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2016.12.25

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イヤー最近、カゼっぴきの患者さんが多い。
発熱、咳、痰、のどの腫れ痛み、悪寒、悪心、節々の痛み、胃痛、下利を伴うものなどなど。。。
土曜日は、10人以上診ましたかね。
急性疾患のオンパレードで、大変勉強になりました。
インフルエンザかもしれないと思ったけど、鍼に来ちゃった方が治るのが早いと思ったから来た、という患者さんが多かったですね。
まあ別に、病院でインフルエンザの検査をする、抗インフルエンザの薬をもらう、解熱剤だの消炎剤だの総合感冒薬といわれるものをもらう、
そういう患者さんの行動、当たり前の処方を、別に否定しないし、それはそれとして、こっちは粛々と東洋医学的に診て考えて、治療するのみです。
カゼを引いて、治らなかったら病院に行く、これは現代日本において、極めて普通の、常識的な行動だと思うからです。
でも、何度も何度も、病院で出された薬ではスッキリ治らなかったけど、清明院の治療ですぐにスッキリと治った、そういう経験を重ねた患者さんが、
病院よりも先に清明院に来るようになる、という事実は普通にあります。
数千年の大昔から、東洋医学の医者は、無数のカゼの患者さんを治療して来ました。
そして、『傷寒論』『温病学』という、急性外感熱病に対する優れた理論を構築しました。
僕らはそこから学び、安心して冷静に、患者さんと対峙することができます。
まあ、鍼最高。(笑)
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2016.04.12
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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。
20代 女性
【症状】1か月以上治らないカゼ症状(咳、痰、微熱、悪寒、下痢)
【既往歴】十二指腸潰瘍、生理痛、不正出血
最初、清明院に行ったきっかけは1ヶ月以上風邪をこじらせたことでした。
どこの病院に行っても、待ち時間は長いのに診察は1分程度・・・
全然治らず、不安な私に、鍼灸の勉強をしている弟が、ここしかない!と勧めてくれて、清明院に行きました。
病院嫌いで注射も大嫌いな私が、鍼なんて無理!と思いましたが、そのときは藁にもすがる思いでした。
4枚にわたる問診票
1時間以上の問診
そして1時間の治療
とにかくたっぷり聞かれて、たっぷり話しました。
正直、記憶の中で薄れている部分も多いところまで聞かれて、逆に普段の自分の生活と向き合う時間にもなったような気がします。
最初は緊張してばかりでしたが、先生がとても話しやすく、たくさん聞いてくださるので、だんだん打ち解けるようになり、
自分の体をとことん診て、治してもらえる!と信じて通うようになりました。
最初は週2回ずつ通いました。
治らなかったカゼが、1週間くらいで咳は治り、その後、すぐに痰も絡まなくなりました。
お腹はなかなか治らなかったのですが、先生を信じて通い続け、そこから1ヶ月弱くらいで良くなりました。
それからは、症状以外の体調を整えてもらい、できるだけ健康体になるように、先生に言われるがまま通っています。
体のちょっとした異常から、病気の芸能人のニュースなどで精神的にも不安になったりすることもあり、その度に先生には診ていただいて治療してもらっています。
ちょっとでも痛い、変な感じを伝えると先生は親身に診てくださり、心配なければ心配ない!と言ってくださるので、
とりあえず何かあったら相談してみようといつも思っています。
去年、移転リニューアルしてから完全個室になり、他の患者さんたちに自分の状況が聞こえなくなったので、話しやすくなりました。
今ではかなり元気になったので、通う頻度も減りましたが、ここなら安心!という病院ができただけ心強いです。
鍼灸院や東洋医学はマイナーで足を踏み出しにくいとは思いますが、病院嫌いの私でも、すすんで行く病院です!
ぜひ皆さんに一度行っていただきたいです!
