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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
前回の話はコチラ。
前回に引き続き、霊枢「五味論篇」に記載されております、苦味に関して書いていこうと思います。
以下、原文になります。
『黄帝曰、苦走骨、多食之、令人変嘔、何也。少兪曰、苦入于胃、五穀之気、皆不能勝苦。苦入下脘、三焦之道皆閉而不通。故変嘔。歯者、骨之所終也。故苦入而走骨。故入而復出、知其走骨也。』
以下、訳文になります。
黄帝が言う。「苦味のものは骨に親和性をもっており、食べ過ぎると嘔吐させるが、これはどうしてだろうか。」
少兪が言う。「苦味は五穀の気のすべてに勝ち、苦味が下脘に侵入すると、三焦が通ぜず、胃に入った水穀がうまく消化・吸収・輸送できず、機能に異常をきたし、胃の気が逆上し、変化して嘔吐するのです。
苦味は胃に入ると、骨に行き、さらに歯にゆきます。
それで、すでに胃に入った苦味がもう一度吐き出されるので、その苦味が骨に行ったことが分かるのです。」
苦味の食べ物というと、ゴーヤやゴボウなどが思いつきますね。
苦味には、瀉出し、水滞を乾かし、堅める作用があり、熱証や体内に湿気がこもって起こる病気に効果があります。
苦味が胃に入ることにより、苦味の働きにより、三焦の通路(通調水道)が堅くなって、閉塞し通じなくなるので、嘔吐します。
苦味が吐き出されたことが、他の臓腑や組織に行かずに、歯に入ろうとしている証拠になります。
少し分かりづらいですよね。笑
続く。
参考文献
『現代語訳 黄帝内経霊枢 下巻』 南京中医学院編 石田秀実監訳 (東洋学術出版)
『意釈黄帝内經霊枢』 小曽戸丈夫+浜田善利共著 (築地出版)
『霊枢ハンドブック』 池田政一著 (医道の日本社)
『中医臨床のための中薬学』 神戸中医学研究会編著 (医歯薬出版株式会社)
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こんばんは!樫部です。
本日は、10月最後の日となりまして、年末に向けて徐々に日常が忙しくなってきている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時に、「肩こり」を感じやすい方が、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
本日は、「肩こり」についてのお話です。
この「こり」という状態は、気血津液が停滞することによって生まれます。
加えて、痛みがある場合は、気血津液の通りが悪かったり、通りが悪いことで滋潤が上手く行えていないことにより引き起こされます。
往診先でも患者さんに「こりって何なんですか?」と聞かれることがありますが、
何らかの理由で、気血津液の流れが停滞してしまい、湿痰、瘀血などの病理物質が身体の特定部位に凝集して肌肉が堅くなってしまい、
「こり」「痛み」「重だるさ」といった不快感が引き起こされます。
肩だけではなく、首、背中にこりが出る場合もありますが、特に注目して確認すべきことは、次の通りです。
1.どの経絡上か
2.左右どちら側に頻繁に起こるか
3.どういう時に起こりやすいか
4.今一番困っている症状と関連があるか
5.肩こりが主訴だったり、随伴症状であった場合、増悪寛解因子は何か
『歴史の中の病と医学』(山田慶兒・栗山茂久共編、思文閣出版、1997年)によると、
『その人が生きてきた過去、ひとときの怠り、一晩の不養生、一つ一つがわずかなものであっても過ぎ去ることなく刻々と体内に溜まり、形成してきた累積』
これが「こり」というものだということです。
その為、七情、生活環境、社会環境などに伴う情緒変動に関しても、丁寧に問診していくことが重要となります。
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つづく
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
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