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2017.03.21

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3.19の日曜日は、三旗塾、中医オープンセミナーに行ってきました!!
このセミナーは、金子朝彦先生の主催する「三旗塾」が開催する、年に一回のイベントだそうで、普段やっている中医学の勉強ではなく、
他の流派の先生をゲストに呼んで講演してもらうという、斬新な試みです。
(まあ、随分過去にはこういうのは、他の流派間でもあったらしいんですが、いつの間にか行われなくなった、言わば対外試合、
対外交流みたいな感じですかね。)
去年の日本中医学会で、以前から気になっていた金子先生とお会いして、FBで繋がって以来、この日がちょうどオフの日だったんで、
行ってみることにしました。(*‘∀‘)
会場に行ってみると、かなり知っている顔が。。。(笑)
今年は積聚会の西岡由記先生、長野式の伊藤弘隆先生による特別講義でした。
西岡先生は、そのご著書である『易経と難経』を数年前に読まさせていただいて以来、ずうっと講義を聴いてみたいと思っていた先生ですし、
長野式は、実は僕は15年以上前に、毎月足しげく勉強しに行っていた時があります。
ですが、この講座では面白いことに、積聚の先生が積聚治療の話をしない、長野式の先生が、長野式の話をしないのです。
一人の鍼灸臨床家として、自分の研究や、普段の治療を語る、といった、これまた斬新な企画でした。
金子先生のアイデアが、イー感じで炸裂してると思います。
西岡先生は傷寒論と難経と易経を絡めて、脈診に関する話しを非常に分かりやすく講義されていましたし、伊藤先生は非常に難しい、
患者さんのトラウマに対する独自のアプローチを紹介して下さいました。
久々にガンガンメモって、ガンガン質問しまくっちゃいました。(笑)
大変、いい刺激をいただきました☆
今はIT情報化社会、他流派の勉強会の様子なんかも、ネットで即時的に、かつ写真入りでリアルに覗くことが出来ます。
しかも何か情報発信したら、一瞬で地球の裏側まで届く時代。
これから、各流派が健全に刺激し合って、みんなで過去よりももっといいものが構築出来たら、素晴らしいですね。
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2017.03.20

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前回のお話
参照
◆「伝統」辞書的には
「伝統」を簡易な辞書でひくと
前の時代から受け継いだ風俗、制度、思想など。また、受け継ぐこと。
『三省堂 国語辞典 第四版』
と、出て来ます。
また、桑原武夫著『伝統と近代化』(『岩波講座 現代思想11』所収・1957・岩波書店)によれば、
文字どおりの意味では、歴史的に伝承された物質文化、思考や行為の様式、人やできごとなどについてのイメージ、
さまざまな象徴群などを意味する。
とあり、
広義に解すれば、過去から伝えられた文化遺産である。
とあります。
・・・で、これをどうとらえるかが、人によって違う、と、書いてあります。
伝統を重んじる立場の人と、軽んじる立場の人。
むしろ伝統の方が、社会秩序を守る上で重要であり、新しい文化や価値観を、伝統的な社会をかき乱す因子、ととらえるか、
あるいはその逆に、伝統なんてものは新しいもの、より良いものを構築する際に阻害因子となるものだ、ととらえるか。
桑原氏は、
進歩や発展が望ましいとされる時代においては、伝統は過去の無知の産物、進歩の障害物とみなされる傾向が強い。
といいます。
まさにこのような考えに基づいて、今から150年前、明治維新の時代に、日本の東洋医学は排斥されたんですね。
ただ、桑原氏はそう書きつつも、
伝統の担い手に、伝統をよりよきものに精練したいという願いがあれば、外発的な衝撃を契機として、古い遺産の中からより真なるもの、
より良きものが抽出され、新しい状況に適応するように再構成、再解釈された形で伝統はしばしば強調された。
とも書いています。
これは蓮風先生もよく仰るところで、夢分流の打鍼術を現代風にアレンジした経緯の説明の時に、よくこの話をなさいますね。
「現代中医学」「ディスポ鍼」「市販の温灸」というものだって、ある意味そうだと、僕なんかは思いますしね。
そして桑原氏は、
この意味で、伝統はかならずしも停滞的ではなく、創造の要素でもある。
と説き、
社会成員の共属の感情を継続させるためにも、成員の共感を呼び起こす伝統は、ある程度保持される必要がある。
と結んでいます。
まあ、新しい何かを発展的に構築していくにしても、伝統は無視、排斥するべきではない、という考えに、僕も一票です。
また、いつまでも伝統に固執して、発展や異文化を嫌うのは、極端すぎてどうかと思っています。
後はその背反する二つの考え方のバランスの問題でしょう。
続く
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2017.02.06

