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これまでのお話し
順天堂大学医学部に東洋医学研究会が発足!! ② ことのはじまり
順天堂大学医学部に東洋医学研究会が発足!! ③ 東洋医学教育の現状把握
順天堂大学医学部に東洋医学研究会が発足!! ④ そして閃く 参照
◆記念すべきプレオープン、そして発足後のイメージをしてみる。
12月に、初めてお茶の水にある順天堂大学にお邪魔して、記念すべき第一回目の講義と、鍼灸の実技をやりました。
そこにはいわゆる「変わった」「おかしな」学生はまったくおらず、期待通り、いや、期待以上に爽やかな、健全な、優秀な若者たちが集まってくれていました。
(しかも、聞けば医学部生の中でも大変成績優秀な子たちなんだとか。。。)
こちらの熱の籠った早口の説明にもスイスイついてくるし、質問も実に的を得ているし、すっかり気分がよくなった僕は、19時に始まって、気付いたら24時過ぎまで喋っていました。(笑)
鍼灸学校にたまにいるような、せっかく賢いのに、無駄に斜に構えているようなやつとか、変に揚げ足とってきたりするやつとか、全く皆無で、喋りやす過ぎましたね。。。
以前、鍼灸の業界誌『鍼灸ジャーナル』のインタビューで、蓮風先生が
「北辰会に来て東洋医学を学んでいるドクター達は、決して変わり者などではなく、むしろ医師の中でも志が高い方だと私は見ている。」
と仰っていたのを思い出しました。
と同時に、
「これならイケる!この活動は、必ず将来、世のため人のためになる!!」
という手応えを感じたのを覚えています。
一回目の後、友岡先生、谷川教授と、今後の方針について、何度か話しました。
僕一人でも、東洋医学の基礎から、鍼灸の臨床までなら、全て教えることは出来ます。
しかし、湯液(漢方薬)の臨床については、やはり湯液家の力を借りた方がいいと思うし、学生諸君は卒業後、鍼灸師でなく医師になる訳なので、
やはり医師の業界の事情に詳しく、医師として東洋医学を実践している先生の力が借りれれば、それが一番いい。
北辰会の中にも優れたドクターはいらっしゃるが、いかんせん東京から遠い。。。
(交通費がとても出ない。。。)
しかも、無事発足できたとしても、大学生主体の部活の外部講師な訳ですから、講義料だって、出ないか、出たとしてもほとんど出ない。。。
なので、出来れば移動交通費のかからない、都内の先生がいいけど、そんな
「手弁当でどうすかね・・・?」
みたいな話に乗って下さる先生がいるかなあ、と不安を感じながら、まあダメもとで、何人かの先生にあたってみよう、ということになりました。
続く
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2019.04.27

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前回のお話し
◆ことの経緯
・・・まあ僕も、かれこれ10年以上、(一社)北辰会や東洋鍼灸専門学校などで教鞭をとらせていただいて、それなりに
「東洋医学の教育」
というものに思いを致すことはありました。
東洋医学は、勉強を進めていくと、学・術ともに、たいへん高度な世界であり、本来は医師を志す、頭脳明晰な若い人にこそ、積極的に教育するべきものであるが、
現在の医学部では「東洋医学の教育」はほとんど行われていないのが現状。
日本国として公的に東洋医学を教育している教育機関は鍼灸マッサージの専門学校と大学のみです。
数ある医療系国家資格の中で、鍼灸マッサージ師だけは、国家試験にも東洋医学の問題が出題されます。
それ以外の、医師をはじめとする医療系国家資格の国家試験には、1問も出ません。
従って、東洋医学の教育を全くやってない学校もたくさんあります。
・・・にも拘らず、漢方薬の使用数、処方数は年々増加している、つまり、
「東洋医学をあまり(というか全然)よく知らない医師が、当たり前に漢方薬を保険で処方している現状がある」
という矛盾にも、大変問題を感じていました。
(一社)北辰会のような研究会も、東洋鍼灸専門学校のような鍼灸専門学校での教育も、もちろん必要だけれども、本当は医学部でこそ、「東洋医学の教育」がやれたら一番いいのになあ、という思いは、ずいぶん前からぼんやりとありました。
因みに、北辰会では数年前から蓮風先生直々に、医師を対象に鍼灸を教える「ドクターコース」を開講しております。
それもあって、医師への東洋医学教育、とりわけ医学部生に対する、というものを、数年前から、より強く意識するようになりました。
しかし、そのためにどう動いていいかも分からないし、大体からして、私の本分である日々の臨床だけでも殺人的に忙しいのに、時間と労力をそこまで割けない。。。
・・・そんな訳で、そこに関しては、ほったらかしのまま、時間だけが過ぎていく、という調子でした。
そんな折、たまたま2017年に、熊本で行われた日本中医学会で症例を発表しました。
いざ熊本へ 参照
ここで出会った、大分の鍼灸師である成田響太先生の御活動が、素晴らしいと思いました。
日々臨床をしている鍼灸師と医師とが協力しながら、医学生に東洋医学を教育している。
しかも、学生は自主的にSNSなどを活用して、他大学や、海外とまで繋がっている、という話を聴きました。
学会では、その学生さんとも少し話しましたが、よく言われるような、
「東洋医学をやっている医学生(医者)なんて、変わり者の、変な奴しかいない」
なんてイメージとは程遠い、実に真面目で爽やかな、礼儀正しい若者たちでした。
(聞けば学内での成績も大変優秀なんだとか。。。)
ここで、明らかに時代が変わってきているのを感じました。
志の高い医学生は、もうすでに色々分かっているし、東洋医学に可能性を感じているし、現にこういう活動が起こってきている。
医師と協力して、医学部内で東洋医学の講座を行う、臨床研修もフォローする、また、学生がSNSなどを活用して他大学にも声をかける、そしてあくまでも学生中心に活動を行い、
オジサンたちでそれを温かくフォローする、素晴らしいじゃないか、何とかこれを、関東でもできないか、と思って、色々と模索し始めたのが、ことの始まりでした。(笑)
続く
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2019.04.26