【清明院からのコメント】
本症例は、初診がH27年の6月、ある鍼灸学生さんからの紹介でした。
この症例は、発症当初、一般的なカゼ症状から始まり、病院で投薬治療を行い、一定の改善を見るも、それ以上の効果に関してはお手上げ状態になっていた症例です。
こういう症例も、意外と多く診ます。
西洋医学の病院が処方するかぜ薬(西洋薬)というのは、基本的にはカゼに伴って起こる諸々の症状を、表面的に緩和するものしかなく、
薬を飲んだら症状は楽になったけど、かえって経過は長引いた、という結果になってしまう患者さんが少なくありません。
また、医師を対象に取ったアンケートで、
「あなた自身がカゼを引いた時、薬を飲みますか??」
という問いに、飲むと答えた医師は極端に少なかった、という有名な話もあります。
http://biz-journal.jp/2015/09/post_11561.html
(因みに私の知り合いの、西洋医学バリバリのドクターも、そう言っていました。)
そういった理由から、近年、カゼを根本から治療しようということでなのか、「漢方薬」を処方するドクターも増えていますが、
私の知人の漢方薬専門の薬剤師の先生からは、皆さん口を揃えて、
「知ったかぶりの、全然デタラメな東洋医学の知識でもって、患者さんにまったく的外れな漢方薬を処方するドクターが多過ぎる!」
と聞きます。
これらは、現代医療の由々しき問題の一つですね。
大変嘆かわしい現実だと思います。
・・・でまあ、こういう状態になっている患者さんに、清明院の鍼は良く効きます。(笑)
この患者さんも、初診時、今回のカゼも関与した「肝脾同病(肝気逆、湿熱)」と証を立て、治療を開始すると、一回の治療で非常に大きな効果が得られました。
その後も順調に経過し、下痢症状のみ、若干ぶり返すことがありましたが、初診から1カ月弱、計7回の治療で、全症状消失しました。
まずまず、鍼がよく効いた症例と言っていいと思います。
このように、カゼなどの急性の軽症の疾患であっても、間違った治療、対応を重ねることで、治りにくくなり、ついにはもともと体質的に弱い部分を、
さらに弱めてしまう結果になってしまうことは、少なくありません。
当然それが大病、重病に繋がる可能性もあります。
こういう経験をした患者さんは、その後は自分の身に何かあると、すぐに鍼に診せに来るようになります。
(笑・・・体で覚えるワケです。)
この患者さんも、現在では清明院のすぐ近くの会社に転勤されたこともあって、1、2週に1回、健康の維持増進を目的に、
通院を継続されております。
「カゼに鍼が効く」という事実は、現代日本の国民にはほとんど知られていないと思います。
でも実際に効くのです。
東洋医学では、数千年前から当たり前に、カゼを診療してきました。
何かあったら、早い段階で清明院に鍼に来ることをお勧めします。
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2015.07.27
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約1年半ぶりに、とある往診患者さんご夫妻のもとを訪れた。
初回の往診依頼、往診事業部のスタッフに任せていた患者さん。
その後、色々あって、奥様の状態が悪いとの報告を受けた。
そして、その奥様を、90歳過ぎた御主人が介護しておられる。
現代の日本で非常に問題になっている、老老介護の、実に厳しい現場だ。
伺ってみると、奥様、確かにあまり良くない状況。
正直、積極的な治療は非常に難しい段階。
喋るのもしんどいご様子なので、御主人から慎重に現状に関する話を聞いていると、奥様が弱々しい声で、御主人に対して、
「先生に椅子をお出ししてあげて・・・。」
と仰った。
その気遣いに、感動した。
シビレたね。
あの状態になっても、他人にそういう気が使えるとは。
患者さんから学ぶ。
〇
御主人の状態も、あまりいいとは言えない。
湿痰や気鬱が、”化火”寸前、という感じ。
これは危ない。
未然に防いでおく必要がある。
ご夫妻ともに、非常にギリギリの判断が要求される。
〇
色々と、初心を思い出す、素晴らしい現場だった。
思えば、20代の前半から、こういう現場を、毎日毎日、何とかせねばと、必死で診てきた。
それが今の私の学術の、血肉になっている。
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2015.06.30
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今日、腎透析中の患者さんがこんなことを言いました。
「先生、牛蒡茶(ごぼうちゃ)を飲むようにしたら便通が調子いいです!」
と。
・・・ほほー。