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この医学を本格的にやろうと思ったら、避けて通れない『黄帝内経』。
この医学のバイブルと言ってもいい本です。
この本に書いてあることが全くの迷信で、信じるに足りないインチキ本である、という立場に立つならば、それはもう東洋医学の否定です。
東洋医学の道ではない道、東洋医学と接点を持たない人生をどうぞ、ということになります。(゚∀゚)
約2500年前に書かれたと言われる、この本に書いてある内容を、現代の患者さんの前でも十分に使える考え方であり、一面の真実だ、
というのが、東洋医学を実践する者の、普通の立場です。
ただ、『黄帝内経』に書いてあることと言えど、盲信する訳ではなく、現代の現実に照らし合わせて理解し、運用していくのが、
一番理性的で常識的な立場だと思います。
いかに聖典であり、優れた本であると言っても、所詮は2500年も前の外国の本です。
現代日本の現実と完全に一致するはずはないです。
そこで、この本を研究していくのに重要な書籍は、何があるか。
まずは東洋学術出版社の『現代語訳 黄帝内経素問 上中下巻』『現代語訳 黄帝内経霊枢 上下巻』でしょうね。
僕はまず、この5冊から入りました。
値段的にも手に入りやすいし、凄く丁寧な本だと思います。
原文、読み下し文、現代語訳、解説文と、全て付いていて、参考文献も豊富です。
次に築地書館の『意釈黄帝内経』シリーズ。
これは素問と霊枢の他に、運気と難経と神農本草経もあります。
これも平易な現代文で読みやすい。
次に雄渾社の柴崎保三著、『黄帝内経』25巻セット。
これはなかなかお高いし、揃いで手に入れるのは難しいのかもしれませんが、持っといて損はないでしょう。
まずは上記をキチーッとやること。
・・・で、いよいよ漢文も読めるようになってきて、本格的になって来たら、森立之の『素問攷注』、渋江抽斎の『霊枢講義』を入手しましょう。
渋江抽斎という人物 参照
この二冊は、日本の考証学派が世界に誇る二冊です。
『黄帝内経』が出てから2500年、ここまで詳細に読み込んだ本はなかなかない、とまで評価される、日本人が書いた、
世界最高峰と言われる『黄帝内経』解説書の金字塔です。
幕末~明治初期、日本人の東洋医学研究の水準は、本家中国を凌ぐほどだったんですよ。
今でこそ、中国共産党が国家主導でまとめ上げたと言っても過言ではない「現代中医学」が東洋医学教育のグローバルスタンダードになっていますが、
中医学が成立していく際にも、日本人の多くの書籍が影響を与えているんです。
ここらへんをよーく踏まえて、日本人の誇りを持って学ぶべしです。
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2017.01.18

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蓮風先生の新刊本が出ました!
(Amazonの商品ページはこちら)
因みに、まだまだ出るそうです。(笑)
これ、昨日Facebookでは軽く紹介したんですが、Facebookをやってない人のために、Blogでも感想を述べておきます。
北辰会は、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードである「現代中医学」の理論の優れた部分と、日本伝統鍼灸医学独特の理論と実技を組み合わせ、
しかもそれを現代風にピューリファイし、非常に精緻で、確度の高い弁証論治を行う流派である、という、正当な認識、評価があります。
一方で、蓮風先生というカリスマ鍼灸師を頂点とする、カルト集団的な雰囲気がある、という心外な評価があります。
(まあ、北辰会はそういう輩を相手にしていませんが。。。(笑))
なぜ、こういう妙な評価が出るのかと考えると、蓮風先生のカリスマ性、圧倒的存在感をさておいても、北辰会はその医学の理念の中に
「患者さんの心と体と”魂を”救う。」
という言葉を理念に掲げていることが、一つにはあるのだろうと思います。
とりわけ、
”魂を救う、救済する”
という表現は、かつてのオウム真理教や、他のカルト教団も用いている(いた)表現であり、この一文を読んだだけで、
人によっては引いてしまうだろうと思いますし、新興宗教だ、カルト集団だ、という発想が出てくるのも分かります。
僕もこのブログ上で、何度なくこの問題には触れてきました。
まあ僕的には北辰会は、患者さんを診る時に、人間存在の肉体面、精神面よりさらに深い部分に、この「魂」というものの存在を仮定、想定し、
そこをも、「東洋医学で、伝統鍼灸で」救おうじゃないか、と、理念に掲げている鍼灸学術研究団体だ、と、理解しています。
ですので、宗教団体、カルト集団ではなく、宗教的で、スピリチュアルな生命観を持った、東洋医学、鍼灸医学の学術研究団体である、という理解です。
北辰会では、死後の世界や輪廻転生は説きませんよ。(*‘∀‘)
グルへの帰依も説きません。(笑)
むしろ蓮風先生は、
「俺を徹底的に批判してみろ!どっちの方が真実か、鍼一本でトコトン勝負しようじゃないか!!」
と仰います。
まあ、東洋医学の医者が、スピリチュアルな生命観を持つのは、東洋医学の勉強を深めていくと、ある意味当然の認識のように、今では思います。
で、これまで北辰会、蓮風先生は、この「魂」というものについて、あえて細かく語ってきませんでした。
多くの哲学者や科学者、宗教家が言及しているように、「魂」というのは非常に多義的であり、一所懸命語ってみたところで、
言語でサクッと明確化できる代物ではないし、仮にしたところで、どうやって運用したらいいのか困る代物だと思うのですが、
それでもこの本には蓮風先生なりの「魂観」が多く語られています。
この日本で、50年以上、延べ70万人以上の患者さんの鍼灸臨床をやった蓮風先生だからこそ言えるところを、言葉を選んで語ってくれたものだと思います。
鍼を持つ者はもちろん、医師、薬剤師、患者さん、これから鍼灸を受けようと思っている方、皆さんにぜひ読んでもらいたい一冊です。
「魂」というものをどう考え、感得するか、ということは、序文で、蓮風先生の長年の患者さんでもある内科医、村井和先生が語っておられるように、
「鍼による難病治しの核心中の核心」
なんだと思います。
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2016.11.30

