東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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問診に関して76(出血に関して③)

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

先週に引き続き、問診事項の延長として、「出血」に関して、書いていきたいと思います。

 

 

 

2. 出血のメカニズム

 

 

 

出血について寒熱虚実の鑑別をしっかり行い、その中でも寒熱を判別することが非常に重要です。

 

 

a. 熱による出血

 

 

鮮紅色、出血量が多い、急激に発生する。

 

 

その他、発熱や数脈を呈する。

 

 

b. 寒による出血

 

 

ジワジワ出血する。

 

 

一般的な冷えの症候、脈は大きく無力か、細く無力となる。

 

 

 

 

C.弁証分類

 

 

 

①営血熱盛、迫血妄行

 

 

【病理】営分血分に邪熱が入って血絡を傷つけて出血が生じる。

 

【特徴】九竅からの出血、夜間に発熱、夜間に症状が悪化する。

 

朝方になると落ち着く。

 

 

 

②肝不蔵血、 疏泄失調

 

 

【病理】2パターンが存在します。

 

・血熱妄行型:肝の異常によって気分の熱が上がり、出血を生じる。 

 
・疏泄太過型:疏泄が失調し、疏泄太過となり血絡が破れて出血する。

 

【特徴】激しい出血。ストレスにより悪化する。

 

ジワジワ出血することもある。その場合は徐々に疲労感を増す。

 

 

 

③瘀血阻絡、 血不循経

 

 

【病理】瘀血による出血。

 

【特徴】黒い粘った艶のある出血、ジワジワ出血する。

 

血塊などの瘀血の症状を呈する。

 

 

 

④打撲外傷、血絡破損 

 

 

【病理】傷による出血 

 

【特徴】出血多量で、出血と共に元気が弱っていく。

 

 

 

⑤元気虚損、気不摂血 

 

 

【病理】気の消耗により、摂血作用がなくなり、出血を生じる。 

 

【特徴】激しい出血ではないが、血が止まりにくい。

 

 

 

⑥脾腎陽虚、 統摂無権 

 

 

【病理】脾の統摂作用が失調し、出血を生じる。

 

【特徴】出血がダラダラ流れて、止まりにくい。

 

 

 

①・②は熱証で⑤・⑥は寒証です。

 

 

また病位の中心は①〜④は心・肝中心で実証であり、⑤・⑥は脾腎中心で虚証にあたります。

 

 

 

 

以上が、北辰会の問診の基本的な考え方になります。

 

 

 

こういった考え方を基に問診を進めていき、患者さんの症状の原因を絞り込んでいきます。

 

 

 

問診シリーズは一区切りとなります。ありがとうございました!

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで、「虚寒と風寒の妊娠腹痛」について、お話ししていきたいと思います。
 
 
 
いずれも寒証であり、寒によって気血が停滞して、胞脈を阻滞することで発生しますが、虚実に違いがあります。
 
 
 
まずは虚に分類される、虚寒の妊娠腹痛についてです。
 
 
 
陽虚体質の方が妊娠した場合、腎に系る胎において腎陽が一層虚してしまいます。
 
 
 
そして、陽虚が進んでしまうと虚寒が生じ、寒凝胞阻により妊娠腹痛を引き起こします。
 
 
 
この場合、下腹部が冷えて痛み、温めると緩解します。
 
 
 
また、寒がる、四肢の冷え、腹脹、食欲不振、舌苔白膩といった虚寒の症状がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、暖宮散寒、通痺止痛を用います。
 
 
 
次に、実に分類される、風寒の妊娠腹痛についてです。
 
 
 
風寒の邪が胞宮に侵入し、胞脈を阻滞するために発症しますが、急激に発症します。
 
 
 
この場合、発熱、悪寒、頭痛、身体痛、脈浮といった表寒の症状がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、祛風解表、散寒止痛を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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