牛蒡茶というのは、ちょっと前に
”牛蒡茶若返りダイエット”
なんつって、例によって女性誌なんかで紹介されて、少しばかり話題になったことがあります。
これは、牛蒡をささがきにして、乾煎りして煮出したものです。
食品としてよく使う、牛蒡の根っこの部分は、生薬名では牛蒡根(ごぼうこん)と呼ばれ、その効能は
「祛风热,消肿毒治风毒面肿(風熱邪をとって、腫れや毒、特に顔の腫れをとる)」
ということになっております。
発汗させたり、利尿させることで、毒素を排出したりします。
漢方薬では牛蒡の種の方がポピュラーで、
”牛蒡子(ごぼうし)”
と呼んで、風邪や熱邪や湿痰をとったり、大小便の出が悪い時などに、よく用います。
五臓で言うと肺と胃に作用し、邪気を発散したり、冷やし、降す作用も持っています。
病気で言えば咽痛とか乳腺炎、皮膚炎なんかに応用されます。
(もちろん、本気でそういったものを治すなら自己判断ではなく、東洋医学のプロに処方してもらいましょうね。)
〇
思いがけず、治療のヒントになりました。
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2015.03.26
2015.02.28

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これまでのお話
では続きいきます!
前回までは、「小半夏加茯苓湯」の元になった「小半夏湯」について、簡単に紹介しました。
本日はいよいよ本題である「小半夏加茯苓湯」についてです。
これも、「小半夏湯」と同じく、『金匱要略』の中に出てきます。
一つ目は「痰飲欬嗽病脉証治」という章の中であり、小半夏湯の”支飲”という病の、言わば親戚のような関係である、”水気”という病証を治療するパターンの一つです。
急に嘔吐して、しかもみぞおちが詰まった感じがして、横隔膜の部分(東洋医学の言う”膈”)に余分な水分が停滞し、めまいと動悸を伴うものに使いなさい、と出てきます。
因みに東洋医学の言う”膈”と、西洋医学の言う”横隔膜”の違いはこちら↓↓
〇
そしてもう一箇所、『金匱要略』の同じ部分の後半に出てきます。
ここでは、まず喉が渇き、それによってたくさん飲み、みぞおちに水が痞え、後で吐くものに使いなさい、という指示で出てきます。
こういう人のことを金匱要略では
「飲家(いんか)・・・常に余分な水分を持っている病人」
と呼んでおります。
このように、みぞおちや横隔膜周辺あたりに水が痞えたものに、「小半夏加茯苓湯」は使える、という考え方のようです。
次回、さらに深く、半夏、生姜、茯苓という3つの構成生薬について、考えてみたいと思います。
小半夏加茯苓湯と船酔い 4 に続く
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2015.02.27

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前回のお話
小半夏加茯苓湯と船酔い 参照
では、続きいきます!
前回、「小半夏加茯苓湯」は、漢の時代の、東洋医学を代表する古典の一つである『金匱要略』に記載されている方剤で、現代では妊娠悪阻(つわり)に応用されているお薬である、というお話をしました。
では今日は、この方剤の元になった「小半夏湯」という薬について、ちょっと専門的に考えてみたいと思います。
「小半夏湯」が『金匱要略』に登場するのは「痰飲欬嗽病脉証治」という章の”支飲”という病証の項に出てくるのが一点目で、ここでは、
嘔吐しても、まだノドの渇き感が出ず、嘔吐が止まらないものを治療する薬として紹介されております。
(嘔吐してもまだ余分な水分が出し切れておらず、みぞおちに支(つか)えている、という判断です。)
次は、「黄疸病脉証治」という章の”黄疸の治法”が紹介されているところに出て来るのが二点目なんですが、ここでは、黄疸そのものの治療というよりも、
黄疸の治療をミスして、結果的に脾胃が冷えてしまって、しゃっくりが止まらなくなった時に使うように、という形で紹介されております。
最後は、「嘔吐穢下痢病脉証治」という章の”嘔吐の治療法”が紹介されているところに出てきます。
ここでは、単に中焦(脾胃)に水分が停滞している場合の嘔吐の治療に用いるように、との指示で出てきます。
このように、「小半夏湯」は総じて
嘔吐や、脾の臓、胃の腑の異常、中焦の水分の停滞
に、用いられております。
これは、この方剤の中の構成生薬である”半夏”に、水分の停滞を取り除く効果があること、また”生姜”には、胃を温め、結果的に気を下げて吐き気を止める効果があることから、
上記のような症状に使われるのですね。
ではこれ(小半夏湯)に”茯苓”を加えた「小半夏加茯苓湯」はというと・・・?