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前回のお話
◆「察証弁治」と「方証相対」
「弁証論治」と言えば、「証を弁えて、論理的に治療する」一連の過程を言い、それは、現代中医学の基本になっています。
その現代中医学は、今や世界の東洋医学教育のスタンダードになってきました。
(というか、なっています。)
1840年のアヘン戦争以降、1955年くらいまで、約百年かけて、それまでの長ーい歴史をよく踏まえつつ、「弁証論治」という考え方が中国国内で形成されていくときに、
日本の医学の影響はなかったかと言うと、僕は少なからず「あったのではないか」と思っています。
◆参考
中国では戦乱の度に重要な医学書が散逸するのに対し、日本には重要な医学文献がいい保存状態で多く残っており、幕末の日本の医学者たちの文献学が世界最高峰であったのは、
森立之しかり、渋江抽斎しかり、このブログで紹介した通りです。
もともと、「弁証論治」と似たような考え方で、日本にあったのが曲直瀬道三(1507-1594)の「察証弁治」という考え方です。
でもまあ、曲直瀬道三の師匠である田代三喜(1465-1544)の、そのさらに師匠は中国人と言われています。
(諸説あるようですが。。)
ツムラメディカルトゥデイ「漢方医人列伝 田代三喜」遠藤次郎 参照
要は、日本と中国は昔から、お互いに影響を与え合いながら、日本の医者も、中国の医者も、臨床現場、医学教育現場において、よりよいものを作ろうと工夫してきた歴史があります。
ところが、曲直瀬道三の「察証弁治」は、難解であったのか、あまり日本の医家には定着せず、その後登場する医学界の革命児、吉益東洞(1702-1773)あたりから始まる、
「古方派」という学派の「方証相対」という考え方の方が、一般的には定着していったような歴史があります。
漢方家でない私が語るのは僭越なんですが、この「方証相対」という考え方は、要するに
「〇〇湯で〇〇という症状が治せる」
あるいは
「〇〇という症状が揃えば〇〇湯が効く」
という考え方だそうで、悪く言えば短絡的であり、今日よく批判の対象として問題になる
「症状漢方、病名漢方、症状配穴、病名配穴」
の根本的な原因である、という批判もある考え方ですが、一方で、分かりやすい、現場で運用しやすい、ピタッとハマれば特大ホームラン!
という側面もあるようで、現場の医師に好まれた歴史があるのでしょう。
この「弁証論治派」と「方証相対派」の対立は、中国でも日本でも、未だに”一部では”続いていると言ってもいいと思います。
・・・うーん。
どうなんだろう。
仲良くやった方がいんじゃないすかね。。。(苦笑)
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2016.11.26

