東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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滑胎(かったい)とは④

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで、「外傷の滑胎」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
外傷の滑胎は、転倒や捻挫、重い物を持ち上げる、長距離を歩くなどにより、胎気を直接損傷して滑胎を生じます。
 
 
 
この場合は、受傷・発症機転が明確であることが多い為、経過を問診することによって鑑別しやすいことが特徴です。
 
 
 
また、妊娠後に腰がだるい、腹痛、性器出血、陣痛様疼痛、倦怠無力感、脈は滑で無力といった症候を呈します。
 
 
 
治法は、扶気養血、補腎安胎を用います
 
 
 
滑胎の各弁証分類については、以上です。
 
 
 
滑胎の病因は複雑で症候も多様である為、望聞問切の四診を合参し、虚実、寒熱、関係する主要な臓腑経絡の主従・比重を明確にして治療に当たることが大切です。
 
 
 
予防方法としては、鍼灸、漢方等で体調を整えておくことが重要ではありますが、
 
 
 
下焦、胎気を損傷しうる房事が過多にならないように適度に慎むことも大事となります。
 
 
 
古来より、 妊娠中は 「欲火」といった、欲望や情志の過度な高まりによる、身体や精神に過剰な熱性の症状が現れないようにするということは、最も気を付けるべきこととして指摘されています。
 
 
 
また、過労になり、脾胃、腎を損傷して、胎気を損なうようなことも避けるよう、注意が必要と、古来より言われています。
 
 
 
現代社会では、なかなか注意すべき項目を全て守ったり、避けたりすることは難しいように感じますが、何がどのように母体、胎児に影響をあたえうるのかということを知り、自身で出来る限りの範囲の中でも養生することは、健康的なマタニティライフを過ごすために役に立つのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術部 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術部 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

今週も『証候と弁病の弁証分類』に関して、書いていきます。

 

 

先週に引き続き、『関節が痛い』です。

 

 

 

D. 膝痛

 

 

1)経絡経筋病

 

 

 

最も局部的な疾患で、打撲や捻挫、あるいはその他の物理的負荷が

 

膝関節周辺の経絡・経筋異常をおこしたものを指します。

 

経絡・経筋の病は比較的治癒し易く、予後は良好な場合が多いです。

 

ですが、慢性化すると、骨・筋の損傷を起こし、結局臓腑に関わり、

 

筋は肝、骨は腎が主るので、筋萎縮を伴う、肝腎の虚損に発展して行きます。

 

 

【治療例】

痛みの該当する経絡の要穴に八綱陰陽を踏まえて刺鍼を行う。

 

 

① 足陽明胃経:衝陽、内庭など

 

② 足少陽胆経:足臨泣、陽陵泉など

 

③ 足厥陰肝経:太衝、後渓など

 

④ 足太陽膀胱経:承山、京骨、申脈など

 

 

2)臓腑病から経絡に伝播したもの

 

 

元々臓腑に病があり、それが関連する経絡の気が変動して膝関節部に病を発したものを指します。

 

 

最も多いのは、脾の病で飲食の不摂生などにより、脾の臓に病を発しており、

 

常に腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、全身倦怠、さらに雨天に著しくなるなどの症状を呈します。

 

 

このような臓腑の病が慢性化すると、脾は足の太陰の経絡に関わっており、この経絡の経気上の膝関節部に痛みを発します。

 

 

予後は、もともと臓腑の病が発生源であるために経絡・経筋病に比較して治療は簡単ではないことが多いです。

 

 

【治療例】

該当する臓腑の要穴に八綱陰陽を踏まえて刺鍼、又は施灸を行います。

 

 

脾虚があり、それが足太陰脾経と足陽明胃経の経気が不通となって膝痛発症している場合、健脾すると良いとされています。

 

脾胃の反応を示す穴所、たとえば、脾兪や胃兪、太白や大都、衝陽、内庭などから

 

顕著な虚や虚中の実の反応を呈しているところが選穴候補となります。

 

 

 

3)臓腑病そのものによって病むもの

 

 

臓腑そのものの病であるが、その外候である膝関節に異常を来たしたものを指します。

 

例えば腎は骨を主り、下焦を支配することから、腎の陽気不足は腰・膝などに病を発症します。

 

 

予後としては、臓腑病から経絡・経筋に伝播したものとほぼ同じ程度とされています。

 

 

【治療例】

肝腎の弱りによって筋骨が濡養されにくくなって膝痛が起こっている場合は肝腎を補う治療を行います。

 

湿熱困脾によって膝痛が起こっている場合には、脾における清熱祛湿を施します。

 

 

4)痹証

 

 

外邪が関与している痹病かどうか、あるいは肝鬱痹かどうか、を見極めて治療していきます。

 

 

 

次週に続きます。

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術部 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術部 編著、緑書房

 

 

 

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