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こんばんは。齋藤です。
前回の続きです。
本日は、栗の東洋医学的な効能について書いていきます。
栗の属性として、寒熱は温で作用は収、五味は甘、臓腑は脾、胃、腎です。
寒熱は温ということで、体を温める作用があり、
作用は収ということで、気血が漏れないようにする作用があります。
五味は甘ということで、緊張をゆるめる作用があります。
臓腑に対しては、脾、胃、腎の機能を高めてくれます。
効能として、養胃健脾、補腎強筋、活血止血があります。
まとめますと、胃腸を丈夫にし、血行を良くする働き、
体力を補い、筋肉や関節を丈夫にする働き、
血行を良くするなどの働きがあります。
そのため、胃腸の弱い「気血両虚」かたや、血行の悪い「気滞血瘀」の方、冷え症のある「陽虚」の慢性下痢には有効です。
しかし、赤痢や食あたりでの急性の下痢には効果がないようです。
消化しにくいため、食べ過ぎて胃腸が重だるくなっている「食積痰湿」で便秘のある方には控え目にしてください。
また、小児の場合は、発育には少量ずつ食べるのは良いですが、
食べ過ぎてしまうと消化不良になり、便秘を引き起こしやすいので、注意が必要です。
今回、我が家では栗ご飯にして食べたのですが、米ともち米を混ぜて一緒に炊きます。
お米には、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、消化吸収機能を回復させる「健脾和胃」、下痢を止める「止痢」などの働きがあります。
もち米にも、胃腸を丈夫にして力をつける「補中益気」や、胃腸を温め、下痢を止める「温中止痢」などの効果があります。
栗は比較的消化に悪いため、お米やもち米と一緒に食べることによって、消化吸収がしやくすくなり、体力回復にはもってこいの、組み合わせなのかもしれませんね。
また、夏場に冷たいもの飲みすぎて、少しお通じの調子が、、、、という方にも、下痢を改善させる効能がある為、もってこいの組み合わせだと思います。
こういう事を考えて、作ったんですかね、、、、、、。凄いですねぇ。
また、栗は古来より大切な食料として重宝されるばかりではなく、栗の葉や渋皮が古くから民間薬に用いられていたそうです。
草木、毛虫あるいはオムツでかぶれたときや、やけどなどに葉や渋皮を煎じた液を湿布する。
あるいは口内炎のとき煎液でうがいをするなどして使われてきました。
古人たちは本当に食材を無駄なく使用していたのですね。本当に感心します。
栗の効能について書いてきましたが、本当に色々ありますね。
何度も書きますが、食べ過ぎには注意しながら、食欲の秋を楽しみましょう!!
参考文献
東方栄養新書
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こんばんは 浅田です
前回は、『神農本草経』に書かれている芍薬について書きました。
参照
今日は、『中医臨床のための中薬学』を引用して、芍薬について書いていきます。
芍薬は、「赤芍」と「白芍」に分けられます。
『神農本草経』では、赤と白の区別がされておらず、宗の時代で初めて「赤芍」と「白芍」に分けられました。
〇まずは「赤芍」
・芍薬の根を“皮付きのまま”乾燥させたもの
赤芍だからと言って、赤い花という訳ではありません。
・苦味
“苦”は、泄(降・瀉)、堅、燥、降逆、清熱、瀉火、瀉下、燥湿に働く。
・肝に帰経する
※“帰経”とは、ある薬物がどの臓腑・経絡の病変に対して主要な治療効果を現すかを示すものであり、薬物の適応範囲ともいえる。
・清熱薬に分類される
清熱涼血
活血止痛
清肝瀉火
〇対して「白芍」
・芍薬の根を“皮を除去して”乾燥させたもの
これも、白芍だからと言って、白い花という訳ではありません。
根に皮がついているか、ついていないかの違いです。
・苦酸味
“酸”は、収斂、固渋の効能を持つ。
・肝、脾に帰経する
・補血薬に分類される
補血斂陰
柔肝止痛
平肝斂陰
皮を付けた「赤芍」ではなく、皮を取った「白芍」に、“酸味”と、“脾帰経”が加わるという所が不思議ですね。
皮を取ったら、味の種類が減って、帰経も減りそうなのですが、皮を取ることで、逆に味と帰経が増えるのです。
このように、「白は補にして赤は瀉、白は収にして赤は散」に働くと言われています。
芍薬は、皮の有無だけでこれだけ効能が変わるのです。
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