小半夏加茯苓湯と船酔い 3 に続く。
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2015.02.26

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先日の和歌山、加太港への遠征タイ釣り・・・。
大爆釣!! 参照
実はこの日の前日に関西入りし、迂闊にも、新風先生と遅くまでお酒を飲んでしまいました。。。
(しかも、何故か僕だけがけっこう呑んでいたような気がします。しかも最初からずっと日本酒で。)
翌朝は、早朝に起きて港まで行ったわけですが、港に着いた時点で、すでに若干気持ち悪かったです。。。
(船酔いする前に二日酔い!!)
この時点で内心、
「あーこれ、ヤバいなー・・・。」
と思いながらの釣り開始、となりましたが、幸い海が荒れなかったので、眠いこともあって、しばらくは大丈夫でしたが、だんだんタイが釣れ出して、
目が覚めてくると、時間的にも、体内の陽気が盛んに動き出してきて、悪心が強まるのです。
(苦笑・・・この経験、分かる人には分かるでしょう。)
そしてついに嘔吐。。。
(まったく荒れてない海で。)
これは船酔いではなく、二日酔いです。(笑)
それだけに、一回吐いたら、やたらスッキリしました。
(本格的な船酔いの場合は、一回吐いてもそれほどスッキリせず、また吐きたくなります。そして吐いているうちに、徐々に立っているのもしんどくなってきます。(笑))
すると、隣に座っていた油谷真空先生が
「これ飲んでみたら?」
と、胸ポケットから
「小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)」
を取り出しました。
これは、このブログでも何度か紹介している、東洋医学の超有名な古典である、『金匱要略』という書物に記載されている漢方薬であり、
現代ではよく”悪阻(つわり)”に応用される薬です。
『金匱要略(きんきようりゃく)』という書物
「張仲景(ちょうちゅうけい)」という人物 参照
これは半夏(はんげ)と生姜(しょうきょう)という生薬からなる
「小半夏湯(しょうはんげとう)」
という薬に、茯苓(ぶくりょう)という生薬を加えたものでして、小半夏湯というのは、ちょっと難しくなりますが、
『金匱要略』の中の痰飲欬嗽病脉証治という章の中の”支飲”に関する項に出てくる薬でして、いわゆる
「嘔家(おうか)・・・もともと嘔吐しやすい人」
に対する薬なのであります。
小半夏加茯苓湯と船酔い 2 に続く。
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2015.01.19
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これまでのお話
形のあるような無いような世界
形のあるような無いような世界 2 参照
では続きいきます。
東洋医学は、気の医学。
あの手この手を使って、最終的には「気」というものを如何に正しく動かすか、というところに主眼が置かれる。
〇
とはいえ、東洋医学にも、「形」という概念は存在する。
これまで、このブログ上の様々な記事(五臓六腑などに関するもの)に書いてきた通りだ。
しかし、どこをみても、西洋医学による「形」に対する分析のような「写実的精緻さ」はない。
これはなぜなら、東洋医学(東洋哲学)は、形よりも気(機能)、言い変えれば、人体と大自然との調和も含めた有機的な連関性と調和の具合、つまり
「人体内、および人体内外の全体的なバランス」
を最優先し、そこにこそ、最も注目するからだ。
(・・・と、僕は考えています。)
この観点からすれば、局所の詳細な分析や描写は、相対的に”些末な問題”となる。
東洋医学(東洋哲学)では、西洋医学のような手法で、「形」を精緻に分析していったところで、それを組み合わせてできるものは、所詮”ミックスジュース”に過ぎず、
この大自然、大宇宙の中における、小宇宙である人体、生命の動き、ダイナミズムを表現するには不十分、と考えていたのだろう。
このような観点から、生命、自然を「よりリアルに」表現し、理解するためには、物理的な臓器や各器官の写実的な描写や分類よりも、それらの間隙、及び全身、果ては全宇宙に存在し、