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明日、「弁証論治」について話します。
「弁証論治」というのは、「整体観(念)」と並んで、中医学の基本です。
「整体観」って何ですか? 参照
この「弁証」という言葉ですが、中医学ではなく、哲学用語としての「弁証」という言葉をネットなんか調べていくと、実に果てしない、難解な学問が待っています。(笑)
まあかつて、このブログ上で、哲学者であるヘーゲルやマルクスについて書きました。
マルクスの弁証法 5 参照
東洋医学で「弁証」という言葉を使う時は、
「証を弁(わきま)えること」
というほどの意味です。
「証」とは、その時点における、病態の本質、メインとなる病理状態のことです。
つまり「弁証論治」とは、
「証を弁(わきま)えて、論理的に治療すること」
です。
これが今では、「整体観」と並んで、巨大な「中医学」という学問の基本となっています。
ところで、この考え方が生まれる全然前、日本の江戸時代に、「察証弁治(さっしょうべんち)」という考え方がありました。
この考え方を唱えたのは、以前このブログでも紹介した曲直瀬道三(1507-1594)です。
長くなったので続く
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2016.11.21

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昨日、11.20は行ってきました!
(公社)東京都鍼灸マッサージ師会主催の無料講習会。
はるばる奈良から、北辰会の油谷真空先生がお見えになりました。
油谷先生は、現在奈良で「風胤堂(ふういんどう)」という鍼灸院を開業されています。
そして、藤本漢祥院の元副院長であります。
また、北辰会が基本として、数十年前から大事にしている『臓腑経絡学』の主編でもあり、森之宮医療大学の講師でもあります。
非常にカチッと、北辰会と中医学の違いや、実際の症例を、デモも含めて、丁寧に講義してくださいました。
あれで無料はスゴイと思います。( ゚Д゚)
会場は120名ほどでギッシリ、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

そして今回は、たまたま東京に来ていた、とある魔法使いも、急遽参加しました。(笑)
・・・さて、今週末は、私も3時間喋ります。
昨日、油谷先生がやって下さった内容を、さらに細かく、分かりやすく、かみ砕いて講義しようと思います。
来ないと、人生の半分以上は損しますぜ。(*‘∀‘)
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2016.11.12

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前回のお話
不動明王マイラー 4 参照
◆「縁日」とは。
岩波の『仏教辞典 第2版』によれば、「縁日」とは、神仏と衆生とが縁を結ぶ日、とあります。
それぞれ決まった日に特定の寺社に参詣して、神仏と縁を結ぶことによって、その功徳が生ずる、と言います。
不動明王の縁日は一般に28日と言われます。
(27日と言っているお寺もあるようです。)
不動明王以外に28日が縁日なのは大日如来と鬼子母神なんだとか。
・・・で、なぜ28日なのか、という話なんですが、何と答えは「不明」だそうです!!!(笑)
こういうのは、東洋医学の世界にもけっこうあるので、僕なんかは慣れっこなんだけど(苦笑)、最初に言いだした人に聞かないと分からない、
でもそれって一体、何千年前の人なんだ、って話なのです。(゚∀゚)
不動明王以外にも縁日はあり、5日は水天宮、8日は釈迦と薬師如来、18日は観世音、という感じなんですが、釈迦は誕生日、観世音(観音様)は前世で涅槃に入った日、
とか、色々言われがあるようなので、不動明王の場合も、何かしらの意味があるのではないかと思いますが、とりあえず「不明」なようです。
まあただ、8日、18日が縁日になっていることと、末広がりの「八」の神秘性から考えても、28日も何らかの縁日にしたくなる気持ちは分かります。
「八」は東洋医学でも非常に特別な数字です。
そして「二十八宿」と言えば、古代中国の天文学で28の星座を示す言葉です。
『黄帝内経素問』気府論(59)には、奇経八脈の任脈と督脈の穴数がそれぞれ28あると書いてあります。
(因みに現代の鍼灸学校では督脈が28穴、任脈は24穴です。個人的には督脈に天周の28、任脈に暦法の24節気の24を当ててる方がシックリきますね。)
また、『黄帝内経霊枢』五十営(15)や玉版篇(60)では経脈を28(左右の十二経+任督+蹻脈)と定義し、現代中医学でも、脈状診の分類を28種類としています。
また個人的には、『難経』28難に奇経八脈の流注(設計図)が記されていることも、とても意味があるように思えます。
(因みに24難には三陰三陽の脈絶の論があり、ここも意味が深いと思え、『ハイブリッド難経』では24難の解説部分に、陰経の開・合・枢理論に対する割石先生の理解が書かれているので、鍼灸師は必ずチェックしましょう。)
不動明王というのは、「五大明王」の中心であり、大日如来の化身である、と言われます。
「五」も、これまた特別な数字。
イヒヒ・・・(*‘∀‘)
言ってったらキリがないね。
何やらいろいろ、妄想族の俺の頭の中で繋がってきやがったぜ・・・☆
続く
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2016.10.25

