌ、真ん中がシヴァ、右がブラフマーらしいです。キャラデザイン的に好きです。
・・・まあー、破壊→創造→維持(繁栄)→破壊→・・・
という流れは、古代から変わらないんでしょうね。
大事なのは、創造的な破壊が重要なんであって、破壊的、あるいは消極的な、現状維持のための破壊ではいけない、ということだと思います。
常にいいものをつくろうと、間断なく創意工夫。
思考錯誤。
それをしなきゃあ、ね。
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2012.09.13

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「塩」で、なんで清められるのか。
こないだ、とある人から、毎日「塩」で体を清めるといい、という話を聞いた。
清明院が入っているマンションにも、いくつか他のテナントが入っているが、そのテナントさんの入り口にも、「盛り塩」がしてあることが少なくない。
相撲の、土俵入りの際も、力士が塩をまく。
お葬式に行くと、帰りがけの香典返しの中に、「清めの塩」が入っている。
イヤな客が帰った後に、
「おい!玄関先に塩をまいとけ!!」
なんてのもある。
・・・これ、なんでだ?
そこで、チョチョッと調べてみました。
塩を清めに使うという発想の起源は、『古事記』で、イザナギが黄泉の国で腐敗した妻の姿を見て逃げ帰った後、身体を海水でみそいだことが始まりなんだそうです。
てことはこれは、仏教ではなく神道で、おそらく神道成立以前の、日本的感覚、風習、ということになるんでしょうか。
神道では、”死は穢れ”と考えるようで、”生と死が一体”と考える仏教とは全く違いますね。
ただ、「穢れ」というものをただ単に汚いものとか、不浄なもの、という風に考えると、おかしな話になってきます。
要するに、死んだ人って汚いんかい?ってことです。(苦笑)
「穢れ」については、深い意味があるようで、これは蓮風先生と春日大社権宮司の岡本彰夫さんとの対談の中にも出てきました。
対談に出てくるように、「ケガレ」とは、
「気(ケ)が枯れる」という意味の「気枯れ」
と、
日常生活(ケ)と、神様の前に出る時(ハレ)との間を行き来するという意味の「ケガレ」
と、二つの説が紹介されております。
つまり「ケガレ」とは、不安定な状況に対する、ある文化的な読み替えなのです。
決して不浄なもの、とかいう単純な解釈をすべきでないことなんだと思います。
・・・まあともかく、”塩で清める”ということの淵源は「海水」にある、ということです。
塩水(海水)を釜で煮詰めて精製する「塩」は、古代の日本人にとって転換と変容の作用をもたらす象徴として、非常に重要だと考えられていたようです。
不浄なものを清浄なものに転換してしまうエネルギーの産物が「塩」であると考えたのです。
そしてその「塩」に、転換するエネルギーの精霊が宿ると考えたのですね。
なるほど・・・。
道理で、疲れてくると海水浴に行きたくなるワケだ。
今日からせっせと清めようと思います。
院名も清明院だし。(笑)
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2012.07.18
2012.07.04

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最近見た、下垂手(かすいしゅ)の患者さん。
西洋医学的には、末梢性(※まっしょうせい)の「橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)」なんて呼ばれる。
(※末梢性とは、脳(中枢)に異常が起こって発症したものではないということ。)
いわゆる”お化け”の手みたいに、だらりと下がったまま、手首を挙げることが出来ず、指を開く、グーチョキパーの”パー”の動きが出来ない病気です。
コレは、寝てる間に自分の上腕を腕枕にして寝ていたりすると、自分の頭で圧迫されたりしても起こることがあり、軽い、すぐ戻る程度のものなら、
意外と経験のある方も多いのではないでしょうか。
しかし、コレがいつまで経っても全く動くようにならず、整形外科に行っても、整骨院に行っても、一向に動き出す様子がない・・・。
心配して先生に聞いても、
「そのうち動いてくるよ。」
とか、先生によっては、
「場合によっては動くようにならないケースもある。」
とか、
「後遺症になることもある。」
とか言われ、全然動き出す気配がないままに、数週間が過ぎると、ますます不安・・・。
仕事でパソコンは使うし、もし手がこのままだったら、もしかしたら仕事を辞めなきゃかも・・・と、不安は募るばかりです。
2日前、まさにこんな感じの患者さんがみえました。
発症から2週間経っているものの、まったく動き出す気配がない。
そこで、詳しく問診し、多面的観察から、とあるツボに鍼を一本。
治療直後に、いきなり少し動いたことにビックリ仰天。
2日後の今日、かなり動くようになった手を、嬉しそうに見せてくれた。
(最初の全く動かない状態を数字の10だとすると、4程度まで回復していました。)
・・・ま、鍼最高。(笑)
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.12.12
患者さんの声(睡眠障害、その他不定愁訴)2025.12.05
2025年11月の活動記録2025.12.01
2025年 12月の診療日時2025.11.22
患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
11.22(土)、25(火)、通常通り診療やります!!2025.11.19
2025年10月の活動記録2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
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患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。