東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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牙歯焦黒(がししょうこく)とは①

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は、「牙歯焦黒(がししょうこく)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
牙歯焦黒(がししょうこく)とは、歯が乾燥して黒ずむことを指します。
 
 
 
清の時代に入ってから、温病学家の葉天士は歯を診ることを重要視しており、『南病別鑑』では「歯焦し垢なきものは死し、歯焦し垢あるものは、腎熱胃劫なり」と述べており、『温病条弁』では「歯黒」を熱邪が下焦に深く侵入した重要な指標であると述べられています。
 
 
 
牙歯焦黒と「歯垢焦黒」とは異なり、歯垢焦黒は歯についた垢が黒色に変化することであり、拭い去ることが出来る特徴をもちます。
 
 
 
弁証分類は、主に3つあり、次の通りです。
 
 
 
1.下焦熱盛の牙歯焦黒
 
2.腎熱胃劫の牙歯焦黒
 
3.風冷客経の牙歯焦黒
 
 
 
牙歯焦黒は、温熱病で傷陰が極まった時期にみられ、予後不良とされています。
 
 
 
『脈経』では死候の一つとされており、「病人目に精光なく、および牙歯黒色のもの、不治なり」、「病人陰陽ともに竭き、その歯は熟小豆のごとく、その脈駛するものは死す」「病人歯たちまち黒に変ずるもの十三日で死す」「病人唇腫れ歯焦するもの死す」などと記載があります。
 
 
 
ただし、病因病理を十分に把握し、積極的に治療することで、延命させることが出来る可能性もあるとされています。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 
 

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問診に関して㊸(心神の問診①)

 

 

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こんばんは☆

 

 

 

吉澤です!

 

 

 

 

先々週までで『二便(小便)』の問診の内容はいったん終わりました。

 

 

 

おさらいですが、北辰会では以下の十項目を「十問診」として確認していきます。

 

1)予診表:患者さん自身の予診表の記入筆跡鑑定、〇の付け方など

 

2)主訴の現病歴:痛みなど、主訴の現在の状態、増悪緩解因子など

 

3)主訴の(既往歴~現病歴)の聴取:病因病理の把握

 

4)予診表の確認:現在の症状及び、しばしば起こる症状に関する詳細な問診(61項目に関する詳細な問診)

 

5)八綱陰陽に関わる問診

寒熱、飲食、口、汗、二便(大便・小便)、肉体負荷試験

 

6)心神に関わる問診:睡眠、生活環境と情の乱れ方と主訴との関連度合

 

7) 正邪の度合いを図るための問診:肉体負荷試験、大便小便後や発汗後の状況変化

 

8) 自然界の動き(自然陰陽)との関連調査:気候・季節、ある特定の時間帯による変化有無

 

9)女性・男性に関わる問診:月経(女性カルテ)・男性専用カルテ

 

10)その他の問診事項:耳、目、鼻、口腔など

 

 

本日からは、6)心神に関わる問診:睡眠、生活環境と情の乱れ方と主訴との関連度合に関して、書いていきたいと思います。

 

 

現代社会はストレスだらけといわれており、生活環境・情の乱れが無く、毎日快眠という方のほうが少数派ではないでしょうか。

 

 

 

心神を養うのは、心血であり、また陰血です。

 

 

 

睡眠は陰血を養うためには非常に重要です。

 

 

 

睡眠不足が続くと陰血が消耗し、陰虚となり、虚熱により、さらに血を消耗し、やがて心神が不安定となり、精神や知覚などが不安定になってきます。

 

 

 

睡眠状況や夢の内容の情報を得ることで、心神の状態をうかがい知ることができます。

 

 

 

睡眠が浅い、眠れないというのは、陽>陰の状態(陽の過多)であり、それにより興奮状態となります。

 

 

 

臓腑では、とくに肝と心が関わります。

 

 

 

また、食べ過ぎると寝られないのは、食べ過ぎにより脾胃の失調により湿痰や湿熱が心を衝いて心神が不安定になるために起こります。

 

 

 

A 睡眠のメカニズム

 

 

 

『霊枢』口聞には以下のように記載があります。

 

 

 

“衛気日行于陽.夜半則行于陰.陰者主夜.夜者臥.陽者主上.陰者主下.

 

故陰氣積于下.陽氣未盡.陽引而上.陰引而下.陰陽相引.故數欠.陽氣盡.陰氣盛.則目瞑.

 

陰氣盡.而陽氣盛.則寤矣”

 

 

 

衛気は、陰の時間帯の夜になると身体における陰(体表に対して体内)をめぐるものです。

 

 

 

つまり、「陽気盡、而陰気盛」となって「目瞑」できるようになるのです。

 

 

陽気の活動が鈍化し、陰気が盛んになると、目を閉じて眠りに入ることができます。

 

 

この生理と逆のこと「陰気盡、而陽気盛」が起こると、 「 寤  (=不眠)」になるということです。

 

 

 

【睡眠前~中】

 

外を活発に流れていた衛気が内へ向かう。 血もそれとともに内(肝)へ蔵される。

 

陰の働きが強くなる(沈静化)

 

 

【覚醒後~活動中】

 

衛気が外を活発に流れ出す。血もそれとともに活発に外へも流れる。

 

陽の働きが強くなる(活性化)

 
 
 
 
次週に続きます。

 

 

 

【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

 

 

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