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実は昨日、順天堂大学の医学部の学生さんを相手に、講義してきました。
実は実は、この講義は、去年の12月から月に一回行っており、昨日で5回目でした。
そして昨日、なんと順天堂大学の医学部内に、正式に学生さん主体の部活として「東洋医学研究会」が発足しました!!
(初年度は同好会としてのスタートだそうです。 試し運転みたいなもんか。)
(芍薬をモチーフにしたクールなロゴを、学生さんが考えてくれました☆ ・・スゴイね、今の学生さんは。)
去年の12月の段階では一応、どうなるか分からなかった(頓挫する可能性もあった)ので、正式に決定するまでは、オープンにしないようにしてきました。
今日は秘密の講義へ。。。 参照
あれから4カ月経って、いよいよ、昨日で正式に発足しましたので、ここに書いておきます。
・・・で、今回私は「学外講師(鍼灸担当)」として、この活動をお手伝いすることになりました。
1838年開学、2018年で180周年の、現存する日本最古の西洋医学塾である順天堂大学に、181年目にして(恐らく)初めて、正式に
「東洋医学研究会」
が誕生したことは、大変喜ばしいことです。
歴史の1ページですね。
今日から何回かに分けて、ここまでの経緯、順天堂の歴史、今後に向けた、私の想いを書いておきます。
続く
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2019.04.11

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今日は朝から、Facebook上でいい記事を読ませていただいて、朝からいい気分に。
その後、先輩とのチャットワーク上でのやり取りで、またいい気分に。
その後、メールにて、とあるご依頼をいただき、またいい気分に。
また、冒頭のとは全然関係ないFacebook上のやり取りで、元気づけられ、またいい気分に。
昼に院長業務で銀行に行って、じゃっかんイライラするも、吉野家の牛皿定食が旨かったんで、またいい気分に。
ついでに行った、マルイのメガネ屋のお姉さんが、親身になってメガネを修理してくれたんで、いい気分に。
勢いに乗って、このブログにゴチャゴチャに書き溜めた過去記事を、右記のカテゴリを新たに作ったりして整理してたら、あっという間にこの時間に。。。
特に「漢方薬」カテゴリは、子カテゴリを作って細分化しました。
また最近、あらゆるレベルの癌の患者さんが多いんだけど、興味深い変化が出てて、そっちも目が離せない。
また往診でも、超重症の患者さんに、あり得ない変化が出てて、そっちも目が離せない。
やりたいこと、言いたいこと、書きたいこと、何でもあり過ぎる。。。
時間が足らない。
ホントありがたい。<m(__)m>
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2019.03.18