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先日告知したように、11.27に、北辰会で喋ります!!
今、その内容の細かい部分を詰めている作業中です。
3時間ももらって、対外的に喋るんだから、せっかくなんで、永久保存版の講義にしようと思っています。
(数年前から、北辰会の講義は年に数回しかないので、毎回そういう気持ちでやっています。)
〇
ところで北辰会では、中医学の言う「病因病機」のことを「病因病理」と呼んでいます。
(これらは、いわば疾病のメカニズムみたいなもんです)
これに関して、「機」と「理」の、字義の違いに触れつつ、こないだ述べました。
「理」の意味 5 参照
要約すると、結局、なぜ北辰会方式では「病因病理」と呼ぶのか、明確な回答は先輩に聞いてもなかなか得られず、
「どっちでもエエんちゃう??」
とか言われて、
「だったら中医学の教科書に合わせて、病因病機と言った方が良いんじゃないすか!?」
と思ったりして、ハッキリしないイライラ感みたいなものがありましたが、色々とまとめていると、やっぱり「病因病機」という呼称よりも、
北辰会方式では「病因病理」という呼称の方がいい気がしている、という話をしました。
「病機」というのは読んで字のごとく「病の機序」であり、病のメカニズムのことです。
(肝鬱気滞→脹痛、みたいなね。)
それに対して「病理」というのは、先日書いたように「ある病機の、生理面も含めた、理論的根拠」という意味に解します。
(肝鬱気滞を緩めんがための生理的欲求として、甘いものや酒を過食過飲したら、結果として胃熱が生じた、みたいなね。)
こういう風に、ある症状の背景にある「生理的な欲求」についてまで考えることで、各病機の標本主従が明確になり、病の全体像の「本質中の本質」が把握しやすいのではないか、と考えています。
具体的に言うと、精神的なストレスの過剰から気機が鬱滞し、肝の臓の病変を起こし(病因→病機)、それを緩めんがために甘いものを過食(病機→生理)した結果、
二次的に脾の臓や胃の腑の病変を起こした(病因→病機)という患者がいた場合、肝の病機と脾胃の病機の標本を考えると、本は肝、となります。
ここで、病因病機のみしか意識しなければ、この症例における時系列的、理論的な標本の判断が難しくなります。
そして、それが分析出来た上で、四診によって現時点、治療時点における各病機の標本主従を明確にして「証」を弁出して、養生指導も欠かさずに、治療を進めていくのです。
そうすると、治療の結果、何が動いて、何が動いてないかが分かります。
因みに、例えば上記のケースで、病因病理の上では「本は肝」であっても、初診時の状況(主訴その他の状況)によっては、「急則治標」で胃の熱から叩く、
とかいうケースもあり得るワケです。
やれ弁証論治派、といっても、ここまで理路整然とやっているところもなかなかないと思いますけどね。
11.27は、イヤというほどこういう話をしてやるうー!!(=゚ω゚)ノ
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2016.10.17

清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております。
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昨日、11.27、三時間喋ります!!という記事を書きました。
今から年末にかけて、暴れたいですね~~。(゚∀゚)
衝動が来るなー。。。
さてそこで、来週は私の母校である東京衛生学園の教員養成科にて、2週にわたって講義致します。
この講義は数年前から、北辰会の藤本新風副代表とともにやらせていただいております。
新風先生が1日目の2コマを、で、私が2日目3日目の合計4コマを担当し、「鍼灸治療学」ということで、北辰会方式の内容を紹介しようという企画であります。
まあ、日本の鍼灸学校の『東洋医学概論』の教科書も、先日ついに改訂されました。
近々、『東洋医学臨床論』の教科書も改訂されるそうです。
その内容は、基本的には「中医学」の内容に準ずるものであります。
1970年代から始まった、東アジアの伝統医学をまとめて、統一化する動き。
先日、ニュースにもなっていましたが、いよいよWHOが国際疾病分類に東洋医学、伝統医学の用語を入れる動きになってきました。
その中で、日本は単に、中医学の模倣でいいのか。
日本独特の、中国伝統医学の昇華はないのか。
あるとすれば、それを世界にどうやって説明するのか。
この問題に対する、一つの回答が、北辰会方式だと思います。
これから教員になる学生さん達にとって、知っておいて損はないでしょう。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.12.12
患者さんの声(睡眠障害、その他不定愁訴)2025.12.05
2025年11月の活動記録2025.12.01
2025年 12月の診療日時2025.11.22
患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
11.22(土)、25(火)、通常通り診療やります!!2025.11.19
2025年10月の活動記録2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。