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こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
現代人に多い熱の発生と治療(その2)
続き行きます!!
これまでに、「熱邪(火邪)」の発生原因と診断所見についてお話ししてきました。
昨日、学校の同級生が調子が悪いということで治療したのですが、まさに熱の病症でしたね。
それは、風邪から生じた「熱邪」でしたが、それにより、
だるさ・むかつき・呼吸が苦しい・喉の渇き・口の粘り・のぼせ感・便秘などがでていました。
そして、しきりに熱い熱いと言っていました。
やはり目は充血し、顔は紅潮。
皮膚を触ると熱く、汗ばんでおりました。
そこで手足に鍼を打つこと10分。
目の充血・顔の紅潮が引き、発汗も止まっていました。
「今、熱い?」と聞くと、鍼を打ってすぐに涼しくなってきたとのこと。
体が軽くなったと喜んでいました。
鍼すごいですね~。
ということで(前置き長すぎ・・・)、今回は「熱邪」の治療方法です。
この「熱邪」を相手にする時のポイントは、
「位置と深さ」
です。
熱邪が悪さをしている位置が、
体の上の方なのか、真ん中の辺りなのか、下の方なのか。
またそれが、
体の浅い所なのか、深い所なのか、はたまたその間なのか。
これを鑑別し、治療に当たるのです。
では、どうやって鑑別するのでしょうか?
と、その前に、東洋医学的に治療を進めていく時には、その診断治療の物差しとなる、様々な”方法”が存在します。
それを「弁証」と言います。
この「弁証」を病気の性質や状態に合わせ使い分けるのです。
簡単に言えば、小さい魚を獲るときには、小さくて網目の細かい網を使いますよね。
しかし、大きい魚を獲るときには、小さく網目の細かい網ではうまく獲れません。
そこで、大きく頑丈で網目の粗い網を使う訳です。
このように魚の性質・大きさによって網の選択を変えるように、
病気の性質・状態によってそれに見合った「弁証」を選択し、病と戦っていくのです。
これが、東洋医学による治療の核となるところです。
それは西洋医学でも同じで、”骨を折った”という病態なら、
選択される診断法と治療は”レントゲン”であり”ギプス固定”であります。
ここで”胃カメラ”と”胃薬”を選択する医師はいませんよね(笑)
そして、熱邪と戦っていくための「弁証」として選択されるのが、
「衛気営血(えきえいけつ)弁証」と「三焦(さんしょう)弁証」
という弁証法です。
聞いたこともない!?なんて鍼灸師さんはいませんよね(汗)
次回に続く。
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こんばんは、森岡です(^_^)
最近の新聞から気になる記事を。
以下引用
公立校教員 精神疾患で休職5458人
09年度にうつ病などの精神疾患で休職した公立学校の教員が、過去最多の5458人に上ることが文部科学省の調査で分かった。
17年連続の増加で00年度の2.4倍。
・・・・・増加に歯止めがかからず、「長時間労働や保護者からの要望の多様化など、複数の原因が絡み合っていると推測される」と分析した。
精神疾患の多くはうつ病とみられ、パニック障害や統合失調症も含まれるという。
毎日新聞より 引用終わり
教育者病んでますよねぇ・・・
これから教育者になるかもしれない僕にとって、この状況は非常に気がかりです。
僕は楽天的なので、この様にはならないと思うけれども(笑)、
このような状況の方が同僚となったり、また生徒さんにいるという場面は、これからもっと増えると思われます。
これは、公立学校のみのデータでしたが、私立も含めると、相当な数に上るんじゃないでしょうか。
また、年代別データを見てみますと、
20代364人(6.7%)、30代1048人(19.2%)、40代1926人(35.3%)、50代以上2120人(38.8%)
となり、40代以上で過半数以上を占めていました。
(因みに、全教員の年代別比率は20代9.6%、30代22.4%、40代36%、50代以上32%)
若い人の方が多いと思いきや、意外と中高年の方々の方が病めている訳です。
つまり、年齢を重ねるとともに職責が重くなり、精神的負担が多くなるのと同時に、
肉体的な衰えが進み、それによっても精神を病むということが見て取れます。
西洋医学では精神面ばかりに着目がおかれ、やれ抗不安剤や、やれ向精神薬などが大量に処方されます。
これで治るものも中にはあるでしょう。
しかし、精神的疾患は、そんな単純な病気ではありません。
肉体的な負担から精神にくる、とういうパターンだってあるのです。
この、肉体的負担というものを和らげる治療法は、西洋医学にはほとんどありませんし、だからこそ、見落とされがちです。
また、この様な病気になってしまう人たちは、自分が感じている以上に体が疲れてしまっている人が多いように思います。
肉体的負担に、最も効果を発揮するのが、鍼灸であると僕は思います。
肉体面から精神面へのアプローチという着眼点は、非常に重要なのではないでしょうか。
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