それらを繋ぎ合わせ、1個体を1個体たらしめる、一体不可分な「気」の動的なバランスにこそ、括目したのだろう。
〇
ところで、東洋医学の病理産物に、「痰」と呼ばれるものが存在する。
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について
「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉 参照
一般的な認識からしたら、カゼひいたときなどにノドに絡む、白や黄色のネバネバした液状の物質を想像するであろう。
しかし、東洋医学では、それのみではなく、「痰」は全身各所に瀰漫し、気の正常な運行を阻害するもの、と考えている。
その分類として、「有形の痰」とか、「無形の痰」という言い方がある。
有形はともかく、この、”無形の痰”というのは何だろうか。
これはまさに、
”形として凝集してはいないが、今後、痰になる、前駆的な無形の気の停滞状態”
のことを言っているのだ。
このように、東洋医学では「気」を重視するがゆえに、無形から有形、有形から無形の連続性を細かく表現することが出来、それに応じた治療方法を考えることが出来る、ということ。
有形の邪気として凝聚する前に、叩くことが出来る。
あるいは凝聚した有形の邪気を霧散させることが出来たならば、それが再度凝聚しないように、散らし続けることが出来る。
つまり積極的、選択的に病を予防できるのだ。
これを「治未病」というのであって、西洋医学的な「予防」とは趣を異にする。
極めてタクティカルなのだ。
続く
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2014.10.26
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前回のお話・・・
では、続きいきます!!
では今日は、我々北辰会が用語と理論の基本に据える、「現代中医学」ではこの「肩こり」をどう考えるか、という問題です。
中医学については 「中医学」とは何なのか。 参照
我々が普段よく参考にする『症状による中医診断と治療 上巻』には、おおよそ現代日本人の言う「肩こり」に近いものとして、
「項強(こうきょう・・・項背部の強張り)」
とか、
「頸項痛(けいこうつう)」
という症状について、解説がなされています。
それによれば、「項強」の方は、分類として、
1.外感風寒の項強
2.外感風湿の項強
3.熱盛傷津の項強
4.金瘡風毒の項強
とあり、「頸項痛」の方は、
1.外感風湿の頸項痛
2.風熱挟痰の頸項痛
3.扭傷(ちゅうしょう)の頸項痛
4.落枕の頸項痛
と出てきます。
・・・まあ、細かい説明は避けますが、「項強」の方は首がガチッと堅くなっちゃって動きの悪くなったようなものを指しますし、
「頸項痛」の方は首や肩の”痛み”を指します。
となると、我々日本人が日常的に感じる「肩こり」とは、やっぱりどうもニュアンスが違う気がします。。。
我々はあの、妙に突っ張ったような、重いような、だるいような、何とも言えないイヤな感じを称して、「肩こり」というのです。
「強張る」というほどではないし、「痛み」というほどでもない。
あのニュアンスを説明してほしいんだよねー。。。
何でないのかなー。。
さてこれ、何故でしょうか。
続く。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.12.12
患者さんの声(睡眠障害、その他不定愁訴)2025.12.05
2025年11月の活動記録2025.12.01
2025年 12月の診療日時2025.11.22
患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
11.22(土)、25(火)、通常通り診療やります!!2025.11.19
2025年10月の活動記録2025.10.29
2025年 11月の診療日時2025.10.15
2025年9月の活動記録2025.10.10
清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
2025年5月の活動記録2025.06.01
2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。