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こんばんは、森岡です(^_^)
これまでのお話・・・
風邪には葛根湯!?(その1)
風邪には葛根湯!?(その2)
風邪には葛根湯!?(その3)
風邪には葛根湯!?(その4)
続き行きます!!
今日は「宣肺平喘」です。
麻黄湯タイプの風邪は”喘”と言い、
咳が出たり呼吸が乱れたりすることにより呼吸困難となることがあります。
呼吸に主に関わっているのは肺の臓です。
肺の臓については院長ブログ 「肺」って何ですか?(その1~12) 参照
また肺の臓は”表”と非常に関係が深いです。
風邪・寒邪がまず人体を侵襲するとき、この”表”から侵していくという話は前回しました。
ですから、肺の臓の働きが悪くなります。
そこで、
肺の臓の気をめぐらせて、呼吸困難を落ち着かせましょう
というのが「宣肺平喘」の意味です。
また、麻黄湯は
”治喘の聖薬”
ともいわれ、この喘を治すのに非常に効果が高いと言われていたりもします。
まとめると、麻黄湯は
発汗により”表”にいる風邪・寒邪を駆逐し、
肺の臓の気をめぐらせることにより、”表”の状態をイイ感じに調える。
ということになります。
逆に考えると、2のような”汗がジワジワ出る”タイプの風邪を引いたときに麻黄湯を服用すれば、
さらに発汗がきつくなり悪化するということです。
漢方の聖典である「傷寒論」にも、この辺の使い分けに関しては非常に細かく記してあり、誤った治療は生命にかかわるとして、戒めております。
ではでは、2の寒気はあまり強くないが、汗がジワジワ出るパターンの風邪はどのような方剤となるのでしょうか?
次回に続く。
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こんばんは、森岡です(^_^)
「風邪の初期には葛根湯」
こんなフレーズ、一度は聞いたことありませんか?
以前、患者さんとの会話で、
患者さん 「昨日、風邪っぽかったから葛根湯飲んだんですよ~」
僕 「何で葛根湯を選んだのですか?」
患者さん 「だって風邪の初期には葛根湯って言うでしょ?
テレビでも言ってたし。副作用もないしね~。」
僕 「・・・(苦笑)」
いつから、どこから、この安易で間違った情報は発生しだしたんでしょうね・・・
まぁ、製薬会社の戦略でしょうけど・・・
確かに葛根湯は優れた漢方薬です。
しかし、あくまで正しい使い方をすればの話です!!
では、どのように正しく使えばいいのでしょうか?
細かい話は難しくなってしまうので抜きにして、一般の方にも分かるように説明すると、
ポイントは、
”発汗の有無”
と
”寒気の程度”
です。
(専門家の先生は『傷寒論』を読んでいただくとより分かると思います。)
東洋医学では風邪の初期は大きく分けて二つに分けられます。
1.寒気が強く、汗が全く出ないもの。
2.寒気はあまり強くないが、汗がジワジワ出るもの。
(だいぶ簡単に書きましたが・・・)
1のケースの強い寒気のことを、
”悪寒(おかん)”
といい、うなじ~背中にかけてゾクゾクする寒気を強く感じ、
布団をかぶったり、風呂に入ったり、衣服を何枚も着ても、寒さが和らがないというものです。
2のケースのあまり強くない寒気のことを、
”悪風(おふう)”
といい、風が当たったり、衣服がこすれたりすると、うなじ~背中にかけて、
ゾワゾワする軽い寒気を感じたり、嫌な感じがするものをいいます。
”悪風”は意識しないと感じない程度のものもあります。
では葛根湯はどちらに当てはまるのでしょうか・・・?
次回にします(笑)
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