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17日の日曜日は、目黒で行われた三旗塾オープン講座に参加してきました!!
この講座、当初の会場側のキャパは60名だったらしいですが、なんと参加者130名、ギュウギュウに詰めて、実にいい感じの熱気でした☆
(キャンセル待ちもずいぶん出たようです。)
やっぱ講演会場はすし詰めがいいね☆
この日の演者さんは、テレビ等のメディアで大活躍されている鍼灸師の若林理砂先生と、(一社)北辰会代表、藤本新風先生でした。
若林先生の取り組みは、非常に分かりやすく、人柄的にもストレートであり、しかもそれをご自身が楽しんでやっておられるなあ、という印象を受けました。
今後、ご自身の治療院を、数人の武術の指導者と組んで、薬店とトレーニングスペースを併設した治療院にするらしく、こういったやり方も、
今後の一つの在り方だろうと思います。
また、SNSなど、ネットを駆使して、体調不良を抱えている人などの「特定の条件の」人とどんどん繋がれる時代、若林先生のおやりになっているような、
「東洋医学的な健康相談を目的としたオンラインサロン」
や、
「メディアを駆使した情報発信」
をなさる鍼灸師の先生は、今後どんどん増えそうな予感を感じました。
(ただ若林先生も仰っていたように、そうそう簡単ではないと思いますが。。。)
オンラインサロン上の患者さんは極端な虚証が多いというのも、個人的には興味深いと思いましたね。
そして後半は新風先生による講義と実技。
多少の機材トラブルや準備不足なんかはありましたが、いつも通り、マズマズうまくいったと思います。
アンケートが楽しみですね。
終わった後は三旗塾の先生方と呑み。。。
最終的にはヒドイことになりました。(苦笑)
そして今日は東京衛生学園の謝恩会です。
昨日会ったメンバーと、また会います☆(^^)
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2019.03.17

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イヤーしかし、老いも若きも男も女も、皆さん花粉症ですな。。。
インフルエンザの後は花粉症、次はなんだ、梅雨が来るから、うつ病か!?(~_~;)
今や国民の5人に一人が花粉症と言われ、国民病と言われますが、僕が子供の頃は、花粉症の人なんてほとんど見かけませんでしたね。
単純に花粉の飛散だけでなく、大気汚染や水質汚染、食品添加物や社会構造などなど、様々な問題が複合的に関与して、この現状になっているのでしょう。
僕自身は幼少の頃から、アレルギーは全くないと思っていましたが、今から約20年ほど前、東京に来てから、年によっては少し出るようになりました。(T_T)
しかし、抗アレルギー剤や、抗ヒスタミン薬、ステロイドなどの西洋医学的治療は、これまでまったく、マジで一回も使ったことがないです。
(苦笑・・・まあ、幸いにも不要で済んだ、というところですな)
あれらの対症療法としての効果は素晴らしいようで、患者さんを診ていると、ほとんどの方が何かしら飲んでおられますね。
ですので、鍼灸臨床サイドでは標本同治、あるいは本治のみ、という感じで処置をすることが多いですね。
最近では西洋医学的な根治療法と言われる「減感作療法」も、皮下注射じゃなくて錠剤や液体でやるんだとか。
・・・さて、今後はどうなるやら、って感じですね。
僕は何年か前に、咳が数カ月止まらなくなった時に、自分で鍼をしても漢方飲んでも、先輩にかかってもダメだった時があり、仕方なく初めて呼吸器内科にかかりまして、
その時に呼吸器の検査のついでにアレルギー検査をしたら、スギやヒノキに陽性が出ていました。
毎年、鍼と漢方でいよいよどうにもならなくなったら、西洋医学的対症療法にお世話になろうかな、と思っているのですが、今のところコントロール出来ています。(゚∀゚)
今度、ちょっと機会をいただいて花粉症に関して人前で喋るので、最新情報も踏まえて勉強し直そうと思います。
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2019.03.08

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ここまでのお話し
小建中湯について 2 参照
別にシリーズ化する気もなかったんだけど、書き始めたら何となく、
「あれも書いとこ、これも書いとこ。」
ってなって、徐々に続いてしまった、この「脾胃モノ有名漢方薬」シリーズ。(笑)
特に脈絡もなく、患者さんを診ていて、よく使われているものを書いています。
(こんなん書いてたら、キリがないね。。。)
もちろんながら、漢方薬というのは、鍼灸と同じように、芯となる流儀や考え方に基づいて、論理的整合性、一貫性をもって処方されるべきもので、
決して症状のみ、病名のみから場当たり的に処方されるものではないと理解しています。
だから僕は、全くの素人さんが、エキス剤とはいえ、ドラッグストアで簡単に漢方薬を購入できる現状、ネット通販で自分の症状から調べて入手しては、
サプリメント感覚で次から次に試しまくる現状にも、正直反対です。
もちろん、自分で鍼や温灸を買って適当に試すことにも、厳しいようですが反対です。
僕は鍼灸臨床家であり、畑は違いますが、今後も優れた漢方家の先生方と協調しながら、真面目に東洋医学をやっていきたいですね。(^^)
前置きが長くなりましたが、今日は「補中益気湯」です。
(これで一応いったん締めとしましょう。)
実は2013年の記事に、チラッと登場しました。
この方剤の出典はあの中国金元の4大医家の一人、李東垣(1180-1251)先生の『脾胃論』であり、『中医臨床のための方剤学』によれば、構成生薬は
人参9g、白朮9g、黄耆15~30g、当帰9g、柴胡3g、陳皮6g、炙甘草6g、升麻3g
となっています。
効能は補中益氣、昇陽挙陥、甘温除大熱であり、主治は気虚下陥、気虚発熱とあります。
まあ要は、”黄耆”という生薬を主薬とし、結果的には中焦の気(脾気)を補って、気を昇らせ、脱肛や子宮脱などの”中気下陥”の症状を改善させ、
場合によっては気虚発熱を改善するという目論見の薬です。
李東垣は『内外傷弁惑論(1247)』の中で、発熱には外邪が入って邪正闘争の結果発熱するものと、脾胃が弱ったことにって発熱するものがあり、
脾胃が弱った場合については甘温剤で脾胃をフォローすることによって清熱することが出来ると主張しました。
ここで重要なのは、熱証モノは脾胃を補えばいい、という理解ではもちろんなく、その熱証症状、所見が、”何によるものなのか”を鑑別診断できる物差しを身に付けることですね。
この物差しになるのが脈診、腹診をはじめとした”多面的観察”であります!!
患者さんが、
「先生風邪ひいたー。。熱が出たー。。。」
と、言っていたからといって、それがどういう病因病機によるものなのかに対する理解ですね。
意外と臨床上、脾胃を補うことによって熱証症状が取れていくことはあります。
アトピー性皮膚炎なんかでも、たまに経験しますね。
実際に漢方家の先生の中には、補中益気湯を使ってアトピーに効果を挙げておられる先生も少なからずおられるようです。
刮目すべき理論です。
〇
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2019.03.05

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ここまでのお話し
小建中湯について 参照
前回、小建中湯の話がエラク中途半端に終わったので、続きを書きます。(^^;)
小建中湯は、実は以前このブログにもチョコッとだけ登場しています。
小建中湯は、桂枝湯のアレンジ版であることは前回お話ししました。
しかし、ここら辺を細かく話していくと、『傷寒論』の太陽病の講義みたいになってしまうので、ここではしません。(^^;)
(興味ある人は、無数に出ている『傷寒論〇〇』という本を5冊くらい買って勉強しましょう。)
小建中湯は、今日では東洋学術出版の『中医臨床のための方剤学』で「脾虚肝乗」という言い方をするように、脾の臓が弱ってしまって、肝の臓とのバランスが崩れたものによく使われます。
もちろん、この薬のもともとの出典は『傷寒論』ですから、寒邪に傷られた傷寒病の、ある段階においても使いますし、これをやって治らなかった場合に小柴胡湯を使う、という流れもあります。
「小柴胡湯」を含む記事 参照
また、『傷寒論』の中の小建中湯適応の脈診所見に「陽脈濇、陰脈弦」という、解釈次第では色々拡大出来るような脈状の表現も出てきます。(*‘∀‘)
あるいは『金匱要略』の中にも、この薬は”虚労病”、”黄疸病”、”婦人病”のところに出てきます。
さらに『金匱要略』では、目的に応じて、小建中湯に黄耆(おうぎ)を加えて「黄蓍建中湯」という薬を提示していたり、少し時代が下って中国唐代、
孫思邈(そんしばく 581?-682)の『千金翼方』では小建中湯に当帰(とうき)を加えた「当帰建中湯」があったり、日本の江戸期、あの華岡青洲(1760-1835)の
『瘍科方筌(ようかほうせん)』では、この「黄蓍建中湯」と「当帰建中湯」を組み合わせて、さらに膠飴を使わずに「帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう)」という方剤を創方し、
癌が潰れて膿が止まらず、日々憔悴していくほどの重篤な病人に使用していたようです。
華岡青洲という人物 参照
・・・まあしかしこの、
「肝と脾のバランスが崩れている」
ことが、カゼから花粉症からアトピー、リウマチ、癌まで、あらゆる現代病の根本原因になっていることは、臨床上、実に多いと思います。
ここんとこをシンプルに調整してくれる薬だからこそ、約2000年の風雪に耐えて来れたんでしょうね。
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2019.03.04

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ここまで、中焦(脾胃)の異常に対してよく処方されている漢方薬を、いくつか紹介してきました。
大建中湯について 参照
前回、大建中湯を紹介したので、なんか小建中湯を紹介しないのは気持ちが悪い。。。
・・・ということで、ついでなんで小建中湯を紹介します。(゚∀゚)
(処方されている患者さんも結構いるしね。)
小建中湯も、大建中湯と同じ「温裏剤」のグループです。
出典はもちろんあの『傷寒論』ですから、約2000年の風雪に耐えてきた名方と言えます。
この処方は非常に有名です。
漢方薬の王様の一人と言っていい、「桂枝湯」という薬がありますが、この桂枝湯の中の「芍薬(白芍)」という生薬を倍の量にしたのを「桂枝加芍薬湯」といい、
それに「膠飴(こうい:みずあめ)」を加えたのが「小建中湯」です。
『中医臨床のための方剤学』によれば、効能は温中補虚、和裏緩急、主治は中焦虚寒、脾虚肝乗とあります。
・・・おっと、ここまで書いたら時間切れ。
続きは次回。(笑)
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2019.03.03

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ここまで、四君子湯を処方されていた患者さんがたまたま見えたことをきっかけに、脾胃が病んだ時の処方についてツラツラと書いてみた。
もちろん、湯液の専門家の先生から見たら笑っちゃうような、超大づかみの内容であり、間違いや曲解もあるかもしれないが、そもそもこのブログを専門家向けに書いたことは、この10年間、ほぼない。
あくまでも、この医学を全く知らない人、あるいは懐疑的な人(つまりほとんどの日本人(苦笑))を中心に、専門的な内容といっても、せいぜい初学者やディレッタントに向けて、
この医学の特長、特性を少しでも知ってもらおうと、書いている。
一応自分なりに調べた上で書いているつもりですが、もし間違い等があったら、すぐに修正しますので、ぜひご教示いただきたい。
・・・まあともかく、昨日、「安中散」と方意が似ている方剤として、「大建中湯」に触れた。
この方剤、意外と現代の消化器外科のドクターが処方することが多いようだ。
なぜなら、大腸癌術後の腸閉塞(イレウス)に有効であるという論文が出ているからだそうだ。
論文等については、大建中湯のツムラさんの説明書に簡潔に紹介されている。
このように、東洋医学的な整体観、人体観、疾病観に則った、弁証論治の結果としてではなく、西洋医学的な病名に基づいて、論文で有効性が一定認められているから、
という理由で、漢方薬が乱用されているケースが少なくないようだ。
実際にこれを処方している医師に、『金匱要略』や、その後の名医が残した「大建中湯」に関する諸文献を読んだ上で使用している先生は少ないのではないだろうか。。。
全く東洋医学の教育を受けたことがない医師が、腹診も脈診も舌診もせず、東洋医学的な人体観(臓腑経絡学説や病因論等々)や、弁証問診もしない中で、
西洋医学的病名のみを頼りに同一の漢方薬を長期に乱用する。。。
・・・これはー、どうだろうか。
やはり、この考え方は、生薬資源の無駄遣いに、繋がらないだろうか。
私の知己の、漢方家は、みな口を揃えてそう言っている。。。
脾胃の病といっても、ここまで紹介したパターンもそうだし、まだまだ他にも、たくさんある。
それを的確に分析し、良化や悪化の流れを考えて、その時点で最もフィットする方剤や、鍼灸で言えば配穴や手技を選び、経過に応じて加減していくことが出来るのが、東洋医学の叡智だと思うんですが。。。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
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2014.04.26
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患者さんの声(15年以上メンテナンスで継続通院)2025.11.20
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清明院16周年!!!2025.10.01
2025年 10月の診療日時2025.09.20
2025年8月の活動記録2025.09.01
2025年 9月の診療日時2025.08.15
2025年7月の活動記録2025.08.01
2025年 8月の診療日時2025.07.04
2025年6月の活動記録2025.07.01
2025年 7月の診療日時2025.06.26
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2025年 6月の診療日時2025.05.10
2025年4月の活動記録2025.05.01
2025年 5月の診療日時2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
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謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
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2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
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2024年 7月の診療日時2024.06.05
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(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
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2024年2月の活動記録